![]() |
||||||
日本語学習や訪日が与えるインパクト
アフリカ系生徒らが経験を語る • 日本語学習や日本招聘プログラムが生徒に与えた影響、将来へのインパクトなどを語り合うイベント「シカゴから世界へ:未来にかける橋」が4月29日、在シカゴ総領事館広報文化センターで開催された。 • 伊藤直樹・在シカゴ総領事は、1999年11月に当時の小渕恵三首相がシカゴを初訪問した際にラングストン・ヒューズ小学校の生徒らが首相をオヘア空港で歓迎し、生徒らの日本語学習に感銘を受けた首相が翌年に同校の生徒らを日本に招待したと、同校の日本訪問プログラムについての経緯を話した。 • ラングストンのアール・ウェア前校長は、日本語プログラムは勉強を通して生徒により自尊心を持たせることや躾けを学ばせることを目的として始め、成功だったと話し、日本語教師を務めた六平光子氏やニコルス郁子氏を称賛した。また、生徒に訪日プログラムを提供してくれた小沢氏に謝意を表した。 • キンブレアナ・グード現校長は、今年2月にシアン・フランジンガー-バレット氏を日本語教師に迎え、日本語プログラムを再開する予定だと語った。 • 駐米日本大使館とThe Congressional Black Caucus Foundationが進めている将来のリーダー達のための「かけはしプロジェクト」が今年発足した。これは、アフリカ系米国人生徒の日本への興味を喚起し日本文化を経験してもらうもので、同プロジェクトで3月に訪日したリア・キャッスルベリー氏とブランドン・スチュワート氏がそれぞれの体験を語った。 • 訪日を果たした同氏は、デジタル・ストーリーを上映して日本での人々との出会いや豊かな食文化などの経験を発表した。同氏はシカゴ大学で修士号を取得し、National Association of Secondary School Principalsでコンサルタントとして生徒の指導に当たっている。 • 元ラングストンの生徒3人と、かけはしプロジェクトの2人を迎えてパネルディスカッションが行われ、人生や将来における日本語学習や訪日のインパクトについて各々が意見を述べた。 • ドナルド・ウォーカー氏(高3・18歳)は7年生の時に訪日、帰米後は人の目を見て話すようになり、自制心や規則を意識するようになったと話した。また、日本での経験、日本の人々、訪問した小学校の子ども達が大好きだったと話し、首相と昼食を共にした事は驚くべき体験だったと語った。 • タッカー氏は「異なる文化の中の人々を見て、パーソナルライフが変わった。以前よりも礼儀正しく自制心や道義心を意識するようになった」と話した。そして日本語の通訳になりたいなど具体的なキャリアを考えるようになった。将来は日本に行くための機会を探し、2年から3年日本に住み、広範囲に日本を探索したいと語った。 • スチュワート氏は「当時は15歳から16歳で、どの様に自分を表現するのかを探している時期だった。あれこれを模索する中で、訪日は夢を口に出して言い、自分の道のセンターを見つける助けとなった。自制心を意識して持つこと、そして日本人のお辞儀や「はい、そうそう」などの相づちなどを見て他の人との応対に敬意を持つことなどを学んだという。 • キャッスルベリー氏は、日本人が地球に敬意を払っていることにインパクトを受けた。個人個人が地球を護るための責任を理解しリサイクルに努めていると話し、小さな行動でも生活を変えるインパクトがあり、帰米後は自らリサイクル意識を持つようになったと語った。
|
![]() In the back row from left: Brandon Stuart, Leah Castleberry, Consul Toshihisa Kato, Ikuko Nichols, Consul General Naoki Ito, Mitsuko Rokuhira, former Principal Earl Ware, Xian Franzinger Barrett, Driona Tucker, Chante Wilborn, Principal Kimbreana Goode, and Donald Walker |
|||||
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |