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シカゴ双葉会全日校卒業式:
優しく背中を押してくれた人々を忘れない

• 緑が吹き出し始めた校庭の芝生を小雨がビロードのように包んだ3月13日、シカゴ双葉会日本語学校全日校の卒業式が厳粛な雰囲気の中で行われ、小学6年生12人と、中学3年生16人が卒業した。
• 卒業生は一人ずつ、卒業後の夢や抱負を大きな声で発表し、坂野忠校長から卒業証書を授与された。

• 坂野校長は式辞で「卒業生にお願い事がしてあります」と前置きし、「仰げば尊し」を卒業生に斉唱してもらった。歌詞の内容を解説した坂野校長は「説明を受けなければ分からないような言葉は、歌っても心は通じない。それが歌われなくなった一つの理由だろう」と話した。
• また、先生達が誠心誠意教育に取り組んでいるのは確かだが、支え合ったクラスメート、共に学校生活を送った在校生、学習や生活を支えてくれた保護者、学校を側面から支えてくれた双葉会やPTA、学校関係者など、「自分を成長させて下さった方々への感謝の気持ちを忘れてはならない」と諭した。
• 最後に坂野校長は「皆さんの前に続いている未来の道には楽しい事や辛い事などいろいろあるが、それを楽しみ、あるいは乗り越えるためには、夢を持ち努力することが大切。同時に常に感謝の気持ちを忘れない人になって下さい」と卒業生にはなむけの言葉を贈った。

• 伊藤直樹在シカゴ総領事は全日校の「文集わかば」を読み、「環境がいろいろと変わる中で生徒の皆さんが環境に対応している事に強い印象を受けた」と話した。
• また、多くの生徒が、人と関わることの重要性、人との違いを認めることの重要さについて書いており、それが双葉校の素晴らしさだと語った。
• 伊藤総領事は「この双葉校を卒業できた体験は、皆さんにとって素晴らしい成功体験だと思います。それを糧にして、さらに将来大きな成功を成し遂げられることを心から期待しています」と祝辞を述べた。

• 高月秀之双葉会会長は卒業生に2つの言葉を贈った。
• 一つはシカゴで小学校や中学校を卒業したユニークさを楽しむ事。日本へ帰国すればそのユニークさが異質と受け取られることがあるが、それに劣等感を感じる必要はなく、シカゴで学び生活したというユニークさを伸ばすことが大切だと語った。
• もう一つは、過去は変えられないが未来は自分で決められるということ。「過去の失敗にくよくよしないで、未来は皆さん自身が作る。未来は自分の気持ち次第で変わる。ユニークさを楽しんで、未来を作ることにチャレンジして下さい」と卒業生を激励した。

• 竹内応拡PTA会長は「学校でのあいさつ、運動会、双葉フェスティバルでのリーダーシップなど、皆さんが立派に成長した姿を見た」と話し、「これからは行動することが大切になって来るが、皆さんは今までの学校生活で学び、行動する事をすでに実践している。自信をもって夢や目標に向かって頑張って下さい」と卒業生を励ました。

• 小学部5年の山下征悟君と、中学部2年の遊亀陽君が送辞を述べ、数々の想い出を語ると共に、下級生を引っ張ってくれた卒業生に感謝の気持ちを述べた。
• 山下君は「僕たちも下級生の目標になるように頑張って行きます」と述べ、遊亀君は「何事にも全力で取り組み、皆さんから受け継ぐこの伝統をしっかりと積み上げることをお約束します。私たちは今心を一つにして皆さんに感謝を送ります。皆さんがシカゴ日本人学校でのたくさんの想い出を胸に、これからの新天地で大いに活躍されることを心から願っております」と送辞を結んだ。

• 小学部6年の遊亀直君と、中学部3年の栗山晃太郎君が答辞を述べた。
• 遊亀君は小学部で①積極的に行動すること、②協力することの2つを学んだと述べ、在校生に「一人でやれば失敗するかもしれない、行事を通して協力することを学びました。皆さんも協力することを忘れないで」と言葉を贈った。
• そして、話すことで成長させてくれた先生達、くじけそうな時に応援してくれた両親に感謝の気持ちを語った。

• 栗山君は「自分の将来を決める大事なこの時に、切磋琢磨しながら成長し合うことができた仲間たち、いつもそばで応援してくれた家族、先生方、この学校を築き上げて来た伝統やほこり、私たちを支え続けてくれた一つ一つが、最後に優しく背中を押してくれたように感じました」と述べ、「最高の友であるクラスメートとの再会を楽しみに、皆さんに支えて頂いたことを忘れず、力強く歩んでいくことをここにお約束します」と答辞を結んだ。


別れの時を歌う、計28人の卒業生たち


在校生、保護者が見守る中で行われた、卒業証書授与式


別れを惜しむ在校生