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トランプ政権の
親子分離政策に抗議デモ
日系アメリカ人が声を上げる

• 「二度と起きてはならない理不尽で非人道的な政策がが、今まさに起きている」と、遂に日系アメリカ人コミュニティが声を上げ、6月30日にシカゴ市内でデモ行進を実施した。
• これは不法に入国した移民の親子を分離収容するするなど非人道的な移民政策を強行するトランプ政権へ抗議するもので、「我々は第二次世界大戦中に人権と財産を取り上げた12万人の日系人強制収容を忘れない」と声を上げた。

• リーダーシップを取った定住者会のライアン・横田氏は「我々は、人間性喪失と人権侵害をあからさまにしている米政府の政策に、重い怒りを感じている。また、子どもを親から引き離し拘置施設に入れるとは、一人の親として、家族が強制収容を被った者として、激怒せずにはいられない」と語る。
• トランプ氏は大統領命令13841に署名し親子の分離を止めたが、同時に親子共々無制限に勾留することを可能にしている。また、一旦引き離した約2,300人の子ども達を親に再会させる具体策も出していない。

• 横田氏はシカゴ市民協会の協力を得、日系アメリカ人組織の他、アジア系組織も巻き込んで、日系アメリカ人コミュニティ初のデモ行進を組織した。
• 集合場所となったシカゴ・カルチャー・センターの南側には約150人がプラカードなどを持って集まり、木陰に身を寄せながら午前10時のデモ行進開始を待った。

• オークパーク在住のマサト・シンサコさんは、トゥール・レイク収容所や子ども達の写真を貼り付けたプラカードを持って参加した。シンサコさんの両親や祖父母はトゥール・レイクに収容され、シンサコさんは1943年に収容所内で生まれた。
• 「今の米政府は正しいとは思わない。トランプ大統領や補佐官ら、トランプ政権が言う事は信頼しない」とシンサコさんは述べ、「彼らが国境でやっていることは間違っている。彼らが1941年に我々にしたことと同じだ。1942年に彼らは我々を収容所に入れたが、これは二度と起きないはずだ。だが、彼らは今、国境でそれをやっている」と述べた。

• エバンストン在住のリチャード・メヤーさんは、横浜で生まれた。米国人の父と日本人の母を持ち、自然な日本語を話す。
• 「デモのことは以前から知っていました。定住者会がデモを組織しているのを最近知ったので、参加するならばこれが一番いいと思った」と話す。
• デモに参加することについてメヤーさんは「我々の議員の人達に、今のうちにメッセージを強く訴えないと、取り返しがつかない状態になってしまう。親として、子どもを離されるような法律は、今のうちに覆さないといけないと思います」と語った。

• デモ行進の一団は「Japanese Americans Rise Up + Stay Vigilant」と書いた垂れ幕を先頭にミシガンAve. とワシントンSt. の角からデイリープラザまで行進し、シカゴ市全体で行われるデモ行進「Families Belong Together」に合流した。

• 中国系二世のロリアンさんとイザベルさんは大学生。
• イザベルさんは「私達の両親は移民です。だから私達はここで育ったんです。デモに参加することは特別に重要なことです」と話す。
• ロリアンさんは「私達はここで教育を受けて、恩恵を受けています。私達の両親がそうであったように、経済的に大変な状態から逃れようとする人達のために声を上げる責任が、義務があるんです」と話し、更に「アメリカにいる我々マイノリティは、何らかの抑圧に直面します。アンティ・エイジアンだけでなく、アフリカ系もラテン系も無視されないように声を上げるべきです」と語った。

• 太鼓を叩きながら行進したジェイン・キムさんは韓国系の人権保護団体KAN-WINのメンバー。「我々は移民の人達やその関係者、またそうでない人達も含めて、人権侵害や家族離散から保護することを大切にしています。現政権に対するデモに参加することは本当に重要なことです」と語った。

• 30日は猛暑ではあったが、日系アメリカ人、特に三世の姿は少なかった。これについて横田氏は、デモを組織し始めたのが6月25日の月曜日で、準備のためのミーティングを持ったのが28日の木曜日だった。このためデモの呼びかけをソーシャルメディアに頼らざるを得ず、若い人達が中心に集まったという。今後は全ての年齢層に呼びかけが届くように、連絡手段を考えなければならないと語った。

• この日は全米規模でトランプ政権の不法移民親子別離政策に抗議するデモが実施されており、報道の焦点は中南米系移民だった。150人による日系アメリカ人とアジア系グループのデモは一握りの小さな抗議活動だった。
• しかし、横田氏によると、メジャー紙の中でサンタイムズ紙が日系アメリカ人とアジア系によるデモを取り上げた。横田氏は「我々の行進は主流メディアの中で全く空白だった訳ではない。今後は主流メディアとの関係強化努力が必要だ」と語った。

• 今回のデモ行進は下記の組織の協力により実施された。
• シカゴ日系アメリカ人歴史協会、シカゴ市民協会、共済会、定住者会、中西部仏教会、その他アジア団体は英語面を参照


声を上げる日系アメリカ人コミュニティとアジア系コミュニティ




マサト・シンサコさん手作りのプラカード