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日本の体験を胸にJET先生帰国
各々の思い出を語る

• 日本の市町村の小・中・高校に派遣され、生の英語で生徒らの英語学習を助けるJET先生らが米国に帰国し、その歓迎会が昨年11月29日に総領事公邸で開催された。これは任務を終えて帰国したJET先生達が体験談を語る場を提供すると共に、JET同窓会への参加を促進する場となる。帰国した7人のJET先生と、かつてJET先生として参加し現在は在シカゴ・アイルランド総領事となっているブライアン・オブライアン氏が特別ゲストとして出席した。

• JETプログラム(Japan Exchange and Teaching Program)は英語を母国語とする国々から応募者を募り、日本の地方自治体等で任用し、英語教育の充実と地域の国際交流の推進を図る海外青年招致事業で、2018年は在シカゴ総領事館管轄から159人、世界から1,700人がJETに参加した。同プログラムは発足から32年が経ち、プログラムを終えて帰国した同窓生は世界で6万人、中西部で1,300人に及ぶ。JET同窓会では帰国者との繋がりを保ち、日米相互理解や友好関係を促進している。同会にはJETシカゴ同窓会のプレジデントのエラ・マッキャン氏を始め、同窓会メンバーらが出席し、同会の活動や就職支援などを紹介した。

• 帰国者を歓迎した伊藤直樹在シカゴ総領事は「中西部にはシカゴ、ミネソタ、カンザスシティにJET同窓会の支部があり、1,000人を超える同窓生が日本についての知識を家族、友人、職場の人々、近隣の人々と分かち合い続けている。帰国者の皆さんには日本と米国、日本と中西部のパートナーシップの本当の財産となって頂きたい」と述べた。

• 帰国したJET先生らは各々、心に残る想い出と好きな日本食を一つずつあげた。
• ルーク・ベイダーさんは岡山県の山間部にある美作市の中学校を中心に英語を教えた。赴任間もなく同中学校では文化祭があり、歓迎ムードの生徒達が全てのブースを見て欲しいとベイダーさんを引っ張って行ってくれた事は「おそらく一生忘れないだろう」と語った。好きな日本食はホルモン焼き。

ルーク・ベイダーさん

• ルビー・ベニグノさんは兵庫県西宮市にある高校2校で約600人の生徒に英語を教えた。最高に良かったことは、学校の先生達と話したこと、生徒達の夢や希望について話したこと、そして、教員を目指す生徒と話したことだと語った。大好きな日本食はカレーライス。

• キャサリン・フワングさんは東京都町田市の高校で3年間英語を教えた。自己紹介で自分が日本人と台湾人のハーフであることを話すと、一人の生徒が近寄って来て、自分もそうだと話した。二人は台湾の言葉で話すことができた。その生徒はハーフであることを誰にも話しておらず、3年間の滞在中、二人の小さな秘密だったと話した。その生徒と繋がりができたことは大変良いことだったと語った。大好きだったのはたこ焼き。

キャサリン・フワングさん

• サマンサ・ジョンソンさんは鹿児島市の中学校、特別支援学校、片道9時間かかる島の学校で英語を教えた。心に残るのは島の学校の9人の子ども達とその家族。いつも泊まりがけで島に行っていた。最後に行った時は、海で水泳の授業をやっていた。島の人々はいつも家族のように受け入れてくれた。大好きな食べものはお好み焼き。

サマンサ・ジョンソンさん

• リンジー・パマザルさんは宮崎県日向市の高校で3年間英語を教えた。想い出に残るのは、帰国前に母親が訪れ、コミュニケーションをフォーカスする最後のクラスに参加したこと。多くの(アメリカの)人々はJETプログラムをよく知らないが、母にJETが何であるか、そのものを見せることができたと話した。好きな食べものは焼き芋。

リンジー・パマザルさん

• アンドリュー・プリンシピさんは石川県金沢市の高校で4年間英語を教えた。2年目の時、高校の英語の先生とJET同窓生と一緒にルクセンバーグから200人のボーイスカウトとガールスカウトの子ども達を迎えた。JET同窓生がルクセンバーグの学校に勤めていたことから、このイベントが行われることになった。日本全国から200人の子ども達を英語で案内する高校生のボランティアが集まり、石川県内を案内した。これは特別な経験だったと語った。好きな食べものはすき焼き。

アンドリュー・プリンシピさん

• ジャクブ・シアプートウスキーさんは宮城県仙台市で2年間英語を教えた。心に残るのはいろいろなお祭り。神社で行われる年明けのどんと祭では、マイナス3℃の中を2時間、裸で練り歩いた。他の祭りでは仙台踊りがあった。また、7月には震災復興を願う「絆祭り」が東北6県で行われる。シアプートウスキーさんは仙台の他、盛岡の絆祭りにも参加した。これは忘れられない想い出だという。驚いた食べものは「イナゴ」。

ジャクブ・シアプートウスキーさん


7人のJET帰国生と元JET先生が体験談を発表したJET帰国生歓迎会




ブライアン・オブライアン在シカゴ・アイルランド総領事

• 特別ゲストのブライアン・オブライアン総領事は静岡県伊豆半島で2年間英語を教えた。たくさんある想い出の一つはダンスを教えたこと。オブライアン氏はアイルランドでダンスを教えていたことがあり、日本でも週末にワークショップを開き人気となった。一人の先生が最後に「素晴らしいスコーティッシュ・ダンスを一生忘れない」と言ってくれたという。好きな食べものは寿司とさしみ。日本で初めて箸を使った。

• インタビューに答えたオブライアン氏は、2000年代初頭、当時は英国の大学で勉強しており、英国のJETプログラムを通じて参加した。オブライアン氏はアイルランド北部の出身で、英国から参加しても常にアイルランドを代表していた。
• JETに参加したのは、いつも日本に魅力を感じていたから。だから機会を逃さなかった。外交官となった今は70カ国以上を訪れているが、日本は良い意味で最も異なる国々の一つだという。
• 2001年に静岡県の田方農業高校に赴任し英語を教えた。生徒の英語のレベルはそれほど高くなかったが、オブライアン氏が生徒に話しかけるよりも、生徒の方から話しかけてくる方がずっと多かった。
• 2年目は総合教育センターに移った。そこには日本全国だけでなく世界からJET生や教育関係者が集まり、多くの人々に出会う機会となった。それから17、18年後の今でも連絡を取り合い、誰かの結婚式などで集まったりするのだという。JETプログラムのお陰で、こうした友人達と出会うことができたと話す。
• 静岡滞在中は温泉が大好きだった。また、澄み切った朝には富士山を見ることができ、実際に2回富士山に登った。
• 外交官になり、JETの経験が役立ったのか?オブライン氏は「絶対!」だと話す。仕事で多くの人に会うが、日本に2年間住んだ話をするとみんなが「もっと話してくれ」とリクエストするのだという。
• 外交官として赴任地に適応することが重要となる。赴任地では他国の外交官との交流も重要だ。オブライアン氏は「今でも日本で得たスキルを使っていますよ。日本で2年間修行したことは、赴任地の事を学んだり文化を理解したりする事において外交と似ていますよ」と語った。

• JET同窓生のローレン・ワースさんも自らの経験と、就職についてアドバイスを贈った。
• ローレンスさんは2006年から2008年まで福島県で英語を教えた。帰国後はウィスコンシン大学マディソン校に勤めていたが、2011年の震災後、2013年から2015年まで福島に戻った。
• 現在はノースウェスタン大学でスタディ・アブロード・プログラムのマネージャーを務める。ワース氏は、教育界に就職するならば、海外での学習、就労、多文化の人々との関係、人々との協力、問題解決能力、柔軟性など、JETプログラムで経験したことはきっと役立つと話し、これから仕事を探す帰国者を激励した。


ローレン・ワースさん

 

 

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元JET先生、日本食パッケージ・ビジネスに着手

• JET先生として2002年から2005年までの3年間、新潟県柏崎市で英語を教えていたリリアン・ハナコ・ローラットさんが、この程アキ・スギヤマさんとパートナーシップを組んで健康志向の日本食パッケージ・ビジネス「Kokoro Care Packages」を始めた。
• ローラットさんは現在ロサンジェルス在住。JET先生時代は町の人々に良く招待された。茶道の経験をさせてくれた家もあったという。大好きだったのは温泉。100円寿司も新鮮で大いに楽しんだ。また、コーヒーショップで飲むコーヒーも美味しかった。
• ローラットさんの母親は日本人で日本食には親しみがあった。日本食パッケージは、いろいろな食品の詰め合わせになっており、申し込めば日本から直接送られて来る。毎月のパッケージと季節もののパッケージの2種類がある。詳細は広告を参照。