Chicago Shimpo
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ニールセン・プロテニス・
チャンピオンシップ
添田豪選手、西岡良仁選手が熱戦

• ニールセンUSTAプロテニス・チャンピオンシップが7月5日から9日までの5日間、ウィネッカにあるACニールセン・テニス・センターで開催された。今年は添田豪選手と西岡良仁選手が出場した。添田選手は2009年から7年ぶりのリターン、西岡選手はウィンブルドン一回戦を終えて出場した。
• 添田選手と西岡選手は準決勝に勝ち進み、両選手が対決することとなった。8日に行われた準決勝戦は、ハードコートが灼ける2時半からスタート。添田選手は氷を首筋に当て、少し暑さに当たった様子だった。
• 両選手は黙々と試合を続け、
• 6-2、6-4で西岡選手が決勝に進んだ。

• 決勝戦は9日の夕方に行われた。ダブルスの決勝戦が終わり、シングルスが始まったのは午後9時前。観客席は満席となり、日本人十数人も応援に駆け付けた。
• 西岡良仁選手(20)の対戦相手は米国のフランシス・ティアフォー選手(18)。第一ゲームはデュースにもつれ込み、西岡選手がブレイクされた。しかし、強烈なストロークでもミスが出る相手を0に押さえ、二ゲーム目は西岡選手がブレイクバックした。
• 西岡選手は強烈なフォアハンドで相手をコーナーに寄せ、エースを取るなど素晴らしいプレイを見せた。また安定したストロークでポイントを重ね、デュースが続いてもポイントを逃さない精神力の強さも見せた。
• 決勝戦は西岡選手が6-3、6-2で勝利し、5万ドルの賞金を手にした。

• 西岡選手は新報のインタビューに答え「今日はガンガン来る若い相手だったので、ちょっと序盤緊張もあって、僕のボールが深く行かなかったので、結構向こうからアグレッシブに攻めて来られて、ちょっと苦しい展開が多かったんですけど、何とかそこを凌いでやっていたら、徐々に相手が崩れ出しました。僕の方が粘り強さがあったので、そこが今日の勝因の一つかなと思います」と話し、「今日は本当はミスがちょっと多かったですね。初めての夜の試合でしたし、ガットのテンションも、気温が昼間とちょっと違うので、思ったようなボールが行かなくて、それがちょっと悔しかったですけど、徐々に慣れ出して、最後はしっかり終わるところを終わったという感じです。日本の応援団の皆さん、ありがとうございます」と語った。

• 準優勝のトロフィーを手にしたティアフォー選手は司会者のインタビューに答え、「西岡選手はビッグ・サーブとビッグ・フォアハンドの持ち主であることを知っていたので気を付けましたが、私のボールがちょっと浅かったので、彼にビッグ・ショットを打たれてしまいました」と語った。

• ニールセンUSTAプロテニス・チャンピオンシップはATP(テニスプロ協会)世界ランキング200位ぐらいまでの選手が出場し、USオープン出場への足掛かりとする選手が多い。同大会は1984年に始まり、多くの有名選手に邁進する切っ掛けを与えている。ピート・サンプラス選手が初めてワイルドカードを手にしたのも同大会だった。その他、トム・マーティン、パトリック・マッケンロー、ジェイムズ・ブレイクなどが同大会からスタートを切っている。

添田豪インタビュー

 添田選手のATP世界ランキング自己最高位はシングルス47位。2012年のロンドン・オリンピックには日本代表として出場。昨年はグランドスラムにすべて出場した。
今年も健闘しているが、グランドスラム3大会は予選で惜敗している。(尚、このインタビューはチャンピオンシップが始まる前の7月2日に行われた。)

Q:今年の調子はどうですか?
添田:調子は悪くないんですけど。運もありますし、いろんな要素が噛み合っていなかっただけです。でも、いい感じで出来てはいるんですけど。

Q:ニールセン大会に7年ぶりに出場されたのは?
添田:特別な理由はないですけど、もう少し試合数を多くしたかったので来てみました。
一つでも多く勝てるように、頑張って行きます。

Q:グランドスラムとここの試合は違いますか?
添田:みんな出ている選手は変わらないので、実力が変わると言うことはないと思いますけど。違いというより、グランドスラムは集中力が高いと思いますけども。

Q:緊張感との戦いは?
添田:普段の生活からリズムを崩さないようにすることです。特に大きな試合は緊張することが多いと思うので、食事や睡眠に特に気をつけて、それに負けないように普段心がけてやっています。

Q:日本食が好きだそうですね?
添田:やっぱりお米が食べたいんで、日本食だったり中華だったり。昨日はメキシコ料理に行ってご飯が食べられたので大丈夫でした。

Q:今回の戦略は?
添田:そんなに大きな戦略はないですけど、どれだけ集中していけるかが大事だと思うので。
良いこと悪いことがあっても惑わされず、自分の集中力を高めて行きたいですね。

Q:最近の試合の流れは?
添田:もちろんチャンスがあれば前に出て行くのは変わらないですけど、ネットに出るチャンスがなければ、少し粘り強く、相手を動かして、相手のミスを誘ったりとか、もちろんストロークの中でエースを狙って行ったりというのはありますね。

Q:粘り強さをお持ちですね。
添田:やはりそうして行かないとパワーでは勝てないので。こちらがミスをしないと、相手も思い通りにいかないプレーが多くなると思うので、そう言う風な作戦をとっているんですけど。

Q:ライン際に打つ時など、コントロールに精神力がいるのでは?
添田:普段から練習を多くやっていれば確率も上がって行くと思うので。日頃どれだけ質の高い練習ができるかが大事だと思いますけど。

Q:練習時間は十分にありますか?
添田:日本にいる時ほど多くはできないですけど、それでも1日2、3時間ぐらいはできるので。その中でどれだけ集中力を高くできるかが大事だと思います。

Q:選手にヨーロッパ系多いのは?
添田:ヨーロッパの方が選手がたくさんいて、ヨーロッパの選手同士でやって互いに強くなっていると言うことなんだと思うんですけど。ただ若い選手で、アメリカやオーストラリアからも強い選手が出てきているんで、また変わってくるかも知れないですね。うん。

Q:人種によって筋肉の強さも違うと思いますが。
添田:もちろんそれは大きいと思います。身長もそうだし、力も欧米の選手の方があると思うんで、それ以外で戦って行かなければいけないと思いますけど。

Q:昨年はサーブで222 km/hを出されたそうですね。
添田:まぁこの世界だとみんな200㎞は出るので。どちらかというと僕の場合はスピードよりもコントロールの方が。コントロールと確率が大事なので、あまりスピードは追い求めてないんですけど。

Q:サーブの時にラケットを握るコツとか?
添田:全身を使って打つのが大事だと思うんで。力を上手く使えれば早く打てますけど、腕の力だけでは速いボールは打てないと思うんですけど。

Q:ずっと試合でツアーを続けて、疲れませんか?
添田:そうですね。移動するのもきついですし、時差もあるんで。ただもう十何年も続けているので、慣れているので大丈夫です。

Q:この次はどちらへ?
添田:カナダのグランビーです。ここと同じ位の規模で、同じ選手が動いて行くんですよ。

Q:4歳の時からテニスを始めたそうですが、早く始めるのは大事ですか?
添田:やはり大事だと思います。10代前半だったらまだチャンスはあるかも知れないですけど。やはり、低年齢からやっている選手が多いですね。

Q:テニスは楽しまないといけないと言われていましたが?
添田:自分がやって来た練習を試合で出せた時が、やはり楽しいと思う瞬間かも知れないですね。

Q:テニスをやっている子供達にアドバイスは?
添田:テニスに限らず何事も、スポーツも勉強も続けていくことが大事だと思うので、何か目標を持ってやって行けば、何か得られると思うので頑張って行って欲しいと思います。
僕は(プロとして)人生をかけて、楽しいことは全部犠牲にしなきゃといけないと思うんですけど、それでもやれるかどうかが鍵だと思うんですね。

ありがとうございました


西岡良仁選手(左)と添田豪選


優勝カップを手に微笑む西岡良仁選手


インタビューに応える添田豪選手