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シカゴ・大阪姉妹都市提携45周年記念
御堂筋とマグ・マイルが姉妹ストリートに

• シカゴ-大阪姉妹都市提携45周年を記念し、吉村洋文・大阪市長を筆頭に大阪市議会員などを含む代表団が6月5日から10日までシカゴを訪れた。
• 6日には45周年記念行事の一環として、大阪市梅田と難波の両繁華街を繋ぐ「御堂筋」とシカゴ市ミシガン通りの北部の「マグニフィセント・マイル」との「姉妹ストリート協定が締結された。
• 調印式はパーク・ハイアット内にあるNOMIレストランで行われ、吉村市長ら大阪代表団、ラーム・エマニュエル・シカゴ市長、マグニフィセント・マイル協会のプレジデント兼CEOジョン・チコ氏、伊藤直樹・在シカゴ総領事、シカゴ姉妹都市インターナショナルのエグゼクティブ・ディレクターのレロイ・アラヤ氏、同姉妹都市大阪委員会共同委員長の野毛洋子氏、名嘉君代氏らが出席した。

• チコ氏は「2つの通りはワールド・クラスの観光地として、並木道、素晴らしい店、レストラン、ホテルなど共通する特徴があり、住人や観光客に利益をもたらし、両都市経済のけん引役になっている」と述べた。

• また、チコ氏は「大阪市は人中心の御堂筋にしたいと理解している。アイディアや技術、企画実践や民間企業とのパートナーシップなどの情報交換によって大阪市のヴィジョンを共有できることを嬉しく思っている」と述べ、姉妹ストリート協定の意義に触れた。
• チコ氏によると、マグマイルには2025年ヴィジョンがあり、大阪も御堂筋ヴィジョンがあり、大阪と既に実りあるミーティングを持つ事ができたと語った。

• エマニュエル市長は「姉妹都市提携45周年を記念するに当たり、姉妹ストリート協定を結ぶに勝るものはない」と述べ、互いに多くのことを学び合えると述べた。
• エマニュエル市長は同日午前に吉村市長らと会議を持ち、マグマイルの商店を含め商業界が直面している時代の変化について話したという。一つの例が家具の主力店であるクレイト&バーレル。マグマイルにある同店はビルをスターバックスに明け渡し、スターバックスの世界最大店に生まれ変わる。
• エマニュエル市長は「黙って座っているわけにはいかない。将来を創造する、それは人々が経験したことのないものを提供することだ」と話し、「シカゴと大阪が共にグローバルな街を建設しようとするに当たり、姉妹ストリート協定締結はより深い親交、コラボレーションのシンボルになる」と述べた。

• 吉村市長は「魅力ある街作りのために相互協力や交流を深めたい」と述べ、「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマに2025年万博招致に乗り出していることや、来年6月のG20サミット開催地に決まっていることを紹介し、「シカゴ市のご協力は非常に有り難い。皆さんにはぜひ大阪を訪ねて頂きたい」と述べた。

• 姉妹ストリート協定の署名式後は、大阪からやって来た「ちんどん通信社」を先頭に、ミシガン通りのチェスナットSt.とスペリオルSt.間で、大パレードが行われた。30分に亘るパレードは道行く人々の興味を引き、写真を撮る姿が多く見られた。


シカゴ-大阪姉妹都市提携45周年
深まる友好とこれからの姉妹都市

• シカゴ-大阪姉妹都市提携45周年を記念し、吉村洋文・大阪市長を筆頭に大阪市議会員や市役所職員などを含む代表団が6月5日から10日までシカゴを訪れ、姉妹ストリート協定調印式、シカゴ市長との会議、シカゴ市内視察、45周年祝賀レセプション、カブス始球式、ジャクソンパーク内の大阪ガーデン視察など、数々の姉妹都市交流促進活動を行った。

• 6月6日に大阪市の「御堂筋」とシカゴ市ミシガン通り北部の「マグニフィセント・マイル」との「姉妹ストリート協定」の調印式が行われたことは前号で既報の通りだが、後のインタビューで吉村市長は「御堂筋とマグニフィセント・マイルとの共通点は、やはり都市のメインストリートとして、そこを中心に積極的に街作りをしているというところ。シカゴ市長もそう言っていましたが、やはり世界で勝負する上では、都市の顔になるストリートを全面的に出して行かなければ。大阪も御堂筋を世界に出して行くように、これからやって行きたい」と語った。

• 調印式直後に行われたパレードで、先頭に立つチンドン通信社が演奏したのは阪神タイガースの「六甲おろし」。チンドン通信社に続いて行進した吉村市長は「(六甲おろしは)大阪しかやれないでしょうね。シカゴはカブスも非常に有名ですし、野球好きでいいんじゃないですか。多くの人にこのパレードで大阪のことを知ってもらったと思います」と語った。チンドン通信社によると、このパレードは大阪でABC朝日放送のニュースで放映された。

• 吉村洋文市長(43)は、6月7日にジョンハンコックセンター94階で行われた45周年祝賀レセプションで「私は姉妹都市提携45年の歴史よりも若い」と述べ笑いを誘った。
• 吉村市長は「大阪とシカゴの魅力的なコミュニティや街作りのために、より深い相互協力と交流を持ちたい」と述べた。また、祝賀会に出席したシカゴ姉妹都市インターナショナル大阪委員会共同委員長の野毛洋子氏や名嘉君代氏を始め、協賛企業や支援者に対し、深い感謝の気持ちを表した。

• 今後の45周年記念行事として、7月中にエマニュエル市長が大阪を訪問する。
• 10月にはシカゴでリーダーシップを取る女性達が大阪を訪れ、将来国際的に活躍したい大学生や若い社会人達にメンターシップを提供する。
• 来年3月には、英語能力を高め国際社会での活躍を望む約10人の高校生をシカゴに送り、海外体験機会を提供する。これはシカゴ市が予算を取って派遣する。

• この他、吉村市長はインタビューで、大阪ガーデンを日本政府の日本庭園サポート事業に登録しており「しっかりと大阪ガーデンの美しさを保ち続けたい」と述べた。大阪代表団の中には、公園技術スタッフも含んでいるという。
• この件については、伊藤直樹・在シカゴ総領事も「今年日本政府は大阪ガーデンに専門家を送ることを決めており、修復が行われる。ジャクソン・パークが大阪・シカゴ・日本・米国の緊密な関係のシンボルとなることを望む」と祝賀レセプションで語った。
• ジャクソン・パーク内のウッディド・アイランドには、1893年のコロンビア博覧会時に宇治の平等院を摸した鳳凰殿が建設されており、日本庭園はその後に造園された。シカゴ-大阪姉妹都市25周年を記念して入り口のゲートが建設され、大阪ガーデンと命名された。

シカゴ-大阪姉妹都市の行方

• 吉村市長は姉妹都市提携の発展に非常に積極的だった。だが、吉村市長は大阪維新の会に属し、大阪市と大阪府を統合する大阪都構想を推進している。また、慰安婦像建立を批難しサンフランシスコとの姉妹都市提携を解消しており、シカゴ-大阪姉妹都市提携の将来に懸念はないのか。これらについて、辻淳子市会議員と北野妙子市会議員にお話を伺った。

【大阪都構想とは? 辻淳子議員に訊く】

• 辻氏は西成区選出。薬剤師として薬局を経営していたが自民党の父の後を継いで当選、現在は4期目となり、大阪維新の会市議団総務会長を務める。辻氏も自民党だったが、8年前に大阪維新の会ができ、そちらへ移動した。「こういう改革をやるんだという話しを聞いて凄く行きたかった。このままじゃダメだという思いがあったから」と語る。

Q:大阪市と大阪府の関係は?

• 辻:大阪府は都道府県の中で一番面積が小さい。そのど真ん中に大阪市があって、発展するものを全部大阪市が持っているんですよ。だから互いに競争心があり、無駄が多かった。
• 大阪維新の会ができて、府と市とが一緒に全体のことをやらないと、大阪は伸びないと言う事でスタートして8年になります。以前に比べると凄く成長していますよ。

Q:大阪都構想とは?

• 辻:東京と形としては一緒なんですよ。例えば産業や観光事業など大阪全体でやるような大きな仕事は、大阪都という新しい役所を作って任せようと。一方、大阪市は市ではなく、人口70万人位ずつの4つの特別区に分けて、選挙で区長を選び、身近な医療、福祉、教育をしっかりやる自治体を作ろうという事です。
• 今、大阪府知事と大阪市長は大阪維新の会で同じ考えで、ちょうどそれをやっているんです。大阪全体で成長の方向を一本で決める。そうやりながら、身近なことは別のリーダーがやっていく。その方が絶対に市民のためでもあるし、税金の使い方が上手く行きます。

Q:大阪都は認めないと言っているのは?

• 辻:自民党も共産党もそうですね。公明党もどちらかというと認めない。
• 都構想をやってしまうと、現在の選挙区がバラバラになるし、第一に大阪市会議がなくなるんですよ。
• 今、大阪市会議員は大きな仕事もやっていますが、この仕事が大阪都へ行ってしまうわけです。すると、大きな仕事もやって行きたいという思いがあると思う。
• でも市会議員って何のためにやっているかというと、大阪の市民のためであって、大阪の発展のためだから、自分のことに囚われていたら絶対に改革ってできないんでね。

Q:大阪はどう変わっていますか?

• 辻:シカゴの5,000万人には負けますが、大阪も164万人位だった海外観光客が、今は1,100万人になっています。
• 難波から心斎橋の辺りを歩いたらもう海外の方が一杯です。一番人が集まる道頓堀には河畔に歩道ができて、ものすごく皆さんが楽しんでいます。

• 大阪には大阪城公園と天王寺公園の2つ大きな公園がありますが、両方とも民間の会社に管理委託しています。
• 大阪城公園にはレストランが出たり、劇場が建ったり、鎧甲を着た人達が劇をしたりしていて、観光客が益々増えるし、すごく大事な事です。

• 大阪駅も全然変わって、駅の北側も梅北開発で高いビルが建っています。グランフロント大阪がオープンし、その横もこれから工事が始まります。半分は緑にしようという計画が今年中に決まります。
• 大阪駅前にある阪神デパートと阪急デパートが一つの会社になって、今建て替え中です。また、心斎橋と難波にあった「そごう」を大丸が買収し、今改築中です。

Q:ありがとうございました。 

【北野妙子議員に訊く姉妹都市の行方】

• 北野氏は自民党所属で2005年に淀川区から大阪市会議員に当選し、現在4期目。自民党大阪市会議員団副幹事長を務める。

Q:吉村市長はサンフランシスコとの姉妹都市提携を解消されました。シカゴにその懸念はないのですか?

• 北野:私が50周年は必ずやりましょうよね、と言ったのは、やはり慰安婦像の事が一件と、都構想の問題なんです。
• 慰安婦像が公園などの公の土地に建ったならば、サンフランシスコを解消してシカゴにしないという理屈が立たない。では、どうするのかと言う事ですよね。
• サンフランシスコのことは、やっぱり市長が、僕は間違ってましたと認めるべきです。
• 市と市の関係、姉妹都市の関係というのは、国の外交政策とはまた違うと思うんです。
• 市民同士の交流や、自治体同士の交流というのは、国交がなくとも都市同士で上手く行くのはたくさんありますから。
• サンフランシスコも事情があるわけですから、姉妹都市提携は続けますという風に勇気を持って言うべきですね。何とかソフトランディングして欲しいなと思っています。

Q:大阪都構想と姉妹都市については?

• 北野:大阪都構想を推し進めているのが吉村市長自身です。姉妹都市は人口規模も経済規模も同じという所なので、元々大阪市だった4地区で姉妹都市を形成して、シカゴと仲良くやって行こうというのはおかしいと思います。
• 5年後にこの姉妹都市提携の周年行事をやりたいのだったら、大阪市を残すと言うべきだというのが、私の今回の訪問の(意図)だったわけです。
• 大阪市を潰すという事はやめて、大阪市のまま仲良く世界の8つの姉妹都市と上手くやって行きたいというのが私の考えです。安倍総理も同じ事を言われています。

Q:大阪市議会の構成は?

• 北野:85人の議員がいます。大阪維新の会が35、自民党が20、公明党が19、共産党が9,無所属が2です。公明党がキャスティングボートを完全に握っていて、維新の会は公明党を引き込もうと、自民党は連立政権を組んでいますから一緒にやるよねと迫っています。
• 今日は言いたい事を言わせて頂きました。私は市民外交、自治体外交なくしてこれからの国際平和はないと思いますので。

Q:ありがとうございました


マグマイルと御堂筋の姉妹ストリート提携を記念し、マグマイルで行われたパレード


姉妹ストリート提携に署名した吉村洋文大阪市長(右)と、ラーム・エマニュエル・シカゴ市長