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男子バレーボール・ネーションズ・リーグ
日本代表団、シカゴ郊外で3戦

• 男子バレーボールの国際大会「バレーボール・ネーションズ・リーグ」が5月末日から6月30日まで、5週間に亘って開催され、日本代表チームがシカゴ郊外のホフマン・エステイツで米国、中国、カナダと対戦した。
• バレーボール・ネーションズ・リーグは以前の男子国際大会「FIVBワールド・リーグ」に代わり、2018年に国際バレーボール連盟(FIVB)により新設されたもので、今年で2回目の開催となる。同リーグは、ファンと共にスポーツ観戦のレベルを上げることを目的にしている。
• 同リーグは12チームから成る「コア・チーム」と4チームの「チャレンジャー・チーム」の合計16チームがトップの座を競い、予選ラウンドは総当たり戦で行われる。5週間の総当たり戦が終わると、ファイナル・ラウンド開催国と上位5位までのチームが決勝戦を行う。今年の開催国は米国で、決勝戦は7月10日から14日までシカゴで開催された。

• 出場する16チームは4チームずつに分かれ、各々のホスト国に1週間滞在し3戦ずつ戦う。
• 日本チームはセルビアを皮切りに、東京、ブルガリア、ホフマン・エステイツ、ドイツと1週間おきに移動し、15戦をこなした。

• 第4週目のホフマン・エステイツでは、日本代表チームは第一日目に米国チームと戦い、0対3で惜敗した。しかし2日目には、7連敗中だった中国に3対0で快勝し、雪辱を果たした。3日目の対カナダ戦では2対3で惜しくも敗れ、シカゴでの決勝戦進出を逃した。

• 6月23日にホフマン・エステイツでカナダ戦を終えた日本代表チームを、伊藤直樹在シカゴ総領事は公邸に迎え、毎週国から国への移動で時差の調整でも厳しい状況に置かれている選手団を歓迎した。

• 伊藤総領事は「オリンピックと言えば男子のバレーボール。1972年のミュンヘン五輪での金メダルがずっと心と頭に焼き付いている。今でもその時の12人の名前を言えるほど大きな想い出を日本代表チームに作って頂いた。その再現をお願いしたい」と話し、「今日は久々の日本食を楽しんで頂きたい」と語った。

• 出席したのは矢島久徳・日本バレーボール協会男子強化委員長、中垣内祐一監督、柳田将洋キャプテン、福澤達哉選手、西田有志選手、藤井直伸選手、李博選手、出来田敬選手、山本智大選手、関田誠大選手、高野直哉選手、石川祐希選手、小野寺太志選手、山内晶大選手、大竹壱青選手、古賀太一郎選手。

• 矢島久徳委員長は「ネイションズ・リーグは世界16ヵ国が5週を掛けて戦うハードな戦い。ホフマン・エステイツでは地元アメリカに残念ながらストレートで花を持たせたという形。アジアのライバルである中国には、公式戦7連敗中だったがストレートで勝つという非常に収穫ある大会だっと考えている」と述べた。また、「9月にはアジア選手権大会がイランで開催され、その後日本でワールドカップという大会があり、396日後には東京オリンピックが控えている。今までの経験を生かしてチームの成長に繋げたい」と話し、「誠に能力ある選手が揃っている男子バレーボールに絶大なるご支援・ご声援を頂きたい」と呼び掛けた。

• 中垣内祐一監督は「若い選手たちは5週間も移動を繰り返し、2人部屋に宿泊し、非常に苦しい週末3連戦を戦いながら過ごすという、想像を絶するものもある」と述べ、公邸での夕食会はその苦しさを補ってくれると、感謝の気持ちを表した。
• また中垣内監督は、東京オリンピックまでこのチームで頑張って行きたいが、成績が出なければ選手も変わるし監督も変わる。東京オリンピックまで、皆さんの支持を頂けるようなチームを作って行きたいと思うと話し、「引き続きこの秋のワールドカップ、来年のネイションズ・リーグ、東京オリンピックまでと、頑張ってまいりますので、応援よろしくお願い致します」と呼び掛けた。

• 同行している日本バレーボール協会フィジオセラピストの田中寛氏によると、選手は毎週初めに試合開催地に移動し、金曜日、土曜日、日曜日に試合をするという生活の繰り返しで、どこに時間を合わせたらいいのか分からないほど時差ボケの状態た続き、移動後は身体を動かすのが大変だという。
• 田中氏は選手達の状態を確認しながら、状態に合わせたトレーニングをするようにしているが、「やっぱり時差というのが調整が付きづらい。選手にとって時差は相当な負担になっていて、タフな試合になっていると思う」と語る。

• 日本代表チームのメンバーは、各々パナソニックパンサーズ、東レアローズ、JTサンダーズ、堺ブレイザーズ、トヨタ合成トレフェルサ、ジェイテクトSTINGSなどのチームに属してバレーボールをプレーしている。バレーボールのシーズンが4月頃に終わると、各々のチームから能力の高い選手が選ばれて日本代表チームのメンバーとなる。

キャプテンの柳田選手にお話を伺った。

• Q:その日本代表のワッペンを付けるって、すごい事なんですね。

• 柳田選手:僕も知らなかったんですけど、日本代表の時だけワッペンには金の枠が付くんです。まだ年代が若い日本代表の人達は違う色なんだそうです。

• Q:どうしたらその金色枠のワッペンに選ばれるのですか?

• 柳田:やはり能力がある人ですよね。ここに来ている選手一人一人は能力が高く、技術があって、それぞれ違ったキャラクターで、違うポテンシャルを持った人達です。試験などではなく、協会の人にピックアップされるんです。

• Q:違うチームの人が集まって来て、チームワークの難しさなどありますか?

• 柳田:最初は大変なこともありますが、能力の高いトップ選手が集まってきているので、そこは大丈夫です。

• Q:年齢層が広いチームをキャプテンとして引っ張るのは大変では?

• 柳田:僕は一般に言う、キャプテンだからチームを引っ張るというのに強く固執しないようにしています。理想としては自分のプレーで引っ張ることが一番だと思うので。そこにキャプテンという役割が付いて来るから、コミュニケーションを積極的に取ろうと思っています。チームを引っ張ることにこだわらないから、自分らしくプレーができると思いますし、まず自分としてうまくプレーできることが1プレーヤーとして大前提なので、まずそこをしっかりやろうと思っています。
• バレーボールは流れもあるスポーツなので、そういったチーム内の雰囲気は凄く気にしています。当たり前ですけど(一部の選手の調子が)悪い時に全体(の雰囲気)が悪くならないように、なるべくチームが良くなるように、雰囲気にも気に掛けながらプレーをしています。

• Q:ありがとうございました。

2019年ネーションズ・リーグの結果は以下の通り。
• 1位ブラジル(14勝1敗)、2位イラン(12勝3敗)、3位ロシア(12勝3敗)、4位フランス(11勝4敗)、5位ポーランド(11勝4敗)、6位アメリカ(9勝6敗)、7位アルゼンチン(8勝7敗)、8位イタリア(8勝7敗)、9位カナダ(8勝7敗)、10位日本(7勝8敗)。以下セルビア、ブルガリア、オーストラリア、ドイツ、ポルトガル、中


ホフマン・エステイツでの試合後に在シカゴ日本総領事公邸に招かれた
男子バレーボール日本代表チーム一行。



チームメンバーのサイン入りTシャツを伊藤直樹総領事にプレゼントする柳田将洋キャプテン