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日本代表、よく打ち、よく走る!
全米少年野球国際チャンピオンシップ

• 夏の全米少年野球国際チャンピオンシップが7月20日から29日まで、クリスタル・レイクで開催され、日本リトルシニア中学硬式野球協会の選抜選手達が日本代表として参加した。
• 同大会は11歳から16歳までの年齢別チームで試合が行われ、日本代表チームが参加するのは15歳以下のセクション。日本チームの参加は今年で25回目となる。
• 日本代表選手は全国にある日本リトルシニア中学硬式野球協会のクラブから選ばれた精鋭達で、同大会に出場した選手の中から、2015年の侍ジャパンで4番バッターとして出場した中田翔選手(現在北海道日本ハムファイターズ所属)、阪神の秋山投手、中日の福田野手などが出ている。
• 7月8日には、昨年河南リトルシニア・クラブから同大会に出場した結城海斗投手が16歳でカンザスシティ・ロイヤルズと契約し、大きな話題となった。

• 開会式が予定されていた7月20日はあいにくの雨となり、21日に繰り越された。日本チームは開会式までに既に2試合を消化、Chi-Town Redsに10対0、Downriver Hawksに4対1で勝利していた。
• 開会式後に行われる対クリスタルレイク・ベイブルース戦の結果により、翌日からのトーナメント戦の枠組みが変わってくるため、負けられない試合だった。

• 雨が心配される開会式会場のリッポルド・パークには、全出場チームや選手の家族、ホストファミリーなどが集まり、熱気を帯びていた。

• 日本代表チームを率いる秋山和久監督は、コーチで3年、監督として3年目という同大会のベテラン。しかし、18人の代表選手らは日本全国のクラブから集まっており、全員が揃って練習したのは日本出発前の2時間のみだという。
• 「選手達はホームステイをしているので、球場でしか顔を合わせることがない。選手の強みや弱みは、ゲームをやりながら把握しています。選手達がのびのびやってくれればいいというところ。勝つことよりも、みんなが纏まってくれて、想い出を作ってくれれば。それが一番だと思ってやっています」と語る。

• 細谷怜央選手は投手で千葉緑クラブ所属。渡邉涼太選手は松戸クラブ所属で、今回3塁、2塁、ショートを守っている。バッティングの方は「まぁまぁ」だと話す。
• 「ホームステイはメチャメチャ楽しい。英語は大丈夫です。ご飯はステーキやハンバーガーなど。美味しいです!」と口々に語った。

• 堀川怜央選手は投手で札幌東クラブ所属。小学3年生の時から野球を始めたという堀川選手は「調子はいいです。海外は初めてです。日本の国旗を背負って戦う人は凄いなぁという風に感じました。負けないように頑張ります!」と語った。

• ホストファミリーのリンダ・マグダーさんは渡邉涼太選手と佐々木海斗選手を預かっている。初めて2人に会ったマグダーさんは、名前よりも冗談がてらに「Trouble」と「Dangerous」と呼んでいるという。
• 「2人とも英語を少し話すし、スマートフォンの翻訳ソフトでコミュニケーションには問題ありません。私には9歳の双子の子ども達がいるんですが、2人とも子どもが大好きで、いつも子ども達と野球をして遊んでいます。うちの夫はインド人で、家の中では靴を脱ぎます。彼らもすぐに靴を脱ぐので、何も言う必要がないんですよ。2人とも夜はとても良く寝ていますよ」と楽しそうな様子を聞かせてくれた。

• 会場に来ていた日本人夫妻は佐々木海斗選手の祖父母。「ホストファミリーと一緒にいて楽しそうにしてたので、良かったと思ったんですけど」と安心した様子のおばあさん。祖父と言ってもまだ現職のおじいさんは、小学4年生の時から野球を始めた孫の試合は、だいたい見に行くのだと言う。

• 選手のお母さん方も会場に来ていた。
• 坪田大郎選手のお母さんは、「バットがいつもと違うので、それに苦戦しているように見受けられます。ここの大会で使うのはこのバットと決まっていて、ポイントが難しいと言っていました」と語る。また、「息子はキャッチャーなんですけど、ここで会った子達ばかりなのでピッチャーもいろいろ変わって、難しいと思うんですけど、上手くリード出来たらいいかなと思います」と気遣った。

• 山下陽輔選手のお母さんは「本当はキャッチャーなんですけど、ファーストとか、さっきはライトに」と心配な様子。
• 温井慎大選手のお母さんも「18人で来ているので、9人枠になるべく入れるように実力で勝ち取って行かなければいけないので、頑張って欲しいと思います。応援頑張ります!」と語った。

• バットについて選手達に聞いてみると「ミートポイントで打たないとボールが飛ばない」、「ミートポイントとはスイートスポットのこと」、「日本には日本の、アメリカにはアメリカの基準があって、それが狭いから難しい」と解説してくれた。

• 選手団のパレードが終わって、始球式では服部新選手がボールを受けた。「ボールだったけど、威力がありました。球は良かったです」と語った。

• いよいよクリスタルレイク・ベイブルースとの試合が始まり、ベンチには緊張がみなぎる。
• 松井颯大選手が一塁打で出塁し、盗塁を重ねて三塁へ。二宮慎太朗選手のセンターフライの後、坪田大郎選手が三塁打を打ち、先制点を挙げた。
• 1回の裏、投手の市川祐選手が好投し、相手チームは打てなかった。試合は日本チームのペースとなり、良く打ち、良く走って得点を重ねた。
• 試合中に雨が降り出したが、両チームともベストを尽くし、5回の裏で9対0のコールドゲームで日本チームが勝利した。

• 秋山監督は「ナイスゲーム。たぶん、相手チームも良かったと思います。日本らしい足を使って、走塁で塁を進めて得点するという、いい攻撃ができたんじゃないかと思います」と語った。

• 日本チームはその後、Na Koa Baseball (IL)チームに4対0で、ブラジルチームに9対1で、Next Level (IL)に10対0で、Phenom Illinoisに7対0で勝利し、優勝を果たした。

• 来年は7月19日からクリスタル・レイクで同大会が開催される。ぜひ応援を!


試合後、クリスタルレイク・ベイブルース・チームと記念写真を撮る日本代表チーム


元気に国歌斉唱する日本代表チーム


円陣を組む日本チーム