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JCCC新年会、杏里を特別ゲストに盛大に開催

 40年を経てもファンの心をつかんで離さないシンガー・ソングライターの杏里さんを特別ゲストに迎え、シカゴ日本商工会議所(JCCC)の新年会が1月13日、シャンバーグのルネッサンス・コンヴェンションセンター・ホテルで開催され、1,000人を超える会員とその家族・友人らが出席した。1,000人を超えたのは2011年以来8年ぶりとなった。
同新年会は杉田奈緒氏とマーク・スコット氏の司会で行われ、後藤美郎氏のリードによる日米国歌斉唱で幕が上がった。

津田会頭挨拶

 挨拶に立った津田和明会頭(米州住友商事)はJCCCの歴史に触れ、1966年に58企業・機関で発足したJCCCは現在500を超える会員数に発展、全米諸都市の中でも大規模な組織団体に発展することができたことは、長年の会員の理解と地域の人々の支援によるものと感謝の言葉を述べた。そして、2016年に50周年を迎えたJCCCは、新たな50年に向けての歩みを進めていると語った。
また、津田会頭はJCCCの三大ミッションについて、下記の通り説明した。
1.会員サービス事業として、時代毎に必要とされる事業を企画実施し、日米のビジネス交流に務める。
2.教育支援事業として、1966年発足のシカゴ双葉会補習校、1978年発足の全日校を通じ、駐在員子弟やシカゴ在住の子ども達に高いレベルの教育機会を提供する。
3.地域貢献事業として、JCCC創立25周年事業として1991年に設立したJCCC基金により、青少年人材育成プログラムへの支援などを行い、企業市民としての役割を果たす。JCCC基金は設立以来550万ドル以上を地元の学校や組織に寄付している。
更に津田会頭はJCCCの活動として、日本祭りや日本・日系合同ピクニック、震災支援・絆プログラムなどへの参画をあげ、「この様な事業活動を通じて、本会議所の存在意義を見つめ直し、地域の多くの方々からの温かい支援に感謝しつつ、日系企業及び日本の当地に於けるプレゼンスの向上に引き続き努めて参りたい」と抱負を語った。
最後にJCCC会員、諸先輩の尽力、会員企業からの寄付や賞品提供、新年会実行委員会の献身に感謝の言葉を述べ、参会者の健勝と会員企業の発展を祈念した。

伊藤総領事挨拶

 JCCCの名誉会頭を務める伊藤直樹・在シカゴ総領事は、天皇の退位と皇太子の即位、J.B.・プリツカー州知事の就任、シカゴ市のラーム・エマニュエル市長やシャンバーグのアル・ラーソン市長の引退をあげ、「今年は変化の年、節目の年となるが、皆さんと一緒になって地元とのパートナーシップの増大、日本のプレゼンスの向上に向けて、猪突猛進に挑んで参りたい」と述べた。
伊藤総領事によると、シカゴランド在住の日本人数は、昨年10月時点で約12,000人で、20年前の7,000人から顕著に増加している。イリノイ州に進出している日本企業数は約630社で、アメリカ人の雇用数は46,000人に伸びている。「勢いを増す日本人のコミュニティの皆さんのお力を得て、中西部に於ける日本の新しい時代、日本とアメリカの友好・協力関係の新しい時代を共に築いて参りたい。6月16日にシカゴ市のミレニアムパークで開催予定のシカゴ日本祭には、ぜひ皆さんにお越し頂いて日本の祭りを盛り上げて成功させて頂きたい。引き続きご支援・ご理解・ご協力を賜りたい」と伊藤総領事は出席者に呼び掛けた。

 来賓のマーク・ピーターソン氏(インターセクト・イリノイ、プレジデント&CEO)は、伊藤総領事を始め日本企業との関係を非常に喜ばしく思うと述べ、「皆さんとのパートナーシップの継続を期待したい。皆さんは日本文化、イノベーション、その他いろいろなことをイリノイ州にもたらしてくれた。これからの更なるパートナーシップにワクワクする思いだ」と語った。

新年の抱負

 JCCC新年会では、補習校生徒による「新年の抱負」が恒例となっている。ことしは高等部3年生の滝沢陸君が新年の抱負を述べた。
滝沢君は日本で小学6年生だった時、黙って話を聞いてくれ、自分を理解しようとしてくれた先生との出会いから、教師になる夢を持った。
米国に来てから最初に友達になったのは、いろいろな国から来たESLの生徒達だった。英語能力が高くなくても相手を理解しようとする気持ちがあれば、互いに理解できることを知った。友達と母国の話をするうちに、日本人としての自覚と異文化理解についての概念を掴んだ。
米国生活が6年となり、日本人としての誇りを持つ一方、米国の価値観を理解し、アメリカから学ぶべき事の重要性も分かった。また、人の気持ちを理解することの大切さも学んだ。
滝沢君は「いつの日か私も、小六の時の先生が持っていた羽布団のような温かさと、人を理解することの大切さを教えられるような人間になりたい。そのために今、目標に向かって悔いのないように努力したい」と語った。

新・旧会頭と専務理事

 新年会に先立ち、午前中には会員総会が行われ、新会頭や専務理事を始め、新役員の承認が行われた。
新年会壇上では、津田和明新会頭と長谷川暁彦新専務理事より、前会頭の清水和生氏がやむなき事情により欠席のため、前専務理事の神作竜氏に感謝状が贈呈された。

 昼食を前に、32年に亘る市長職の中で日本企業を歓迎してくれたアル・ラーソン・シャンバーグ市長が乾杯の音頭を取り、昼食が始まった。

杏里コンサート

 杏里さんは1961年生まれ。1978年に「オリビアを聴きながら」でデビューした。1983年には「CAT'S EYE」や「悲しみがとまらない」が大ヒットし、日本全国に杏里の名が知られることにになった。
その後もCMソングやテレビ主題歌、数々のヒット曲やダンスミュージックなど、さまざまなジャンルの音楽を生み出し話題を呼んだ。
1998年には、長野オリンピックでの公式イメージソング「SHARE~瞳の中のヒーロー~」をリリースし、閉会式では「故郷」を熱唱した。
2018年にデビュー40周年を迎え、自身のアルバム作成だけでなく、プロデュース、作曲、作詞、他のアーティストへの楽曲提供等も積極的に行い、国内外を問わず、幅広い活動を行っている。

 杏里さんは前日に伊藤総領事やJCCC役員などの歓迎を受け、会話の中でたくさんのリクエストが出て来たと話し、用意していた曲を急きょ変更したという。「ドルフィンリング」「夏の月」「CAT'S EYE」「Summer Candles」などのオリジナル曲や、1980年代の名曲のカバー曲、アップテンポの曲などを歌った。そして最後はデビュー曲「オリビアを聴きながら」をプレゼントしてくれた。

 杏里さんは「昨年の夏にシカゴのライブのお話を頂きまして、私にとっても待ちに待ったライブだったので、本当に一生忘れることができないライブになりました。私はロサンジェルスに住んでいたりハワイに仕事で行ったりしますが、遊びでアメリカ各地に行くことがなかなかないんですけど、アメリカにはたくさんの州に日系の方、駐在されている日本人の方がいらっしゃると思いますので、できる限り足を運んで、日本の歌をたくさんお届けしたいと思っております。今回はシカゴに、JCCCの皆様方にお誘いを頂きまして本当にありがとうございました」と語った。

大抽選会

 杏里さんのショーの後には、豪華賞品が当たる抽選会で盛り上がった。中でも、オリンピックに関する問題にマルかバツで答えるクイズに全員が参加し、大いに盛り上がった。因みに問題は:

1.五輪の色は、青・黄色・緑・赤・黒?(○)
2.日本人が初めてオリンピックに出場したのは1922年?(×)正解は1912年のストックホルム
3.アメリカの競泳選手マイケル・フェルプスが獲得した金・銀・銅の数は25個以上ある?(○)で28個。
4.オリンピックに男女の区別なく参加できる競技はない?(×)馬術がある。
5.2022年の冬期オリンピックの開催地は北京?(○)
6.2020マスコットの名前はトワミライ?(×)正解はミライトワ
7.1896年アテネオリンピックで一番金メダルの獲得数が多かったのはギリシャ?(×)正解はアメリカ。

JCCCは全米一

 楽しい時間は早く過ぎる。4時間に及ぶ新年会も終盤に近づき、挨拶に立った神作実行委員長が50人を超える実行委員やボランティアの労をねぎらった。

 また神作氏は、JCCCは全米の日本商工会議所の中で、正会員数において最大規模を誇る。二番目はロサンジェルスを中心とした南カリフォルニア商工会議所、三番目はニューヨーク商工会議所だと述べ、「シカゴは第三の都市と良く言われるが、こと日本商工会においては、全米ナンバーワンの組織」だと述べ、喝采を浴びた。そして「1000人を超える新年会ができるのも、ここシカゴだけではないかと思っております。これは我々にとって大きな財産。この財産を元に、みんなの手でこのJCCCを盛り上げて行きたいと思っております。2019年も引き続き皆さんのご協力とご理解をよろしくお願い致します」と出席者に呼び掛けた。

 最後は三本締めで意気投合し、JCCC新年会は盛況のうちに散会となった。


JCCC新年会でヒット曲の数々を披露するシンガー・ソングライターの杏里さん

杏里さんのコンサートに沸く約1000人の参加者


伊藤直樹総領事



アル・ラーソン・シャンバーグ市長


新年の抱負を語る補習校高等部3年生の滝沢陸君


神作竜JCCC旧専務理事(左)と交代した長谷川暁彦新専務理事(右)。中央は津田和明新会頭


誰が幸運の紐を引くのか。ハラハラドキドキの抽選会

オリンピックに関するクイズ大会で盛り上がる会場