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米国大学と日本企業の交流イベント
「ジャパン・キャリア・デイ」

• 大学生や大学関係者と日本企業との交流を促進する「ジャパン・キャリア・デイ」が4月18日、ネイパーヴィルにあるノース・セントラル・カレッジで開催された。ジェトロ・シカゴ(日本貿易振興機構シカゴ事務所)がシカゴ日本商工会議所の協力で開催したもので、シカゴランド地域初の実施となった。

• ジェトロ・シカゴは日米ビジネスの橋渡し役として二か国間ビジネスを支援して来ているが、同事務所の橋本翼氏によると、北米の日本企業の70%以上が人材確保を重視している調査結果が出たこともあり、交流機会の提供に着手したという。また、イリノイ州政府でも大学関係者と企業の繋がりを促進する人材育成に係る取り組みを打ち出しており、3月21日には州政府と州内大学によるプレゼンテーションが開催された。この様な背景から初の「ジャパン・キャリア・デイ」の開催となった。

• ジェトロ・シカゴのラルフ・インフォザート所長によると、「日本企業の進出が増大するシカゴランド地域で、日本企業が大学の能力のある若い人材や大学関係者にアクセルできるようにコネクターとしての役割を果たしたい」とノース・セントラル・カレッジに相談したところ、すぐに話がまとまったという。

• 「ジャパン・キャリア・デイ」には日本企業13社がブースを出した。(出展企業名は英語面に掲載)。橋本氏によると、学生たちは良い仕事環境を探しているという。だが、学生達には日本企業と知り合う機会がなく、「過労死」などと言う言葉が独り歩きしている現状もあるという。一方日本企業はアメリカ人学生に完璧な日本語能力は求めておらず、根回しなどの日本の企業文化に適応できる人材を求めており、交流イベントを通じて「学生と企業の良いマッチングが生まれれば」と話す。橋本氏は出展企業に対し「日本の本社や顧客とのコミュニケーションがどの様に行われているかなどについて、学生に説明して欲しい」と呼び掛けた。

• ノース・セントラル・カレッジのジム・ゴードー氏によると、同大学の学士号課程で学ぶ学生は約2,700人、修士号課程で約300人。日本語コースを学ぶ生徒は約70人で、日本からの交換留学生は27人だという。
• 同大学は1861年設立の4年制大学。第二次世界大戦後間もなく日本との交流を始め、州内で最も日本と繋がりのある大学と言われる。日本語を学ぶ生徒達が日本の文化、生活、歴史などの知識を競うイリノイ・ジャパン・ボールのホスト校としても知られている。

• 同大学で日本語プログラムを教えている松原福美教授によると、日本語プログラムでは日本への留学が必須学習となっているため、日本に5つの交換留学大学があるという。
• 日本語プログラムを専攻する学生達の動機は様々。以前は国際ビジネス環境で仕事をするために日本語を学習する学生の割合が高かったが、現在は日本の歴史に興味を持っていたり、教育者になるために日本語を学んでいたり、ただ日本文化が好きだという学生がいたりと、動機は多様化しているという。
• 「ジャパン・キャリア・デイ」開催について松原教授は「学生たちはシカゴ地域にこれほど多くの日本企業があることを知らないし、たぶんノース・セントラル・カレッジも日本企業に知られていないと思うので、素晴らしいチャンスだと思います」と語った。 

学生インタビュー

• ローレン・ムーディさんは日本語プログラムを第二専攻で取っている。その動機は日本文化が好きでより多くを学びたいことと、誰もが知っている英語の他にもう一つの言語を学びたいと思ったこと。
• 日本企業で可能であれば働きたいと興味を持っているが、できるだけ多くの場面に身を置いて文化やビジネスについての見識を深めたいという気持ちで今回のイベントにやって来た。ムーディさんは今年後半に日本に留学することになっており、「留学が(将来について)より良いアイディアをもたらしてくれると思います」と語った。

• タイラー・ウィリスさんはムーディさんと同じく日本文化が好きで敬意を払っている。いろいろな事を知るためにも、他の言語を学びたいという。ウィリスさんはエネルギー危機分野に関心を持っており、日米2つの文化間で仕事をしてみたいと語った。

• ダニエル・アルカラズさんは「英語とスペイン語は流暢なので、もっと複雑でチャレンジングな日本語を学んでいます。特に漢字に多くの意味があることに興味を感じ、日本語を続けようと決めました」と話す。
• 第一専攻がコンピューター・サイエンスだというアルカラズさんは「いくつかの日本のテクノロジーは世界最高だと思うので、(イベントは)私にとって多くの可能性があります」と語った。

• コンピューター・サイエンス専攻で、日本語プログラムは取っていないという女性はイベントについて「コンピューター・サイエンスを学んでいるので、その分野に入るのにいい機会だと思います」と語る。この女性は日本企業では働かないだろうと思っていたが、一つの出展企業から「日本企業で仕事をするのならば日本語の会話を習っていたほうが良い」と言われ、「とてもクールなことです」と興味を持った様子だった。

• アレキサンダー・スポールディングさんもコンピューター・サイエンス専攻で、日本語は特に学んでいないが、その分野に非常に興味があり、外国語を習う可能性もあるという。以前にオートメーション技術関連会社と関係したことがあり、イベントは非常に興味深いと語った。
• 同じ専攻のポウスト・クインさんも「日本企業の人々と話せる良い機会」だと話し、ジェトロに情報を求めていた。

• ジャクリーン・タイラーさんは英語とスペイン語が得意。日本語はよりチャレンジングだが、他の言語とのコミュニケーションの架け橋になりたいと思い学習している。日本企業には非常に興味があるが、正直に言えば非常に違いを感じるという。「私はオープンマインドなので、ここぞと思うところが見つかるまで、どの分野でも働けるよう勉強しています」と語った。

• 日本から来ている大木俊弥さんはノース・セントラルに来て1年目。インターナショナルの生徒に寛容だと聞いて留学して来た。環境学を専攻し勉学中。
• 橋向恵生さんは4年生で就活中。応用数学を第一専攻に、経済学を第二専攻にして学んで来た。イベントで「ちょっとお話を聞いてみたいと思います。専攻は色々な分野に応用できますので、特に研究職にこだわりはないですね」と語った


Scenes from Japan Career Day at the North Central College