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JET参加者159人が日本へ出発、日米関係の財産に


• 日本の市町村の小・中・高校に派遣されて生きた英語を教えたり、コーディネーターとして地元の国際化を援助するJETプログラム(Japan Exchange and Teaching Program)の参加者が人が7月28日、オヘア空港から日本へ飛び立った。出発前日の7月27日には在シカゴ総領事館広報文化センターで歓送会が行われた。

• 挨拶に立った伊藤直樹・在シカゴ総領事は、管轄10州から159人のJET生が同プログラムに参加し、参加者数は全米在外日本公館で一番、世界でも在ロンドン日本大使館に次ぐ二番だと述べた。
• 今年は世界から1,700人がJETプログラムに参加し、日本の市町村に派遣される。JETプログラムは発足から32年目となり、プログラムを終え帰国したJET同窓生は6万人となっている。世界各地には約52の同窓会が組織され、JET参加者の支援や帰国後のジョブフェア、新年会などを通じて横の繋がりが保たれている。
• 日本では今年から、小学5年生から英語教育が義務教育として実施される。伊藤総領事は「JET先生の役割は増々タフになる」と述べ、「日本滞在を楽しむだけでなく、なぜ日本に行っているのかを考え、本業である英語教育、地方自治体の国際交流支援をしっかりとやってもらいたい。また、豪雨などの被災地に行く人は、JETの役割を通してボランティアもできる」と参加者を激励した。また、帰国後は文化大使として、日本での経験を家族、友人、コミュニティの人々と分かち合ってもらいたいと呼び掛けた。

• 歓送会ではJET生二世のサラ・フルカワさんがポーディアムに立ち、抱負を分かち合った。
• フルカワさんの母はJETプログラム発足1年後の1988年にJETに参加し、最初は鹿児島県で、後に東京で、合わせて4年間英語を教えた。その経験を30年間、フルカワさんと分かち合ってくれたという。
• フルカワさんの父は金沢生まれの東京育ち。日米伝統を継承していることを幸運に思うと語る。
• 今、日本に住む機会を得て、日系人として自らの考えを日本の人達と分かち合えるのを幸運に思うという。
• 「母と父の経験談が、今日の私のJET参加に導いてくれました。皆さんと同じように新しい国に適応するようにチャレンジします。将来、JETの想い出が、心の中の特別な場所として残るだろうと思います」と語った。

• JET同窓会シカゴ支部のバイス・プレジデントを務めるガブリエル・コロナドさんは、2007年から1年間、宮崎市の高校で英語を教えた経験を持つ。コロナドさんは先輩として、「日本での生活に慣れるのは、そんなに生やさしいことではない。しかし、時が経つに連れ心配事がほぐれ、自分にできる事を理解し始めた。人口6,000人の町をいろいろな事を通じて探索した経験は、人生最高の経験の一つであり、忍耐とフレキシブルである事の大切さを学んだ。異文化と言葉の壁を乗り越えてコミュニケーションを図る価値を学び、新しいアイディアを持ち、心を開く重要性を学ぶこと。自分にとってJETはまさに人生を変える経験だった。それがなければ今日の自分はなかっただろう」と語りかけた。
• コロナドさんが翌日日本へ向かうJET生に贈った教訓は2つ。
• なぜJETで日本に行ったかを考えること。海外留学生ではなく、旅行者でもなく、日本政府に雇用された公務員である自覚を持つこと。
• 自分自身をしっかりと持つ事。自分の国、自分の文化、自分自身を代表していることを自覚すること。

■ ミネソタ出身のティファニー・ルックさんは北海道岩見沢市の小学校2校と中学校1校で英語を教える。
• ルックさんはミドルスクールの時に先生からJETの話を聞き、ずっと参加したいと思っていた。大学では日本語を勉強し、日本に住んだこともあるという。「日本語は話せるけど・・・」と恥ずかしそうな様子。
• 「教え方については日本でのオリエンテーションを待ちたいと思いますが、私は小さい子ども達に教えるので、子どもの歌や英語のゲームなど、簡単にできることから始めたいと思います」と語った。

■ ミルウォーキー出身のエドワード・ブライアンさんは広島市で幼稚園2カ所と中学校1校で英語を教える。
• ブライアンさんは名古屋の南山大学で学んだことがあり、非常に良かったという。その経験から日本に戻り、今度は仕事を持って日本での経験をより深めたいとJETに参加した。できればずっと日本で暮らせる道を見つけたいと話す。
• 「(広島に着いたら)他の先生達がやっている事を見て、アドバイスをもらいながら教えたいと思います。中学と幼稚園なので年齢の違いがありますから、園児にはゆっくり話すなど教え方を考えて行きたいと思います」と語った。
• また、ブライアンさんは日本語で自己紹介し「留学生として名古屋に1年ぐらい勉強しました。南山大学です。日本食が大好きです。アメリカに帰ってきた時、すごい日本の食べものは恋しいでした」と語った。

■ シカゴ市出身のパトリック・ハードさんは、大阪府箕面市で英語を教える。大阪府枚方市にある関西外国語大学で学んだことがあり、その時にJETについて知ったという。
• 「ポジティブなエネルギーを持って、誰もが気軽に話しかけてくれるようにしようと思っています。それと、間違うことを恐れるなと教えたいです。生徒が一生懸命やっている限り、完璧な英語を話せなくてもいいんです」と語った。

■ シカゴ市出身のニコル・オーグディンさんは三重県伊勢市で英語を教える。
• オーグディンさんはミネソタ州の大学で日本語を学び、シカゴ市にある日本文化会館で仕事をしたこともある。大学時代に先輩からJETの話を聞いて興味を持ち、昨年大学を卒業後JETに願書を出した。
• 「ある程度教育と学習についての経験があるのですが、ゲームを採り入れて生徒を英語学習に巻き込むようにしたいですね。それと、シカゴや他の所についても教えて上げたい。東京タワーや京都タワー、他にもいろいろな建築物の本を持っているんですよ」と抱負を語った。

■ JET同窓生のシキル・ティージャニさんは千葉県の大多喜町と鴨川市で、合わせて5年間英語を教えた。「全ていい経験で、良くないことも学びのレッスンだった」と話す。
• ティージャニさんが一番良かったと思うのは、英語教育を通して、映画やエンターテインメントなど、日本とは異なる多面的なアメリカ文化を日本の人々と分かち合えたこと。
• 一番辛かったことは、運転免許証の試験に6回落ちたこと。「笑うところでしょう?そう!」と日本語で話し、「7回目で合格したのは『七転び八起き』の実体験でした。難しかったけども良い試練で、今でもその教訓を忘れずに心に持っています。ワイパーとウィンカーは帰国後も時々間違いますね」と語った。
• ティージャニさんは2013年に帰国し、JET新年会にも出席している。


前途を祝して全員で乾杯


伊藤直樹総領事


JET生二世のサラ・フルカワさん


ティファニー・ルックさん


エドワード・ブライアンさん


パトリック・ハードさん


ニコル・オーグディンさん


シキル・ティージャニさん