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張掌珠さん、101歳の長寿を祝う
NHK「きょうの料理」出演や昭和天皇の還暦料理も

• エバンストン在住の張掌珠(ちょう・しょうじゅ)さん(101歳)に、長寿を祝う祝い状と記念品の銀杯が安倍晋三内閣総理大臣より贈呈された。伊藤直樹総領事と牧野秀樹領事が11月13日に張さんの住居を訪ね、張さんに祝い状と銀杯を手渡した。
• 張さんは1917年2月2日に中国で生まれ、1952年に日本に移住し日本国籍を持つ。贈呈式には張さんの息子の張邦衡さん、娘のミリアン・カオさん、友人の横田純子さんら家族や友人が集まり、張さんの長寿を祝った。張さん一家は今でも流暢な日本語を話す。

• ミリアンさんによると、張さんは東京都世田谷区成城に住み、成城や東京都内、お茶の水、横浜、沖縄の7カ所に「マダム・チャン」という中華料理のレストランを出していた。それらのレストランは明治屋広尾ストアーの2階、お茶の水の主婦の友ビル内、渋谷東急デパート内などにあった。また、横田さんによると、沖縄では東急ホテル内にマダム・チャンがあった。その頃横田さんは5歳だったという。

• 張さんはレストランを経営する傍ら、NHKの料理番組「きょうの料理」に出演したり、昭和天皇(1901-1989)の還暦の時に料理を出した。ミリアンさんによると、中華料理が欲しいと言われ、張さんが皇居のキッチンに行って料理をスーパーバイズしたという。当時ミリアンさんは既に米国大学に入っており日本にはいなかったが、その様に話を聞いているという。写真もあったが、今はどこにあるか分からないと語った。
• 当時の張さんの想い出についてミリアンさんは「余り家にいなかった、忙しいから。一週間会わないこともあったけど、(お母さんは)そんなに厳しくなかったみたい」と話した。

• 横田さんによると、上海で横田さんの祖父が張さんの義理のお父さんの先生だったことから、張さんの家族とは1920年代からの知り合いだという。
• 張さんは1992年頃、当時ヒンズデイルに住んでいたミリアンさんの所に来た。息子の邦衡さんがノースウェスタン大学で教授を務めていることから、1994年にエバンストンに移った。今でも絵を描く張さんは、エバンストンで絵を教えたり、ノースウェスタン大学で個展を開いたこともあるという。

• 邦衡さんが日本に住んだのは約10年間。高校を出ると渡米しマサチューセッツ工科大学(MIT)に学び、プリンストン大学で博士号を取得した。AT&T前身のベル研究所に15年間勤め、以後ノースウェスタンで教鞭を執り36年になる。77歳になるが今も現役で「僕はしょっちゅう日本に帰ります。先週、日本から帰りました」と話す。日本にいた頃の張さんについて「いつも仕事をやっとりましたから、お母さんを見る時間は少なかったですよ。厳しくも優しくも、両方でした」と語った。

• 張さんの得意な料理は酢豚、八宝菜、麻婆豆腐など。麻婆豆腐が好きだという伊藤総領事に張さんは「家にいらっしゃい、料理してあげるから」と英語で話した。

• 張さんは近年まで麻雀をやっていた。今は一緒にやる人がいなくなり麻雀はできなくなった。ミリアンさんによると、張さんはいつも勝っていたという。
• 張さんは朝起きると服を着替え、身の回りを綺麗にして朝食を食べる。その後はアートや音楽、体操などのホーム内の活動に参加し、昼食後はリラックスしたり、時には午睡をとることもある。夕食後はテレビを見て、午後7時半から8時頃には就寝している。
• 張さんは肌の色つやも良く、耳が遠いだけですこぶるお元気だった


銀杯を持つ張掌珠さん。後列左より、伊藤直樹総領事、娘のミリアンさん、ミリアンさんの夫、
息子のロバート張さん。




NHKの「今日の料理」に出演する張掌珠さん


張掌珠さんが描いた近年の絵