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驚きの着物ファッションショー:
着物から引き出す高エネルギー性アート

• クジラ・ジャパニーズ・アート&クラフト・コミュニティによるアート展が8月10 日から23 日まで、在シカゴ総領事館広報文化センターで開催された。

• 同コミュニティは9人の日本人アーティストと3つの代表団から成るグループで、日本の風合いを日本の外に伝えたいと数年前から活動を始めた。当初はオンラインでの紹介が主だったが、昨年から地元イベントでの活動を活発化させている。

• 8月13 日のオープニング・レセプションでは、「g to y: 着物&和小物・ライフスタイル・クリエイター」による着物ファッションショーが華やかに開催された。
• 広報文化センターの床には、何十枚もの帯を縫い合わせて作った豪華な絨毯がファッ
• ションショーの花道として敷かれ、集まった「日本もの」ファン達の度肝を抜いた。

• ファッションショーではg to y が選んだ着物をまとったモデル達が次々と花道を歩き、
• 熱気に満ちた来訪者の喝采を浴びた。
g to y が紹介したのは、色が美しい長襦袢をナイトガウンやルームウェアとして着る着物ウェア、椿のモチーフを大胆な朱・緑・黄色で描いた大正ロマンやアンティークならではの紫色の着物、着物を白いベールで包んだようなイブニング・ドレスに帯のベルトを付けた着物のリメイクドレスなどなど。

• 「シカゴ和風倶楽部」や「シカゴ着物クラブ」のメンバー達も登場。花魁顔負けのぽっ
• くりを履き金色の帯を巻いた大阪のド派手着物ファッション、おばあちゃん着物ファッション、夏祭りをテーマにした家族着物ファッション、母の着物をあしらった着物ジーンズなどなど、色鮮やかなファッションショーを繰り広げた。

• 4年前に古着きものビジネスに着手し、今や巨大なウェアハウスをシャンバーグに持つタンジェリン・マウンテン(みかん山)のシェリー・サンテラノさんも訪問着を着て花道を歩いた。シェリーさんの着物は、四国の呉服店であつらえたもの。

• ファッションショーを色鮮やかに仕上げたのは、着付けの孫かほるさんと、ヘアデザ
• インとメイクのマリ・ボーリングさんだった。

g to y による着物ファッションショーは大成功を収めた。g とは大蔵厳太郎氏、yとは大蔵優子氏で、2人は夫婦。川崎に本拠を置き、イベントの空間ディスプレイ、着物のリメイク、端切れを使ったスカーフや小物作りを行う他、自分で育てた草花でリースを作るなどガーデニング教室、地元の病院やカフェなどのガーデニングなど、芸術的センスを生かした活動をしている。

• 展示会では着物ファッションショーの他、布絵の展示を行った。

• 布絵は厳太郎さんの95 歳の祖母から優子さんが引き継いだもの。お婆ちゃんは10 年ほ
• ど前から友人達と一緒に要らない布を持ち寄って切り貼りし、季節のものを表す布絵を作っていた。作品には季節の野菜や果物、魚の干物など、どこの台所にもありそうなものが
• ユーモラスに描かれている。ものを見て図案化する鋭い洞察力と、そこから新しい形を生み出す豊かな創造力がなければできない作品ばかりだ。着物ショーも素晴らしかったが、お婆ちゃんの作品もその場を去りがたい魅力に溢れていた。

• 展示会に作品を出したアーティストは、岩石収集家で岩石を使ったジュエリーを製作しているクミコ・ヒガシ・ウォートマンさんや、建築物の写真から更にアートを引き出す写真家の範子・アイザワ・バックルズさん。2人はレセプションに出席し、作品説明なども行った。
• その他、はんこイラストレーターのミハル・シラハタ氏、CG キャラクター・デザイナーのナオ氏、イラストレーターのタカハシ-チャン、レタープレス・アーティストのユーイチロウ・オーニシ氏、画家と人形製作のナガモリ・ユーコ氏。またNPO 組織のカンボジ・コットン・クラブと気仙沼の牡蠣生産者グループ「森は海の恋人」が展示を行った。


記念写真に収まる着物ファッションショーの出演者と関係者


襦袢を部屋着にした着物ファッション


展示されたユニークな「おばあちゃんの布絵」


クミコ・ヒガシ・ウォートマンさんによる岩石のジュエリー