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日韓合作映画「風の色」シカゴで上演
主演・古川雄輝氏独占インタビュー

• 古川雄輝主演、クァク・ジェヨン監督で製作された日韓合作映画「風の色」が3月13日、シカゴ市内にあるAMC River East 21で上映された。古川氏が日本から飛来し、記者会見やQ&Aセッションも行われた。

• これは映画を通してアジア文化を一般アメリカ社会に紹介しようというエイジアン・ポップアップ・シネマ(代表:ソフィア・ウォング・バシオ氏)が企画する「シーズン・シックス」の一環で、全16作品が上演された。

• 古川氏は7歳から高校卒業までをカナダと米国で過ごし、英語を第一言語とする国際的なスターとして脚光を浴びている。
• 2010年のデビュー以来、2013年には日英共同作品「家康と按針」に出演、同年の「イタズラなKiss~Love in TOKYO」では主役を務め、中国に配信されて大ヒットを記録した。2014年には日中合作ドラマ「不可思議的夏天」で主役を務め、日本人初の「アジア俳優賞」を受賞した。中国版ツイッターのWeiboのフォロワーが100万人を突破している。

• 映画「風の色」は、自分とそっくりの人物が存在するというドッペルゲンガーがテーマ。古川氏演じる涼と隆を繋ぐ糸、彼らと2人の恋人であるユリと亜矢との不可思議な関係が、神秘的な北海道を背景に、美しくミステリアスに、時には華やかに描かれている。日本では1月26日に公開された。

「風の色」あら筋

• 恋人ゆり(藤井武美)の死から100日目、東京に住む涼は、マジックをテーマにしたバーの店主から彼女との想い出の品々が入った箱を渡される。箱の中には見知らぬ街の写真や不思議な鍵が入っていた。
• マジシャンに興味を持った涼は、ある日北海道で行われた天才マジシャン隆の水中脱出事故をテレビで見る。やがて自分そっくりの人間の存在に気付き始めた涼は、「流氷が見たい」と言っていた彼女の言葉に誘われるように北海道に向かう。旅の途中で出会った亜矢はゆりと瓜二つで、水中脱出事故で行方不明になった隆を探し求める女性だった。
• 彼女は亜矢なのかゆりなのか。有名マジシャンとなっていた涼は、冷たい海中に解決の糸口を求めに行く。

古川雄輝 独占インタビュー

• Q:マジシャンになった涼は、コインを手の甲でクルクル動かしますね。どれ位練習を?

• 古川:毎日かなり練習して、約2週間ですね。
• ミスター・マリックさんが指導して下さったのですが、マジシャンの役を演じるのは非常に難しいですね。(本物の)マジシャンに見せるためのコツは自信を持ってやることなんですが、初めて習ったマジックを如何に自信満々にやるかというのが非常に大変でした。

• Q:水中撮影は大丈夫でしたか?

• 古川:息を吸って水中に入って息が切れたら上がるというように、一日中水中撮影をするので、かなり身体に負荷が掛かるので大変な撮影でした。
• 氷水に入るシーンもあります。あの氷は本物なんですよ。なので、寒さとの戦いもありました。

• Q:恋人・ゆりさんの魅力は何だと思いますか?

• 古川:ピュアで可愛げがあるところじゃないですかね。女性として護りたくなるようなところが魅力的です。

• Q:一つ一つのシーンがとてもきれいですね。冬のソナタを思い出しました。

• 古川:クァク・ジェヨン氏は風景を撮るのが得意な監督ですし、水がとても好きな監督なので、氷水や雨のシーンとなど、いろいろ水を使った工夫もされていて、監督がやりたかったことが凄く詰まっている作品だと思います。

• Q:風の色は監督もスタッフもすべて韓国の人ですか?

• 古川:スタッフの7割が韓国、残りの3割位が日本人です。キャストは全員日本人です。

• Q:言葉や文化の違いでやりにくさは?

• 古川:英語ができますし、特に問題は無いですね。
• この映画の最大の特徴なんですけども、日韓合作映画なので日本の文化と韓国の文化が混ざったような映画になっているんですね。
• でも結局は韓国の監督さんが撮られているので、日本語のセリフを言っているんですけども、全体的に韓国風の映画に仕上がっているという、独特な映画になっています。これは他の日本映画にない要素なので、そこがこの映画の良さであり、取り組むに当たって大変な部分でもありました。
• クァク・ジェヨン監督はラブ・コメディを撮るのが得意な方なので、韓国的なコメディ要素もあちこちに入っています。

• Q:どういう切っ掛けで風の色の主役を?

• 古川:監督に会いたいと言われて直接会いました。お話をして、過去の作品映像を見せたりして、そこで監督のイメージに僕が合ったと言う事で抜擢して頂きました。

• Q:日韓関係に緊張がある中で、日韓合作の「風の色」は良いタイミングだと思いますが。

• 古川:政治的な意味合いで見ると日本と韓国がすごく良い関係にあるかというと、そうではないとは思っているんですね。
• でも、日本人は韓国のドラマや音楽が好きですし、韓国の方も日本のドラマを良く見ています。お互いにエンターテインメントや文化、料理などを通して仲が良いのに政治面では残念ですが、僕は役者なのでこういったエンターテインメントを通して、韓国と日本が仲良くなれればいいなと常に思っています。

• Q:東京で生まれて7歳の時にカナダへ?

• 古川:トロントに行きました。現地校に通って、土曜日だけ補習校に通っていました。
• 姉と両親とは日本語で、弟とは英語で話していました。弟は3歳でカナダに行ったので、日本語があまりできなかったので。

• Q:単身でニューヨークに行ったのですか?

• 古川:慶應義塾ニューヨーク学院に入学しました。当時は日本語がそれ程できなくて、高校生になるまで敬語は話せなかったんです。
• まずは海外にある日本の学校に行きたいと言って、受験して入りました。

• Q:それから慶應義塾大学へ?理工系ですよね?

• 古川:はいそうです。制御理論をやっていて、車のブレーキについて研究していました。

• Q:2009年にミスター慶応に選出されたそうですね。それから演劇の方に?

• 古川:大学3年生だったので、就活中でした。ミスター慶応選に出たのも就活の一環なんです。
• 当時ダンス・サークルにいましたが、良いタイミングでミスター慶応選に出ないかというオファーがありました。これは凄くいい機会だと思って、就活のアピールにもなると言う事で出たんですね。たまたま優勝しました。

• これもたまたまですが、その年だけホリプロが各大学のミスターを集めて俳優のオーディションを開いて、来ないかと誘われました。
• これはいい機会だから参加すべきだと思って、そこで初めて演技をした時にすごく面白いと思いました。人の心を動かすことができたり、大好きだったダンスに似ている部分があったりして、これでご飯を食べれるようになるのであれば凄く楽しい職業だなと思いました。
• 初めて自分がやりたい職業に出会ったのですが、オーディションの方は審査員特別賞をもらったのですが、グランプリは取れませんでした。ここで止めたら負けたままの状態になってしまう。一生後悔するぐらいならチャレンジしてみようという思いで始めたのが切っ掛けですね。
• 大学院も受かっていたんですけどもそれも止めて、就活もその時点で止めて、この道に進むことにしました。

• Q:これからやりたいことは?
• 古川:日本だけの要素ではなく、海外との繋がりがある作品を今後もやっていきたいと思っています。やはり英語がしゃべれる役者さんというのは少なくて、それは武器にはなると思っているので、今後も海外作品に関われたらいいなとは思っています。

• Q:シカゴ見て回りました?

• 古川:ループ、電車や地下鉄など日常的にここに住んでいる人が使う乗り物は観光地化されていないので、その土地の特徴が見えるから好きなんですけど。もう明日は帰りますので。

• Q:昨日来たばかりなのに?

• 古川:今「ラブリラン」というドラマの撮影中で、僕の留守中は僕が出ないシーンを撮っています。帰ったらすぐに撮影に戻ります。
• 主役の女性(中村アンさん)が目を覚ますと記憶喪失になっていて、なぜか僕と一緒に生活していていたというストーリーです。4月から始まりますので、ぜひ見て下さい。面白いです。

• Q:ご多忙中、どうもありがとうございました。


AMC River East 21で行われた上映会に出席した古川雄輝氏