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イリノイ・ジャパン・ボール
日本語を学ぶ生徒が日本の知識を競う

• 日本語を学ぶ生徒達が日本の文化、生活、歴史などの知識を競う「第4回イリノイ・ジャパン・ボール」が3月10日、ネイパービルにあるノース・セントラル・カレッジで開催され、9つの高校から50チーム、総勢141人の生徒が参加した。

• ジャパン・ボールは全米組織の日米協会が主催しているもので、シカゴ日米協会が同イベントに参入してから第4回の開催となる。中級レベル3、上級レベル4に加え、今年から初級レベル2が加わり、参加者の裾野が広がった。

• 同大会には各校から各レベル毎に3チーム、合計9チームまで出場することができる。
• 各レベルでは生徒3人(2人も可)が一組になり、日本語または英語で出題された質問に30秒以内で答える。
• 問題は以外と難しい。例えば「仏教の習慣で、お墓参りをする春分や秋分の時期を何と言いますか?」と英語で質問が読み上げられ、各チームは30秒以内に答えをひらがなで書く。
• 集中力を必要とするため、生徒、出題者、タイムキーパー以外は立ち入りを禁じられている。

• レベル4の優勝チームは、4月にワシントンDCで開催される「ナショナル・ジャパン・ボール」に出場することができる。昨年はニュートリア高校が出場した。この費用はシカゴ日米協会がスポンサーの協力を得て工面しているという。

• 挨拶に立ったシカゴ日米協会のデイヴィッド・ジョンソン氏は、日米間の友情と理解の促進が日米協会のミッションであり、ジャパン・ボールは日本語を学ぶ若い学生達が学習したことを試す良い機会だと話した。また、1980年代に5年間日本に滞在したジョンソン氏は、毎日が学びの日だったと話し、皆さんが今日学ぶことがどう役立つか考えてみて欲しいと生徒を励ました。

• 伊藤直樹・在シカゴ総領事は、今年から日本では米国の知識を競う「アメリカ・ボール」が開催され、昨年には日本の大学で学ぶ海外留学生が日本の知識を競う「ジャパン・ボール」が日本で開催されたと話し、「皆さんもいつか日本に留学して、日本でジャパン・ボールに参加できる」と将来のチャレンジをうながした。
• また、伊藤総領事はウォーミングアップとして「東京タワーとウィリスタワーはどちらが高い?」「総領事館管轄の10州の面積は日本の面積の何倍になる?」などの問題を出し、参加者をリラックスさせた。

• シカゴ市ノースサイドにあるSteinmetz College Prep高校のチームは、日本語学習歴2年。チームメンバーは「オンラインで東京や京都など各都市の略称をチェックしました」、「いろいろ勉強しましたが、私は主に漢字を勉強しました」、「昨夜はたくさんのビデオ見ました。だから今日は良くできると思います」と口々に語った。

• ウィットニー・ヤング・マグネット高校のイレニア・ヤングさんは、同校のプログラムを通じて昨年夏に東京と横浜を訪れた。「とても良かった。絶対にまた行きたい」というイレニアさんは「先週、ジャパン・ボールのために勉強しました。それが役立つと良いんですけど。ベストを尽くします」と語った。
• 同プログラムで訪日したヨハン・オーティガ-リオスさんは1週間のホームステイで日本語を話したという。また、東京のラーメンとカツ丼が好きだった。ジャパンボールについては「できる限り頑張ります」と闘志を燃やした。

• 50問ずつ2ラウンドで行われたジャパン・ボールは、レベル4のニュートリア高校が1位となり、ワシントンDC行きを決めた。結果は英語面を参照。
• 戦いの後、参加者は日本食の弁当を楽しみ、カイジュウ太鼓の演奏を楽しんだ。

• イリノイ・ジャパン・ボールは発足時からノース・セントラル・カレッジで行われている。同大学プレジデントのトロイ・D・ハモンド氏は「ノース・セントラル大学でジャパン・ボールが開催されているのは偶然ではない」と述べ、日本と同大学との繋がりについて語った。

• 同大学は1861年に創立され、1873年に2人の日本人が留学して来た。1875年にはノース・セントラルの学生達が日本へ留学に行き、日本との交流が始まった。1893年には日本人留学生が初めて同大学を卒業している。

• 第二次世界大戦後、弘前学園大学から複数の学生がノース・セントラルに留学して来た。
• ナカムラ・シゲさんは貿易・教育・司法について学び、1954年に同大学を卒業して日本に帰国した。現在93歳になるナカムラさんは今も同大学との関係を保ち、同大学に留学する日本人学生に奨学金を提供しているという。

• 現在、25人の日本人生徒が同大学で学んでおり、日本語プログラムは松原ふくみ教諭が担当している。日本語を専攻する生徒数は、地域の小規模大学の中では最多を占めるという。

• ハモンド氏は同大学のプレジデントに就任する以前、住友化学など日本にある企業とビジネス関係があった。それを通じて日本や日本企業を知り、非常に好意を持ったと語る。

• 現在同大学ではオムロン基金から寄付を受けており、生徒の訪日プログラムなどの助けとなっている。また、エンジニアリング・プログラムの一つとして、オムロン・オートメーション・ラボラトリーが近々開設されると語った。


緊張のひとときを終え、カイジュウ太鼓のパフォーマンスでリラックスする参加者


レベル4で1位を勝ち取ったニュートリア高校チームの3人(中央)と先生(右)。
左はシカゴ日米協会プレジデントのデイヴィッド・ジョンソン氏



ウィットニー・ヤング・マグネット高校チームのイレニア・ヤングさん


同校のヨハン・オーティガ-リオスさん



Steinmetz College Prep高校チーム。左よりモニカ・ラッドダーレンさん、
ダイナ・ダイソンさん、ブリアナ・ラッパーさん