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シカゴ日米協会ホリデー・ファンドレイザー&忘年会
CSOプレジデント、ジェフ・アレクサンダー氏が講演

• シカゴ日米協会のホリデー・ファンドレイザー&忘年会が12月14日に行われ、シカゴ・シンフォニー(CSO)のプレジデント、ジェフ・アレクサンダー氏がキーノート講演「シカゴ・シンフォニー・オーケストラとそのグローバル・インパクト」を行った。 

• アレクサンダー氏は2015年1月にCSOのプレジデントに就任、今年で丸3年となる。夫人が日本女性でピアニストの恵子さんであることから、日本へは公私ともに30回以上足を運んでいる。

• アレクサンダー氏はCSOに迎えられる前にはバンクーバー・シンフォニー・オーケストラ(VSO)のプレジデント兼CEOを14年間務めていた。財政的に困窮していた同シンフォニーを再建したばかりでなく、若いミュージシャンを育てるVSOスクール・オブ・ミュージックを設立したことで知られる。そこでは約1,300の生徒が学んでいる。  アレクサンダー氏は元々フレンチホルン奏者で、ボストンにあるニュー・イングランド音楽院でフレンチホルン・パフォーマンスを専攻している。

• 演奏家よりもマネージメントの道を選んだアレクサンダー氏は、1980年から82年までニューヨーク市にあるミュージシャンの演奏ツアーをアレンジするグレイパ・コンサーツで総支配人、1982年から84年までラレド・フィルハーモニック・オーケストラの総支配人、シンシナティSOのプレジデントに請われ同オーケストラの地域教育ディレクターを4年間、その後同オーケストラの総支配人となりVSOに移るまで12年間務めた。

• CSOの経営陣は、前プレジデントのルター氏の後任としてアレクサンダー氏に白羽の矢を立てた。演奏家や指揮者の気持ちを理解している経営者としてマエストロ・ムーティが高く評価したという。

• アレクサンダー氏は、CSOは5つの主要な組織からなる非常に複雑な複合体だという。その中にはCSOの運営、CSOコーラス、シビック・オーケストラ、シンフォニー・センターでの外部リサイタルなどの運営、オーケストラ・ホール・ビルディングの運営などがある。世界でも2、3の例しかない興味深い組織なのだという。

• CSOは1891年、シカゴのビジネスマン・チャールズ・ノーマン・フェイ氏によって創立された。1893年のコロンビア博を前にして、フェイ氏はシカゴがどの様な都市であるべきかを考えていたという。シカゴ市にはオーケストラがなかったことから、フェイ氏は49人のシカゴのビジネスリーダーを集め、CSOアソシエーションを立ち上げた。最初の仕事は一世を風靡した指揮者セオドレ・トーマス氏の招聘だった。

• トーマス氏はニューヨークで自らの楽団セオドレ・トーマス・オーケストラを作り、1860年代から全米ツアーを実施し、名声を博していた。しかし、1880年代になるとニューヨークのメトロポリタン・オペラやそのオーケストラが成功し、多くの競争相手も増えた。折しもトーマス氏は1890年に自らの楽団を解散していた。
• こうしてCSOは1891年に発足、最初のシーズンの半分はシカゴ外でのツアー・コンサートだった。翌年には初の海外コンサートをカナダで行った。CSOは以後1970年代まで常にツアーに出ていた。カナダへの遠征もかなり頻繁に行っていた。
• CSOがヨーロッパに出たのは1971年だった。1977年には初めて日本やアジアでコンサートを開いた。CSOのアジア・ツアーは今までに7回実施され、7回とも日本でコンサートが行われた。

• 1977年には日本で13回のコンサートが行われた。開催地は東京、大阪、名古屋、広島、福岡、金沢、新潟だった。
• 1986年にはムーティ率いるCSOが東京、大阪、豊田市安城でコンサートを開いた。その他香港でもコンサートを開いた。
• 1990年には日本のみのツアーで、東京、大阪、倉敷、名古屋、仙台などでコンサートを行った。
• 1995年にも日本のみのツアーで、東京、大阪、浜松、新潟、高松でコンサートを開いた。
• 2003年には東京、大阪、福岡でコンサートを開き、2009年には東京と横浜、香港、中国でコンサートを開いた。
• 2016年には日本とイタリアの外交150周年を記念し、マエストロ・ムーティ率いるCSOが東京で2回のコンサートを開いた。その後上海と北京でコンサートを行っている。
• 2019年1月には東京と大阪でコンサートを開く予定だという。
• CSOは海外でコンサートを開くだけでなく、ミュージシャンによるマスタークラスや大学や病院などでも演奏活動を行っている。2019年の日本ツアーでも同様の活動を行う予定だという。

• CSOは3年ほど前にマエストロ・ムーティ指揮のベートーベン第九をビデオ撮りし、ユーチューブで公開している。この演奏は非常に感動的で、世界の900万人が聴いているという。このサイトにはシカゴ新報のウェブサイトからもアクセスできる。(http://chicagoshimpo.comの日本語ページからアクセスして下さい。)

• シカゴ日米協会のファンドレイザー&忘年会はサイレント・オークションで始まり、数々の価値ある品々やコンサートやスポーツイベントのチケットなどが出展された。  夕食会ではシカゴ日米協会プレジデントのデイビッド・ジョンソン氏が歓迎の挨拶をし、同会の活動報告などを行った。また、伊藤直樹在シカゴ総領事が日米関係や両国の方策などについて講演し、インターセクト・イリノイのプレジデント&CEO、マーク・ピーターソン氏が挨拶した。同協会のマイケル・モスコー会長が乾杯の音頭を取り、夕食後には子安エリナさんによるフルート演奏が行われた。同会には220人が出席した


シカゴ・シンフォニー(CSO)のプレジデント、ジェフ・アレクサンダー氏


シカゴ日米協会のホリデー・ファンドレイザー&忘年会