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ミッドウェスト刀剣会“刀ショー”
愛好家ら、収集の情熱を語る

• ミッドウェスト刀剣会の“刀ショー”が4月28日から30日までの3日間、シャンバーグにあるハイアット・リージェンシー・ウッドフィールドで開催された。会場には日本刀を始め、鍔や目貫などの装剣具、鎧兜、骨董美術品や古書などが展示され、売買も行われた。
• 現在開催されている刀ショーはサンフランシスコ、オーランド、シカゴの3カ所のみで、シカゴはミッドウェスト刀剣会のマーク・ポポラ氏によって2005年に再開され、2013年からマーク・ジョーンズ氏が開催主催者になっている。
• 刀ショーには収集家やディーラーが出展するだけでなく、日本から日本刀鑑定家や専門家が訪れ、日本刀、鍔、目貫などに関するセミナーなどを行っている。

刀ショーの人々

• 長年のブランク後、シカゴショーを再開したマーク・ポポラ氏は日本刀や鉄砲、小道具などの大収集家だが、現在はアリゾナ在住のため鍔や目貫などを主に展示していた。中でも顕著な展示は初代是一作による脇差し。目貫も良い物で、約300年前の物だと語った。

• デイヴィッド&ジョイ・リン夫妻はモンタナから出展した。2人とも本職は科学の先生だという。
• デイヴィッドさんは1980年代に初めて日本刀を買った。それらは修理が必要だったことから、日本からシカゴに来ていたイチノセ氏のクラスを取り、柄巻きを習った。また、1985年には夫人と共に5週間日本へ行き、イチノセ氏から柄巻きを習った。夫人によると、デイヴィッドさんの柄巻きはイチノセ氏のクラスで入選した事があるという。現在は柄巻きやセミナーを提供している。ウェブサイトはhttp://www.montanairon.com。
• デイヴィッドさんは歴史のある古い日本刀が好きだという。「どの様に刀が作られたのか学ぶのは興味深い。侍の歴史が好きだし、古刀を見るのは素晴らしい。刀には製作者の名前や、米国が国になる前の製作日が記されて非常に興味深い」と語る。
• 夫妻は2012年にも日本を訪れ、柄巻きの人々と再会した。デイヴィッドさんは「日本には多くの人々がいるが、地下鉄の中でさえ混み合っていると感じたことは一度もない。それは日本の人々が礼儀正しく、だから不快に感じないんですよ」と語った。

• デイル・ジョンソン氏はテキサス州のヒューストンから出展した。展示物は主に小柄刀。シカゴは15回目の出展だという。
• ジョンソン氏はパイロットでベトナム戦争中の1969年から横田基地に行き初め、日本刀や小道具が米国よりも日本の方が高いことを知った。一瞬、儲かると思ったが、そういうことではなかった。それは趣味の世界で、ジョンソン氏もどっぷりと浸かることになった。
• 長年の知り合いだったヒューストンの収集家が亡くなり、約6000の収拾物を残した。その中には鍔950個、小刀250個、縁頭600セット、目貫550セット、鎧3セット、多くの日本刀、脇差し、短刀、槍に加え、それらとは別々に保存されている300の鑑定書があった。また、亡くなった収集家がインターネットを通じて日本、フランス、ドイツから購入した未開封パッケージがあり、それらの開封には3週間以上を要する量だった。
• ジョンソン氏は1年半をかけてそれらを整理し、その中から興味のあるものを買い始めた。展示している小柄はその一部だという。
• 「それらの収集物を整理して偽名や正真正銘の名前を見つけ出したり翻訳するのは興味深い。大がかりな仕事で、まだ続いている」とジョンソン氏は語る。翻訳は日本の収集家や刀ショーにやって来る日本人ディーラーが助けてくれるという。「ショーはとてもソーシャルで、みんな知り合いだからとても楽しい」とジョンソン氏は語った。

• パット・オトゥール氏はニューヨークの薬剤師。日本刀などの収集は、ストレスの多い仕事から気分転換してリラックスできるものだと話す。
• オトゥール氏はいつも日本文化、歴史、芸術、建築、そして静穏な文化に魅了されていた。それが日本の侍の刀に興味を持った理由だという。「徐々に日本刀を買い始め、最初の刀は30年位前だった。以来刀により深く興味を持つようになり、日本へも何度も行きました。今は日本から刀を買っています。日本にはとても良い刀があるんですよ」と語る。この30年でオトゥール氏は700本の刀を売買して来た。「手入れをしないと錆が出て価値が落ちますよ。それと良く包んでおかないと、他の人にケガをさせてはいけませんからね」と語った。

• シカゴ在住のミルトン・オングさんは米軍の歯科医を退役したばかり。8年ぶりにシカゴの刀ショーに出展した。
• ウォングさんは33年ほど前に京都のツアーリストセンターでクニヨシの浮世絵を買った。それを切っ掛けに友人からトロントの古物商を紹介され、浮世絵や日本刀、鍔などの収集を始めた。
• ウォングさんは刀を2本だけ買いたいと夫人に話し承諾を得た。しかし、一度買えば止まらない。その後は鍔や刀に関連するもの、浮世絵、陶磁器などを集め、35年間でかなり大きなコレクションになったという。刀も約30本所有している。「妻は非常に理解があって幸運だった」とウォング氏は話す。展示の中でのお気に入りは、透かし模様になった400年から500年前の鍔だと語った。
• ロサンジェルスから来たディーラー「RiceCracker」のジョン・クラタ氏は日系二世/三世。ハイスクール時代に友人が刀好きで、最終的に一緒にウェブサイトhttp://www.ricecracker.comを立ち上げた。
• 展示のスペシャルは海軍大将・嶋田繁太郎のためにタダツグが作った短刀。有名な現代刀メーカーだという。この他、古い物は1500年代から1800年代の鑑定書付きの刀を展示していた。
• クラタ氏が所有している刀は約100本。今回はそのうちの60本と120から150の古道具を持って来たという。「40年から50年前のロサンジェルスにはもっと多くの収集家が集まっていたが、みんな郊外へ拡散してしまった。シカゴも同じでしょう」と語った。

• 日本刀など多くを収集しているダグ・ブルーム氏は、「Land of Profit」と呼ばれる中東の刀を展示していた。この様な刀はペルシアが起源で、その後インドでも作られ、殆どがイスラム教徒のものだという。刃全体には模様のようなエッチングが施され、どの様に作られたのは不明だが、誰のためのslaveであるかなどが記されている。
• この様な刀は大きくカーブしており、先端は両側が刃になっている。馬上から背後の敵を倒すのに良い作りになっているのではないかとブルーム氏は語る。収集家の間では人気があり、5桁から6桁のドルで売買されているという。




Manager Mark Jones


Marc Porpora


Maker Korekazu's signature is placed on the nakago


David and Joy Lyn


Dale Johnson


Pat O'Toole


Milton Ong


Doug Blume