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懐かしさふんわり、シカゴ仏教会で夏祭り
フォーカス:居合道錬士六段 森重ジェリー氏

• シカゴ市にあるシカゴ仏教会で6月18日、恒例の夏祭りが行われた。
• 会場では湖響太鼓による和太鼓演奏、居合道実演、アメリカ原住民によるお話、弓道の実演、侍時代の調度品や身の回り品の展示、盆踊りなどが行われた。
• また、骨董品、古い食器、手芸品、趣のある手作りアクセサリー、数珠などの販売が行われた。
• 野外に設置された巨大グリルの上では800個を超える照り焼きチキンが焼かれ、周辺には香ばしい匂いが立ちこめた。ジューシーな照り焼きチキンは10ドル。この他ちらし寿司、いなり寿司、うどん、クッキーやケーキなどのお菓子も販売された。

• 6月18日は中井パティ住職の誕生日で、会場では「ハッピーバースデー」の大合唱が行われ、終日和気藹々の雰囲気が漂った。

錬士六段 森重氏に訊く

• 日本居合道連盟・シカゴ仏教会道場支部の森重ジェリー支部長・錬士六段にお話を伺った。

• Q:居合道支部はどの様にして始まったのですか?

• 森重:35年ぐらい前、総領事館の方がシカゴ仏教会の夏祭りにみえました。その方は居合道六段で、剣道をやっていた我々に居合道を教えることになったんです。

• 総領事館の方は任期が2年でしたら、毎週2、3回のペースで稽古をつけてくれました。

• Q:森重さんのお生まれは?

• 森重:1944年にローワー・アーカンソーの収容所で生まれました。ずっと剣道をやっていたんです。

• Q:総領事館の方が帰国された後は?

• 森重:我々でやっていましたが、ある時に、鹿児島の居合道の先生が我々の事を聞いたそうです。それで、日本居合道連盟に属している小倉の先生がシカゴに来てくれました。以来14年間来てくれています。先生達は2年ごとにシカゴに来てくれて、稽古をつけたり審査をしてくれたりします。

• Q:シカゴからも日本へ行くのですか?

• 森重:シカゴの生徒は小倉の宗家に会いに行きます。私も3回、宗家に会いに行きました。そこには鹿児島、宮崎、和歌山などから来た先生がいて、我々をサポートしてくれます。
• 宗家は我々をとても良くもてなしてくれますし、先生達がシカゴに来て2週間滞在する時は生徒が全員でもてなします。我々は非常に親しい間柄です。
• 私は去年も小倉に行きました。柳川に祖母の友達がいるのでそこを訪ねて、彼女は我々を佐賀県の縄文時代の遺跡、吉野ヶ里に案内してくれました。
• 以前には熊本城や宮本武蔵が住んでいた洞窟にも行きました。日本にいるととても快適に感じますね。外国人じゃないみたいです。
• 日本の人は親切だし、交通の便がいい。妻も私も日本語は少ししか分かりませんが、迷ってもどこにでも行けます。安全だし清潔だしね。

• Q:シカゴの居合道の生徒は何人ぐらい?

• 森重:8人から14人です。そのうち3人が女性です。みんな何らかの日本の武道を習っていた人なので、正座や作法や「もう一回」という繰り返しも知っているし、教えるのが楽です。日本の先生が来て、それからまた来るまでの2年間、稽古を続ける訳です。
• 居合道に帯はありませんし、試合もありません。居合道は禅の精神、生命を磨くようなものです。生命は大切ですが、生命も人を殺します。今を察知しなければなりません。正座していれば、襲ってくる悪者の足が見えるでしょう。部屋に入る時は一瞬のうちにすべての状況を察知して、何か悪ければそれを避けなければなりません。少し前かがみの姿勢を取るのは、すぐに動けるからです。
• そうですね、型。日本もここも同じで、居合道をする人は若くない。だから関節炎が出て膝や肘が痛かったりするので、型も少し変えないといけない。要するに、(型よりも)熱心に稽古ができるようにしたいと思います。

• Q:アンティークの展示は森重さんのコレクションだそうですね。

• 森重:非常に悲しいことですが、たくさん趣味があるんですよ。(笑)
• でも妻が理解ある人で良かったですよ。鎧がリビングに2つ、ダイニングルームに2つ、その他日本刀、盃、いろいろです。大阪の伯父さんが郵便局に勤めていて、毎年日本の切手を送ってくれるんですよ。だから1964年の東京オリンピックからずっと日本の切手を集めています。

• Q:本職は何だったんですか?

• 森重:テキスタイルの会社で仕事をしていました。男性用コートの裏地、ポケット、襟の内側、ゴルフパンツのゴムやポケット、表に見えないところを縫っていました。日本の会社との取引もありましたが、パーフェクトじゃないといけない。非常に厳しかったですね。
• この仕事はカリビアン、メキシコ、今は中国に移っていますよ。労働費がやすいですからね。

• Q:どうもありがとうございました。








ジェリー・森重氏とコレクション