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大江千里さん、日本語学習生徒と交流
オークパーク・リバーフォーレスト高校で

• ニューヨーク在住のジャズピアニスト大江千里さんが11月30日、オークパーク・リバーフォーレスト高校を訪れ、日本語を学ぶ生徒約200人と交流した。大江さんが12月初頭にシカゴでコンサートを開くと聞いた日本語教員のシュマデキー陽子先生が依頼してみたところ、大江さんは快く引き受けてくれたという。

• 同校の巨大オーディトリアムの舞台上にピアノと生徒用の椅子が並べられ、大江さんを囲むような形で交流が行われた。
• まずは1990年代の武道館での若く華やかな大江さんのステージの映像が映し出された。当時30代初頭の大江さんは今57歳になる。シンガーソングライターとして人気を博した大江さんは47歳で人生の節目となる決断をし、十代の時に魅了されたジャズを極めるべく、ニューヨークのミュージックスクールに学んだ。
• 十代の生徒と共に学ぶ音楽学校での困惑、過去の栄光を振り捨て、肩の痛みに耐えながら掴んだジャズピアニストとしての今日までの人生を、ピアノの弾き語りで生徒達に話した。
• 「華やかなステージに立っていた僕は金銭的にはリッチだったが、本当に幸せではなかった・・・」と大江さんは生徒に語りかけた。今は「57歳だが、好きなジャズをやっているから幸せ」と話し、大江さんは次のステップに挑戦することの大切さを物語った。

• 弾き語りの中で、大江さんは多くのエピソードを話した。日本でシンガーソングライターとして活躍中も、決して後ろ向きになることはなかった。「コンサートの次は、ツアーの次は、レコーディングの次はと考え、常に次はベターだと思ってやること、次々に実践することだ」と大江さんは生徒を励ました。
• 人気のシンガーソングライターであることは、次々に「今度の曲は」と期待される。大江さんは新幹線のフォームで頭に浮かんできたメロディーを、自宅の留守番電話に録音したという想い出を語った。

• 大江さんは簡単な会話は日本語で、複雑な話は英語で生徒に語りかけ、初めはおとなしかった生徒達を徐々にリラックスさせて行った。「何か楽器はやるかい?」と生徒に尋ねた大江さんは「楽器をやる時のキーポイントは楽しいこと。同じメロディでもいろんな形がある」と話し、ジャズの和音や音階を解明した楽しさや、ジャズのリズムやアーティキュレーションなどもピアノを弾きながら説明した。また、ジャズ風にアレンジしたクリスマスソングも演奏してくれた。

• 生徒達は前もって練習していた大江千里さんの曲「You」を大江さんのピアノにのせて大合唱し、大江さんと生徒の距離がグッと近くなった。
• 交流を終えた生徒達は「彼は本当にクール!」、「本当にピアノが上手い!」、「彼は凄い!彼の話、夢やジャズピアニストになった話はとてもクールで、凄いと思った」などと口々に語った。

• 交流後、大江さんは生徒達と昼食を共にし、学校内を見学。最後に日本語のクラスに立ち寄った大江さんは、生徒達による「ありがとう」の合唱でサプライズな歓迎を受けた。

• 学校訪問の他、大江千里さんは12月1日にジャズカフェ・サマータイムで、2日にはピアノフォルテでコンサートを行った。


オーク・パーク・リバー・フォーレスト高校の生徒と共に記念撮影する大江千里さん