日本語メインに戻る
日本祭り:日本文化の魅力が勢揃い
地元との理解、コミュニティ同士の
理解を深める

• Japan Festival(日本祭り)が6月3日と4日の両日、アーリントンハイツにあるフォーレスト・ヴィュー・エデュケーショナル・センターで開催された。
• 会場には祭りを象徴する赤い提灯が連なり、ロサンジェルス七夕フェスティバルから運ばれて来た大型の七夕飾りが祭りの雰囲気を盛り上げた。

• 開会式が行われたフィールド・ハウスでは、伊藤直樹在シカゴ総領事が挨拶。会場に勢揃いした日本の多様な表情を見るにつけ「日本祭りは中西部最大の日本文化の展示場であり、日本の音楽から伝統芸能、武道、コスプレイまで一つの会場で経験し楽しむことができる『Bringing Cultures and Building Friendships』の場そのものだ」と述べた。また、日本祭りは日本コミュニティが集まり、地元との理解深化のための意義あるインパクトを作るための機会だと語った。

• アーリントンハイツのキャロル・ブラックウッド議員(臨時市長)は「日本文化が濃い環境にあるシアトルで育ち、アーリントンハイツに移ってからはミツワができるまで寂しかった」と日本文化との繋がりに触れた。また、「ミツワで買い物をするために中西部から多くの人々がアーリントンハイツに来てくれる。ミツワに行くと楽しかった子ども時代を思い出させてくれる」と話し、アーリントンハイツは日本祭りや日本コミュニティとのイベントを歓迎すると述べた。更に「文化を紹介する日本祭りのようなイベントは、地元コミュニティとの融和を促進し生涯に残る想い出を作ってくれる。ありがとう」と語った。

• 日本祭りは東海林久氏の日米国歌斉唱に続き、双葉会全日校中学部の生徒によるダンス「そーらん」で始まった。
• 続いて、中西部コンサートツアー中の大江千里さんの飛び入りがあり、ピアノ演奏「クマモト」を聞かせてくれた。

• フィールド・ハウスでは、弓道、合気道、剣道、阿波踊り、和太鼓演奏、居合道、空手、園児による踊り、空手、真剣道、柔道などが次々に披露された。

• シアターではコーラス、ウクレレ演奏、沖縄芸能、バイオリンとヴォーカルのデュオ、コスプレイ・コンテスト、箏演奏、バイオリンとフルートのデュオ、音楽演奏、和太鼓演奏、フラメンコダンス、日本舞踊、東北復興についての紹介が行われた。特別ゲストとしてシンガー・ソングライターで元アニメ声優の飯島真理さんのコンサートが行われた。

• ボードルームではシカゴ裏千家協会による茶道の実演が行われた。

• 展示室では書道、折り紙、生花、日本刀、盆栽、バイオリン製作、日本関係組織プログラム紹介などが行われた。

• ホールでは着物の着付け、鎧甲の試着、フルーツと野菜の彫刻、日系企業紹介などが行われた。

• フィールド・ハウスに隣接するマーケットプレイスでは、日本情緒たっぷりの小物や装飾品、着物、食器、花など、約30のベンダーがテーブルを並べた。

• 野外では子どものためのヨーヨー釣りや金魚すくいのコーナーが設置され、駄菓子やオモチャを並べた昔懐かしい子どものためのギフト・ショップも開かれた。

• 日本食も祭りの最大の楽しみ。今年はラーメン、たこ焼き、醤油バターとうもろこし、弁当、すき焼き丼、焼きそば、テリヤキバーガー、ビーフやチキン串焼き、かき氷、綿菓子などが販売された。フード販売規制に対応するため、大型冷蔵トラックがフードコーナー近くに横付けされていた。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

• 日本祭りは1980年代初頭にシカゴ日系人会が主催し、日本文化を大々的に紹介したことに始まる。シカゴ日系人会消滅後は、シカゴ日本人会(当時のミッドアメリカ・ジャパニーズ・クラブ)が引き継ぎ、ボタニックガーデンで開催を続けていた。
• ボタニックガーデンで大規模な補修工事が行われたため、2005年にアーリントンハイツのフォーレスト・ヴィュー・エデュケーショナル・センターに会場を移した。室内での開催で人々を呼び込めるかどうか心配されたが、成功を収めた。
• その後日本祭りはシカゴ日本人会主催・シカゴ日本商工会議所協力という形で開催されていたが、2014年と2015年は両者の共催となり、2015年は初めてアーリントンハイツの競馬場で「Japan Day Chicago 2015」として開催された。

• この様な歴史を持つ日本祭りを、日本人も日系人も一緒になって盛り上げようという発想から、日本と日系の12団体をくくるシカゴ日系評議会が2016年から主催者となり、傘下の12団体の協力で日本祭りを実施することになった。
• しかし、日本祭りを長年運営してきたシカゴ日本人会やシカゴ日本商工会議所と、三世・四世の世代となった日系団体とは温度差がある。2ヶ月に一度のミーティングがあるが、日本祭での各々の役割を決めるところまではなかなか行きつかなかったと、シカゴ日本人会の吉池学会長は語る。

• しかし、日本・日系の協力体制は徐々に進んでいる。吉池氏によると、シカゴ日系評議会主催となった1年目は、日系側の役割分担が1割から2割だった。それが2年目の今年は3割から4割に広がった。日系側からもボランティアで終日貢献してくれる人々が多く集まり、運営が楽だったという。また、定住者会のお年寄り約20人が交代で飲み物を販売してくれるという心温まる協力もあった。

• 吉池氏は日本・日系の合同運営について「上手く行くように進めれば、良くなる。各々の団体が一つずつ役割を受け持ち、日系の役割が6割になれば成功だろう」と語る。更に「日系人団体と日本人団体の塊が将来できる。それからの希望が日本館の設立だ」と語った。

• 日本祭りは昨年、約5,000人が訪れたが、今年は1,000人減となった。これについて吉池氏は、①過去のゲストパフォーマー「だいち」のような目玉になるイベントがなかったこと、②広報が弱かったこと、③入場料が昨年の5ドルから10ドルに上がったことを挙げた。

• 入場料については会場でアンケート調査を行い230人から回答を得た。それによると、「とても高い・高い」と答えた人は20.5%、「安い・とても安い」と答えた人は25.4%、「普通」と答えた人は54%だった。調査結果から10ドルの入場料は受け入れられると見られるが、吉池氏は「10ドルだから日本祭りに来なかった人」も考慮する必要があると語った。

• 日本祭りの満足度については96.9%が「とても満足・満足」と答えており、「やや不満」は2.2%だった。

• アンケートのコメント欄には「マンネリ化」、「目玉がない」、「子供用のイベントの充実」、「食のバラエティ」などが書かれていたという。