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日本祭り盛大に開催
沖縄文化・切り絵・英語落語で賑わう

• Japan Festival(日本祭り)が6月2日と3日の両日、アーリントンハイツにあるフォーレスト・ヴュー・エデュケーショナル・センターで開催された。好天、快適気温に恵まれた日本祭りには約7,400人が訪れ、ノースウェスト郊外で開催されるようになってから2番目に多くの人出で賑わった。

• 今年の日本祭りは沖縄文化・芸能がフィーチャーされ、入り口ホールに並んだ色鮮やかな沖縄文化・工芸品が訪れる人々の目を楽しませた。また、沖縄のお菓子「ちんすこう」や黒砂糖、梅キャンディなどの試食品も配布された。

• フィールドハウスの壁一面には切り絵アーティスト百鬼丸氏による高さ4メートルから2メートルの大型切り絵作品13点が展示され、訪れる人々を圧倒した。
• また、百鬼丸氏による切り絵の実演も行われ、多くの来客が切り絵を印刷した手拭いにサインを求めた。
• 百鬼丸氏は日本で、書籍カバー画だけでも800冊、週間・月刊誌、新聞連載挿絵を入れると1万点あまりを制作している。7月後半にはニューヨークで個展を開く。

• 切り絵の合間には大型の七夕飾りが配置され、祭りの雰囲気を盛り上げた。七夕飾りは米国や海外で七夕飾りの普及を目指す「ロサンゼルス七夕まつり」の佐藤了さんらがロサンジェルスから運んできたもので、一番大きい七夕飾りは仙台で受賞した作品だった。元フレンチシェフの佐藤さんは、南アフリカやドバイなどでワークショップを開いている。

• 開会式が行われたフィールド・ハウスでは、伊藤直樹在シカゴ総領事が挨拶。日本祭りを主催するシカゴ日系人評議会とその傘下にある日系・日本人団体や多くのボランティアの熱意を称賛した。
• また、日本祭り開催地のアーリントンハイツと近隣のシャンバーグやホフマン・エステイツには3,346人の日本人が居住し、在シカゴ総領事館管轄の10州の中でも最大の日本人密集地域だと述べた。因みにシカゴ市内の日本人居住者数は2,663人。
• 更に伊藤総領事は、沖縄には昨年900万人が訪れた人気の観光スポットであり、ユニークな沖縄文化をシカゴの日本祭りで満喫して欲しいと呼び掛けた。また、桂サンシャインさんによる落語公演も、伝統的な上方落語を直接見ることができる貴重な機会だと参加を呼び掛けた。

• アーリントンハイツのキャロル・ブラックウッド議員は、昨年のダンスや太鼓演奏が素晴らしかった事から、自宅近くの高校生や保護者たちが日本祭りに向かっていると話した。
• また、ブラックウッド氏は、日本コミュニティは文化面だけでなく、経済面でも強固なパートナーであることに感謝すると述べ、より多くの地域住民に日本祭りを楽しんで欲しいと述べた。

• 日本祭りは東海林久氏の日米国歌斉唱に続き、双葉会全日校中学部の生徒によるダンス「そーらん」で始まった。

• フィールド・ハウスでは、弓道、居合道、真剣道、剣道、合気道、和太鼓演奏、空手、柔道などが行われた。

• シアターでは阿波踊り、沖縄太鼓、コーラス、日本舞踊、バイオリンと歌、音楽演奏、コスプレイ・コンテスト、箏演奏、ウクレレ演奏、フラメンコ・ダンスなどが行われた。

• ボードルームではシカゴ裏千家協会による茶道の実演や説明が行われた。

• 展示室では書道、折り紙、生花、日本刀、盆栽、バイオリン製作、日本関係組織プログラム紹介などが行われた。

• ホールでは沖縄展示の他、鎧甲の試着、フルーツと野菜の彫刻、などが行われた。

• フィールド・ハウスに隣接するマーケットプレイスでは、日本情緒たっぷりの小物や装飾品、食器、アクセサリーなど、約30のベンダーがテーブルを並べた。

• 野外では子どものためのヨーヨー釣りや金魚すくいのコーナーが設置され、フィールド・ハウスでは駄菓子やオモチャを並べた昔懐かしい子どものためのギフト・ショップも開かれた。

• 日本食も祭りの最大の楽しみ。今年は冷やし中華、たこ焼き、弁当、バーガー、ホットドッグ、かき氷、串焼きなどが販売された。

沖縄ショーケース

• 3日のフィールド・ハウスでは、沖縄文化・芸能が大々的に披露された。
• 約20人の三線やギター、バイオリンなどのミュージシャンが入場し、音楽隊の演奏に合わせて祝賀席で踊られる「かぎやで風」で幕が上がった。また、「海の歌」に合わせて、優雅な衣装を身につけた女性達による「四つ竹」の踊りが披露された。空手の演武、子ども達によるエイサーの踊り、獅子舞などが次々に披露され、満席のブリーチャーから歓声と拍手が湧き上がった。

• 30分のパフォーマンスを構成・演出したのは沖縄で伝統芸能を教えている芸能グループ「龍神伝説」の総長・上江洲安秀氏。「沖縄の芸能や文化を一度に見ることができる、琉球花絵巻のようなストーリーにして見て頂きたいと思いました」と語る。

• 沖縄から来たのは上江洲氏一人で、パフォーマンスは全てシカゴの人々で行われた。「三線隊も最初は5、6人でしたが、エイサーを踊る子ども達の保護者の方々がギターやバイオリン、ウクレレができると参加してくれ、約20人の音楽隊になりました。歌を歌う人もいて、海の声を歌ってくれました。指導させて頂いたエイサーや獅子舞も子ども達や沖縄県人会の皆さんが格好良く踊ってくれました。沖縄の空手も礼に始まり礼に終わります。感謝の啓をしっかり払って演技して欲しいと、願いを込めて子ども達に指導して来ました」と上江洲氏は語る。
• また上江洲氏は「シカゴの貴重な体験を沖縄の子ども達にも、また周りの大人の方にも伝えて、沖縄の人達や世界各地にいる沖縄県人会の方達が誇れる島にしたい、そのために頑張りたいと思います」と語った。

桂三輝さん公演会

• 桂三輝(サンシャイン)さんの英語による上方落語寄席は2日の夕刻に行われ、400席のシアターが満席となった。サンシャインさんは、正座は英訳すると「punishment」、日本人は「念のため」と必ずもう一枚写真を撮るなど、日常生活のあれこれをウィッティに取り上げ、大人も子どもも大いに笑わせた。本題の落語は「寿限無(じゅげむ)」。日本人でも言えない長い名前を早口に言ってのけるサンシャインさんの妙技に拍手喝采だった。

三輝さんインタビュー

• サンシャインさんはカナダ人。大学では古代ギリシャ劇を研究していた。その後落語に惚れ込んで、桂文枝師匠の元で修行した。シカゴでは2013年に、デューリー小学校などで英語落語を披露したことがある。

Q:今どんなご活動を?

• 三輝:去年ニューヨークに引っ越して、オフ・ブロードウェイで落語のロングランを企画しています。

Q:オフ・ブロードウェイって、ブロードウェイの近くってこと?

• 三輝:いえいえ。500人以上が入る劇場がブロードウェイで、499人までの劇場をオフ・ブロードウェイと言うんです。
• まぁ200人位の劇場で、一人だけでやると言うものです。少しずついろいろな日本の芸を紹介したいと思っていて、例えば淡路人形浄瑠璃の方と凄く仲が良くて、海外公演も一緒にさせて頂いたことがあるので、オフ・ブロードウェイの劇場が実現できたら、人形浄瑠璃もぜひご一緒にと思っています。「千里の道も一歩から」です。

Q:他の海外公演も?

• 三輝:去年の秋にロンドンのレスター・スクエアー・シアターで、3週間の落語のロングランをやりました。それからニューヨークのソーホー・プレイハウスで3週間のロングランをやりました。今はニューヨークに住んで、劇場を探しているわけです。

Q:日本ではもうやらないんですか?

• 三輝:やりますよ。来週日本に行きます。だからたぶん、東京とニューヨークで過ごすことになりますが、今のメインのプロジェクトはニューヨークです。

Q:ステキな着物ですね。

• 三輝:着物のファッションデザインも始めました。これはオリジナル・デザインです。
• ずっと女性の振り袖に憧れていて、何で男性ができないのと思っていました。ちょっとルール違反をして、自分の振り袖を作りました。
• 特徴は、チャックがついているから、いろいろな袖を作って、今日の気分で違う袖ができるようにしています。これはデニムですが、いろいろなデザインを自分で考えています。
• 舞台で着る着物は、必ず正式のシルクの紋付きです。こう言うウェスタン着物は普段着で、パーティや街を歩く時などに着ています。

Q:どうもありがとうございました。

吉池学・日本祭り共同実行委員長に訊く

Q:ご感想をお願いします。

• 吉池:天候に恵まれ、怪我人もなく、大きな問題もなく、無事、大盛況で閉幕しました。本シカゴ日本祭りは、2016年に日米評議会主催で行われ始めて3年目になり、定着し始めました。

Q:沖縄がフィーチャーされましたね。

• 吉池:沖縄色が会場一杯に溢れて、フィールド・ハウスでは沖縄伝統民謡から舞踊、伝統獅子舞、三線、子供達の沖縄太鼓舞踊等で満席となり、立見席まで人、人で溢れかえり、素晴らしい演出プロデュースで沢山の観客を魅了しました。

Q:落語も盛況でしたね。

• 吉池:Main Eventであった桂サンシャインさんの英語落語もシアターを満席にしてくれ、大人よりも、子供達の笑い声が劇場に響き渡ったのがとても驚きでした。

Q:今年の日本祭りの特徴は?

• 吉池:今までになく、子供達で溢れかえっていたのがとても印象的でした。
• 今年のキッズ・コーナーは子供が楽しめる物を集め、沢山の出店を出しました。学生ボランティア達が一生懸命にキッズ・コーナーを盛り立ててくれた事が非常に良かったです。
• また、子供達に「シカゴ日本祭り」の名前入りの子供法被を着てもらい、日本から取り寄せた本物の子供神輿を、を担ついで貰いました。初めての経験だと思いますが子供達だけで神輿を担ぎ上げて、楽しんでいました。

Q:反省点などありましたら。

• 吉池:フード・コーナーにもっと力を入れなければと、反省点は色々と在りますが、子供達が喜んで来られるシカゴ祭りにしたいと思います。

Q:ありがとうございました


神輿を担ぐ子ども達








茶道の説明を聞く、アーリントンハイツ・トラスティのキャロル・ブラックウッド氏


コスプレイ・コンテスト


フードコーナー


オリジナル着物を披露する桂サンシャインさん