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シカゴ市マグマイルとその周辺で略奪
100人以上の逮捕、道路閉鎖も

シカゴ市内のマグマイルとその周辺で8月10日の早朝、午前零時頃から午前4時頃まで暴動と略奪が起き、100人以上が逮捕された。

シカゴ市警によると、この事件で13人の警察官が負傷し、市民一人と警備員一人が撃たれ負傷した。

シカゴ市は道路を閉鎖し、ラセールSt.以外の跳ね橋を上げ、市内に入る高速道路のランプも閉鎖した。また、CTAの電車やバスの運行も見合わせた。

10日午前中には、跳ね橋と高速道路ランプは通常に戻ったが、特にループ内の道路閉鎖は続いている。
シカゴ市内へ出かける人はhttp://webapps1.chicago.gov/streetclosure/でチェックを。

事の起こりは9日、日曜日の午後だった。イングルウッド界隈で警察官に追いかけられた20歳の男が警察官に向けて発砲したため、警察官も応酬した。男は撃たれ、病院に収容された。命は助かる見込み。

だが、この事件はソーシャルメディアで15歳の少年が撃たれたと発信された。

男が撃たれてから一時間余りたった頃、シカゴ市南部56th St.とアバディーンSt.辺りに約30人の抗議者が現れ、もみ合いとなった。一人の警察官はペッパースプレイを浴びせられ、もう一人の警察官は肩に軽傷を負った。この事件で2人が逮捕され、パトカーの窓が煉瓦で割られた。

シカゴ市警は多くの警察官を派遣し、抗議グループが落ち着くまで現場周辺の道路を閉鎖した。シカゴ市警によると、その頃までに「シカゴダウンタウンに行け」というソーシャルメディアのメッセージが出回り始めたと言う。

 マグマイルとその周辺での破壊行動と略奪は、10日の午前零時過ぎから始まった。ブランド品や高級品を売る店のウィンドウやドアが割られ、レンタルトラックや大型車に商品を積み込む暴徒や、両手にショッピングバッグを下げて逃げる略奪者が見られた。また、暴徒を乗せ、マグマイルで降ろす車もあったと言う。
シカゴ市警がようやく騒ぎを収めたのは午前4時頃だった。

警察官が身に付けているビデオカメラの映像が無かった事や情報不足から、ブラック・ライブス・マター・シカゴなどのアフリカ系コミュニティ・グループに懐疑的な見方が生まれたとシカゴ市警は見ている。

ブラック・ライブス・マター・シカゴは、警察の肩を持っているとしてライトフット・シカゴ市長を批判すると共に、人種差別や虐待の歴史を見れば20歳の撃たれた男性が警官に追われて逃げたのは正しいと述べ、警察が廃止され、黒人コミュニティに投資が行われるまでは抗議行動に立ち上がる事を止めないと声明を出した。

見送りの人はご注意
空港内に入れるのは搭乗する人のみ

シカゴ航空局は7月30日、オヘア空港とミッドウェイ空港のターミナルにアクセスできるのは、搭乗券またはそれに代わるものを持つ人のみに制限すると発表した。介護を要する人の付添人や空港関係者はアクセスできる。実施は31日の午後10時から。

これは新型コロナ感染から旅行者や空港関係者を護る目的で実施される。

両空港ともCTAの空港駅に午後10時から午前4時まで夜間チェックポイントを設置し、シカゴ航空局警備員とシカゴ市警が搭乗券または空港関係者の証明書をチェックする。駐車場から入る人、玄関から入る人に対するチェックポイントはない。

チェックポイントの設置は夜間のみ予定だが、シカゴ航空局警備員とシカゴ市警が搭乗券や証明書をチェックする権限を持っており、ターミナル内にいる人もそれらの提示を求められる可能性がある。
この制限は米国内の主要空港で既に実施されており、感染予防に功を成しているという。

イリノイ州、コロナ再拡大防止措置発表
感染率3.0%から3.8%に上昇、治癒率は95%

 経済再開第4段階に入ったイリノイ州では、感染者の増加が見られる。特に若者層に感染者の増加が見られることから、J.B. プリツカー州知事は7月15日、イリノイ州を緊急医療施設をベースに11地区に細分化して感染拡大への対処に臨むと発表した。(22頁の図参照)

 現在経済再開第4段階の規制が行われているが、下記の1)か2)の条件を満たした場合は、3段階の再拡大阻止措置がとられる。
1)10日間のうち7日間、感染率の移動平均が継続して増加した場合に加え、下記の①または②に該当する場合。
①新型コロナまたは類似の病気で入院患者が7日間継続して増えた場合。
②病院のICUの受け入れ、または病院の空きベッド数が20%を切った場合。
2)感染率が3日間連続で8%を超えた場合。

 再拡大阻止措置の対象となった地区では、レストランやバーの店内客数の削減や店内営業の中止など段階に応じた措置が取られる。この他、集会人数の制限や対面営業の制限など、経済再開2段階や3段階の制限に戻ることになる。

 イリノイ州では7月21日から27日までの統計で、感染率は3.8%。コロナによる入院患者数は27日時点で1,383人、そのうちICUに収容されているのは329人、人工呼吸器を装着しているのは128人。
イリノイ州では毎日3万から4万人の感染テストが行われており、21日までに2,570,465人がテストを受けた。27日までの感染者総数は173,731人、死者数は7,446人、治癒率は95%となっている。
27日時点で病院のICUベッド数は、3,820床のうち1,734床(45%)が空いており、人工呼吸器は5,769台のうち4,454台(77%)が使用できる。
イリノイ州の年齢層別死亡者は80歳以上48.61%、70代22.10%、60代16.58%、50代7.67%、40代3.2%、30代1.45%、20代0.33%となっている。
イリノイ州のコロナ関係の統計はhttp://www.dph.illinois.gov/covid19を参照。


シカゴ市、コロナで規制強化
若者の感染拡大で

 シカゴ市は7月20日、バーやレストラン、公園やミシガン湖岸などに集まる18歳から29歳の若者たちの新型コロナウィルス感染拡大を懸念し、予防措置として制限を強化すると発表した。強化実施は7月24日(金)の午前0時1分から開始する。
・規制強化により、小売り食品ライセンスを持たないバー、居酒屋、地ビール醸造店などでは、店内でのアルコール飲料の提供ができなくなる。
・レストランでは現在施行中のガイダンスに従っている限り、今まで通り店内でアルコール飲料を提供できる。しかし、1つのテーブルに座る事ができる人数は10人から6人に削減される。
・屋内のフィットネス・クラスは10人までとなる。
・ひげ剃りやフェイシャルなど、マスクを外す必要がある個人へのサービスはできなくなる。
・アパートやコンドーなどの集合住宅では、1ユニット当たり5人までの来客に制限される。

 シカゴ市では、コロナ感染拡大が顕著な州に24時間以上滞在した人(これらの州からシカゴ入りした人を含む)に14日間の自主隔離を科す「Emergency Travel Order」を実施している。
対象となる州はIowa, Kansas, Oklahomaが新たに加わり、以前から対象となっていたAlabama, Arkansas, Arizona, California, Florida, Georgia, Idaho, Louisiana, Mississippi, North Carolina, Nevada, South Carolina, Tennessee, Texas, Utahを合わせて18州となった。
更に28日にはMissouri, Nebraska, North Dakota, Wisconsinの4州が追加となり、22州が対象となった。(この4州については7月31日(金)より実施)
シカゴ市は、違反者には1日当たり100ドルから500ドル、最高7,000ドルまでの罰金を科すと発表している。対象州は毎週火曜日にhttps://www.chicago.gov/city/en/sites/covid-19/home/emergency-travel-order.htmlで更新される。

イリノイ州、経済再開第4段階へ
プリツカー州知事がガイドラインを発表

 イリノイ州の新型コロナウイルス感染減少を踏まえ、プリツカー州知事は6月22日、
州経済再開への次のステップとして26日から再開計画の第4段階へ移行すると発表した。

発表によると、6月20日現在のイリノイ州の新型コロナウイルス感染率は7日間で2.5パーセントまで減少。6月26日からイリノイ全地域で「Restore Illinois」計画の第4段階へと移行することを決めた。
州が公表したガイドラインによると、映画館、劇場、美術館、動物園、レストランの屋内での飲食などが新たに再開する。ミーティング、娯楽イベント、葬儀などを含む集まりで許可される人数も50人以下へと拡大。

 第4段階への移行とガイドラインの作成について、州当局は150以上の事業体や地元団体と協議。ビジネス界の意向も取り入れた上で安全に経済再開できる内容とした。具体的には:

・ミーティングおよびイベント:50人以下または施設の最大収容人数の50パーセント以下とする(会議や結婚式を含む)。

・屋内、屋外活動:特定の屋内娯楽施設(ボーリング場、スケートリンク、クラブハウスなど)の再開。屋内では50人以下または最大収容人数の50パーセント以下、屋外では1グループ50人以下、ソーシャルディスタンシングが正しく守られる状態では複数グループも可。

・屋内での飲食:10以下のグループが入店できる。着席エリアでは各テーブルの間が6フィート、立食のエリアでは最大収容人数の25パーセント以下が条件。

・美術館、博物館、動物園:入館人数は最大25パーセントまで。来場者参加型のイベントや展示は行わない。ガイド付きツアーは1グループにつき50人以下であること。

・映画館、劇場:入場人数は最大50人または各部屋最大収容人数の50パーセントまで。戸外では20パーセントまで。

・観客席のある屋外イベント:屋外スポーツイベントについては最大客席数の20パーセントまで許される。

・青少年および娯楽スポーツ競技:スポーツ競技の再開については、最大収容人数の50パーセントまで、着席観客数は20パーセントまで。競技およびトレーニング中は、施設にソーシャルディスタンシングを守るに十分なスペースがある場合、各グループ50人まで、複数グループが集まれる。

・デイキャンプ:水辺や水上での活動はイリノイ州公衆衛生局(IDPH)のガイダンスに従う。収容人数は50パーセントまで、参加グループの人数はそれぞれ15人まで。

 その他第3段階ですでに再開が許されている小売業、サービスカウンター、会社オフィス、パーソナルケア(美容院、床屋、ネイルサロンなど)なども、制限付きで営業を継続。
再開するビジネスのための詳細なガイドラインやチェックリスト、仕事場での標識などはhttps://dceocovid19resources.com/restore-illinoisで参照・ダウンロードできる。

 第4段階での公衆衛生ルールはこれまでと同様、顔を覆う、ソーシャルディスタンシングを守るなど。すべての事業者にはこまめな清掃・消毒、スタッフの健康状態管理(体温計測など)、また可能な場合には在宅勤務を継続するなどが奨励されている。

 州によると、第4段階移行でおよそ40万人のイリノイ州民が仕事に復帰すると予測される。これは全州労働人口の7パーセント、年間GDP のうちおよそ300億ドル。
パンデミックで深刻な打撃を受けた企業に対しては、2つの新たな救済プログラムが州当局によって追加されている。
一つはNew Business Interruption Grants Program (BIG)で、第4・第5段階までに全面再開不能な3500の事業体に対し、6000万ドルを用意(特にレストラン、ジム、美容院など)。
もう一つはDistressed Capital Programで、最近の都市暴動のさなかに破壊や損失を受けた事業のため2500万ドルを用意。二つともマイノリティ所有の事業および不均衡に大きな影響を受けた事業を主な対象とする。これら救済プログラムについての詳細はイリノイ州商業経済機会局 (DCEO)ウェブサイトhttps://www2.illinois.gov/dceo/Pages/default.aspxで。

 イリノイレストラン協会のSam Toiah氏は、第4段階移行のガイドライン発表について「イリノイが安全な経済再開に向けて踏み出す用意が調っている証拠」と評価。
シカゴの語学学校Language LoopのCEO ・Johanna Torres氏は「DCEOは、PPPやEIDLのような政府の救済措置を通して私たちが最悪の時期をやり過ごすのに大きな助けとなった。今回のガイダンスで、これからどう安全を確保しビジネスを再開するかの道筋が立てられる」と喜んだ。

イリノイ州、6月26日より第4段階に
シカゴ市は6月22日より湖岸遊歩道がオープン


J.B. プリツカー州知事は6月15日、イリノイ州の経済再開を現在の第3段階から、6月26日より第4段階に緩和すると発表した。
第4段階になると、ガイダンスに沿って学校や保育所が開校され、レストランも人数制限の元で店内営業ができる。ヘルスクラブ、ヘアサロン、劇場なども入店者数制限の元で営業できる。50人以下の集まりができるようになり、公園では自由なアクティビティができる。マスク着用や社会的距離の確保は求められる。

プリツカー氏は近々、第4段階のガイダンスを発表すると述べている。
イリノイ州の新規感染者数は、6月6日より15日までずっと1000人を切っており、15日には473人と、3月30日の460人以来最低となった。また、死亡者数も6月5日より100人を切り、15日には19人となっていた。

一方、シカゴ市は6月17日よりバーや地ビール醸造店のアウトドアでの営業が制限付きで可能になる。利用者は6人以下のグループで滞在は2時間まで、アルコール飲料の販売は午後11時までとなっている。
また、6月22日よりりミシガン湖岸の遊歩道が解放される。だが、レイクショア・ドライブの公園やビーチは閉鎖が続く。
湖岸の遊歩道は午前6時から午後7時まで利用できるが、立ち止まらずに動き続けなければならない。また、遊歩道へのアクセス場所は半分程度となる。

ミレニアム・パークは既に再開されているが、感染予防のための入園者制限が行われている。シカゴ市内の公園は午前8時から午後9時までオープンとなるが、10人以下のグループに制限されている。
どこの場所でも人と人との距離の確保とマスク着用が求められる。


シカゴ市のレストラン
6月26日から、室内営業課

シカゴ市のロリ・ライトフット市長は6月19日、シカゴ市内のレストランやバーは6月26日から室内での営業が可能になると発表した。
ただし、室内営業は制限付きで、入店できるのは客席数の25%まで。大型レストランの場合は、室内またはフロアー内に50人までとなっている。
また、テーブルの間隔は少なくとも6フィート(1.83m)離し、1つのテーブルに着席できるのは10までとなっている。

ライトフット氏は当初、レストランやバーの営業はアウトドアのみとしていたが、新型コロナウィルスによる厳しい経済的ダメージを受けている飲食業界の現状を鑑み、26日から第4段階に緩和されるイリノイ州全体に足並みを揃える決断に至ったと言う。


運転免許・車両登録10月1日まで延長
対面サービス、慎重に再開


イリノイ州では新型コロナウイルスの影響で運転免許証センターの対面サービスを停止していたが、公共サービスの段階的再開プランの一部として、6月1日からすべての事務所で一部の業務を再開した。
5月19日にはシカゴで7ヶ所のドライブスルー窓口がオープンし、車両登録スティッカーの更新を受け付けている。州当局によると、オープンから3日間で8800人以上が利用したという。

州では、再開した対面サービスで混雑が予想されることから、引き続きオンラインでスティッカーの更新や免許証・IDカード発行などのサービスを積極的に利用するよう呼びかけている。現在対面サービスで受け付けるのは、初めての免許取得および期限が切れた免許証・IDカードや車両登録の更新のみとなっている。

 ドライブスルー窓口はSpringfield – Dirksen (2701 S. Dirksen Pkwy.)、Rockford – Central (3720 E. State St.)、Tilton (#5 Southgate Dr.)、Macomb (466 Deer Rd.)、Chicago South (9901 S. Martin Luther King Jr. Dr.)、Chicago North (5410 N. Elston Ave.)、Chicago West (5301 W. Lexington) の7ヶ所。それぞれドライブスルーに適した建物・立地の条件などで選ばれたという。職員はマスクを着けており、利用者も同様にすることが求められている。詳しい情報はイリノイ州ウェブサイトhttps://www.cyberdriveillinois.comを参照。

 ホワイト州務長官の発表によると、3月17日の対面サービス停止以来、免許証・車両関係のオンラインサービス利用は50パーセント以上増加。これまでに775,000枚のスティッカー、350,000件のタイトル、200,000枚の免許証・IDカードがオンラインサービスを通して発行された。

 期限切れ、または7月31日までに期限が切れる免許証や車両登録については、10月1日まで有効期限が延長されているので、慌てる必要はない。上記ウェブサイトでオンライン更新が可能かどうかチェックしてみよう。

 また、全国で今年10月1日が入手期限とされていたREAD IDも、連邦政府によって期限が1年延長され、2021年10月1日までとなった。READ IDは運転免許証に併記されるため、州当局に申請する。申請手続きは運転免許センターに出向いて行う必要があるため、イリノイ州では免許証の期限が近くなるまでできるだけ待つよう呼びかけている。

 シカゴハイツにある運転免許センターは、5月31日夜に起きた火災の影響で現在閉鎖中。再開されるまで、利用者はジョリエット、ネイパービル、ブラドレー、ミッドロシアンなど近隣の施設またはオンラインサービスを利用することができる。 


イリノイ2都市で人口減少最大
南西・西部では増加継続


米国の最新国勢調査(2010年-2019年)によると、人口減少が続くイリノイ州で特にロックフォードとデケイターの二都市が、全米で最も人口減少が激しい都市のグループにリストされていることが分かった。

 5月に発表された米国勢調査局のレポートによると、中西部・イリノイ州で人口減少が続く一方、南西部と西部では人口増加傾向が続いている。

 レポートでは全米の人口5万人以上の都市の人口増加・減少傾向を分析し、それぞれ上位15都市をリストした。

それによると、州都スプリングフィールドから40マイル東にあるデケイターの2019年の推計人口は70,746人で、2010年から7.1%、5,385人が減少。これは減少率では全米で3番目、減少数では15番目に大きい。

イリノイ州で5番目の規模を持つ都市ロックフォードの2019年の人口推計は145,609人で、2010年から比べると5%、7,676人の減少。同じく減少率では全米15番目、減少人口数では9番目となった。

分析によると、2010年の調査時から比べて、最も人口減少が激しかった5都市のうち4つが中西部にあり、デトロイト(43,000人減少)、次いでボルチモア、セントルイス、クリーブランド、トレド(オハイオ州)の順となっている。

 シカゴの人口は約270万人で、ロサンゼルスに次ぐ全米第3位の座を守った。シカゴに次ぐテキサス州ヒューストンは人口230万人で、成長を続けている。
シカゴの人口は2010年からほぼ大きな変化がない。一方ヒューストンは過去10年間で約225,000人増加した。これはアリゾナ州フェニックスに次いで全米の人口5万人以上の都市の中では2番目。

ニューヨーク市の全米第1位(830万人)は変わらず、第2位のロサンゼルスの人口はおよそ400万人だった。

自宅滞在令違反ビジネスに軽犯罪法
非難轟々でプリツカー氏撤廃

プリツカー州知事は5月15日、必要不可欠以外のビジネスが自宅滞在令に反して営業した場合は軽犯罪とする発表したが、20日に始まった州議会で撤廃すると述べた。

プリツカー氏は15日の発表後、ビジネス閉鎖やライセンスを失うよりも、軽犯罪の方がペナルティが軽いと主張していたが、共和党はもとより身内の民主党からも批判が出ていた。

軽犯罪摘発によりターゲットにされているのはレストランやバー、ヘルスクラブ、ヘアサロンや理髪店などで、摘発されれば75ドルから2,500ドルまでの罰金、364日までの収監となる。

両党から成る行政ルール委員会の共同委員長を務めるキース・ウィーラー氏(共和党)は「シングルマザーで解雇された人が、子供を養うためにネイルサービスを自宅でやって摘発された場合、罰金を払ったり収監されたりするのは忍びない。多くの失業者が出ている状況下で、そのような事はすべきではない」と述べ、民主党議員と共に委員会でブロックを掛ける準備を進めていた。

20日の州議会ではジーニア選出のダーレン・ベイリー州下院議員(共和党)が、プリツカー氏への抗議のためにマスクを着用せずに議会に出席し、81対27で退出を求められた。
これは政治ショーと見られ、プリツカー氏の軽犯罪撤廃の発表はベイリー氏退出のすぐ後に行われた。

プリツカー氏は撤廃声明で、逮捕が目的ではなく、自宅滞在令に違反して営業するビジネスに対し、地方自治体や警察の取り締まりを容易にするのが本来の目的だったと説明した。

5月29日より、アウトドアでレストラン開業可能
経済再開プランは第3段階に

J.B. プリツカー州知事は5月20日、来週末より経済再開第3段階に入り、レストランのアウトドア営業が可能になると発表した。

新型コロナウィルスの感染検査で、感染者数20%を切る日が14日以上継続する見込みを踏まえ、プリツカー氏は5月29日から第3段階に移行する可能性に言及していた。

第3段階になれば理髪店やヘアサロン、必要不可欠以外の小売店の営業が入店者数制限の元に可能になるが、レストランは第4段階になるまでピックアップと宅配のみに制限されており、業界から強い抗議の声が上がっていた。

プリツカー氏はこれに応える形でレストラン協会と調整し、アウトドアのみという事で営業を可能にした。

プリツカー氏の会見に同席したイリノイ・レストラン協会のトイア会長は「暗いトンネルの先に、ほのかな光が見えた」と述べ、「ストリートを閉鎖して歩道にカフェを広げよう。駐車場や公道を利用しよう」と呼び掛けたが、ストリート閉鎖や公道の使用がどこまで可能なのか、アウトドアのライセンスを持たないレストランはどうなるのかなどの詳細は発表されていない。

 これには地方自治体の判断も必要で、郊外のヒンズデイルでは繁華街の道路を一方通行にし、アウトドアスペースを広げるという。

一方、インドアのライブハウスなどはこの恩恵に預かることができず、困惑が広がっている。入店人数の制限の元にインドアでの営業が可能になるのは第4段階で、ここに行き着くには早くとも6月の後半になる見込み。

5月29日から第3段階になれば、一般の10人以下の集まりが可能になり、ボート遊び、ゴルフのカート使用、アウトドアでのテニスも人数制限の元で可能になる。いずれの場合もマスクの着用や社会的距離を保つことが要求される。

プリツカー州知事、
5段階の経済再開策を打ち出す

 J.B. プリツカー州知事は5月5日、5段階のイリノイ州経済再開策を打ち出した。イリノイ州を北東部、北中部、中部、南部の4地区に分け、その地区ごとに5段階の基準をクリアして行けば平常に戻ることができると言うもので、新型コロナウィルスの感染が再度拡大すれば、より厳しい段階に戻ることになる。

5段階の概略は:

第1段階)
感染急拡大により、自宅滞在令が敷かれ、外出時は人との間に1.8mの社会的距離を取り、必要不可欠な集まりは10人以下とし、必要不可欠な仕事以外は自宅勤務、必要不可欠な製造業や店舗のみが営業し、レストランはピックアップと宅配のみ、緊急時の旅行はできるが、必要不可欠でない旅行は自制が求められる。

第2段階)
感染拡大が伸び止れば、一般小売店は店外でのピックアップや宅配で営業できる。ゴルフ場や州立公園は社会的距離を守ることを条件に解放されるが、カウンティや地方自治体管轄の公園は、各々の管轄で判断される。その他は第一段階と同じ制限がある。外出時に社会的距離を取れない場合はマスクの着用が求められる。

第3段階)
検査を受けた人のうち陽性になった人が20%以下で、14日間に10%を超えて増加せず、ICU受け入れや人工呼吸器が十分にあること、感染経路追跡体制を満たすことなどを条件に、一般の10人以下の集まりが可能になる。自宅勤務者は職場に通勤でき、一般小売店は入店者数制限の元に営業できる。一般製造業は社会的距離を保ちながら営業できる。ヘルスクラブやヘアサロンなどは指導要綱の元に開業できる。旅行はCDCのガイダンスに沿って可能。レストランはピックアップと宅配のみ。いずれの場合もマスクの着用や社会的距離を保つことが要求される。

第4段階)
CDCのガイダンスに沿って50人以下の集会ができる。学校が開校され、保育所などもガイダンスに沿って開かれる。レストランは入店者数制限の元に店内で営業でき、ヘルスクラブ、ヘアサロン、劇場なども入店者数制限の元で営業できる。公園では自由なアクティビティができる。マスク着用や社会的距離の確保は求められる。

第5段階)
安全ガイダンスに基づき、平常に戻る。

イリノイ州全体は、現在第2段階にあると発表されているが、4000人を超えるCOVID-19の死亡者数のうち約90%をクックカウンティとその周辺カウンティが占めており、北中部、中部、南部地区では早期の経済再開を望む声が大きい。

イリノイ州ではほぼ連日、2000人を超える感染者が出ているが、プリツカー州知事は15日に「保証はないが」と前置きし、5月29日をめどに第3段階に移る道半ばだと話している。感染者数は2000人台だが、検査を受けて陽性になった人の率が11日から20%を下回っているからだと言う。18日に発表された24時間内の検査件数は18,443件で、陽性になった人は1,545人と8.4%だった。一方、死亡者数は146人で、総数4,379人となった。18日までに621,684件の検査が実施されている。

 また、州知事は18日、レイクとセント・クレアの2カウンティで感染者の感染経路の追跡を強化するテストプログラムを実施すると発表し、経済再開へのキーポイントになると語った。

イリノイ州自宅滞在令延長、5月31日まで
公共の場でのマスク着用義務付けも

イリノイ州で4月23日に発表された新たなCOVID-19感染者は1,826人、死者は123人を数え、感染者総数は36,934人、死亡者総数は1,688人となった。

プリツカー州知事は同日記者会見を開き、4月30日までの自宅滞在命を5月31日までに延長すると発表した。同時に公共の場で、人との間に6フィート(約1.8メートル)の間隔が取れない場合はマスク、もしくは口と鼻を覆うものを着用するよう義務付けた。
延長は科学界や医学会の専門家の予測モデルを参考に決断したもので、延長なしでは更に拡大の波が押し寄せるとプリツカー氏は述べている。

一方、5月1日より必要不可欠以外の小売りビジネスは電話注文による販売を可能にする他、待機手術もCOVID-19患者のための医療設備が十分に確保されていれば実施できる。

 詳細は下記の通り。

●州立公園はイリノイ州天然資源局(Illinois Department of Natural Resources)のガイダンスの元に、段階的に開放される。
・釣りやボート遊びは2人までのグループとする。
・公園のリストや開放日は天然資源局のウェブサイトhttps://www2.illinois.gov/Pages/news-item.aspx?ReleaseID=21460で確認できる。
・ゴルフは人と6フィートの間隔を取り、イリノイ州商業経済機会局(Illinois Department of Commerce and Economic Opportunity)の厳格なガイダンスの元にプレーできる。ウェブサイトはhttps://www2.illinois.gov/dceo/Pages/default.aspx

●新しく必要不可欠なビジネスとしてオープンできるのは
・園芸用品店。(Greenhouses、garden centers、nurseries)
店内では人との6フィートの間隔をとり、客も店員もマスクなど口と鼻を覆うものを着用する。
・動物の手入れをするAnimal grooming servicesもオープンとなる。

●必要不可欠とされないビジネスは電話やオンラインで注文を受け付け、店外でのピックアップやデリバリーのみで商品を販売することができる。

●商店などのインドアを含め、公共の場で6フィートの間隔が取れない場合はマスクなどを着用する。これは例外を除き2歳以上の個人に義務付けられる。

●必要不可欠なビジネスと製造業者は、人と6フィートの間隔が取れない場合には従業員全員にマスクなどを供給する。また、収容人数制限、労働時間のシフト、必要不可欠な製造ラインのみの運営など、規則に従う。

 自宅滞在令延期に関するのプリツカー州知事の声明、専門家による予測モデルの詳細はhttps://www2.illinois.gov/Pages/news-item.aspx?ReleaseID=21459で。

イリノイ州運営のCOVID-19検査所が5か所に
無料、医師の診断書無し、ドライブスルーのみ


イリノイ州における新型コロナウィルスの一日当たりの感染者数が4月22日、今まで最高の2,049人となった。今までの感染者総数は35,108人にのぼる。
また、一日当たりの死亡者数は98人で、総数は1,565人となった。

プリツカー州知事は感染者数増加の理由について、一つは検査件数の増加に帰すると述べている。22日には9,300件の検査が行われ、1日10,000件の目標に近づきつつある。

イリノイ州では多くの病院や医療関連施設で検査を実施しているが、州政府運営でコミュニティベースのドライブスルー検査所を設置している。プリツカー氏は22日、22日にオーロラに、24日にはロックフォードにドライブスルー検査所を新設すると発表した。これで州政府運営の検査所は5か所となる。この5か所で2,900件の検査が可能になる。

これら5か所での検査は無料で、COVID-19感染による症状がある人は誰でも検査を受けることができる。医師の診断書も必要としない。症状とは発熱、咳、息切れがある人。
州運営の検査所は元々、感染者の治療に当たる医療スタッフが容易に検査を受けられるようにと設置されたが、感染者の実態がより正確につかめるようにと間口を広げた。

 5か所は:

● Rockford
8 a.m. - 4 p.m. or 検査キットが無くなるまで
1601 Parkview Ave., Rockford, IL

● Aurora
8 a.m. - 4 p.m. or 検査キットが無くなるまで
1650 Premium Outlet Blve., Aurora, IL

● Markham
8 a.m. - 4 p.m. or 検査キットが無くなるまで
3824 W. 159th Place, Markham, IL

● Bloomington
9 a.m. - 5 p.m. or 検査キットが無くなるまで
1106 Interstate Dr., Bloomington, IL

● Harwood Heights
7 a.m. - 3 p.m. or 検査キットが無くなるまで
6959 W. Forest Preserve Rd., Chicago, IL

 検査に行く時の注意事項は:

1.写真入りのIDを持参する事。医療関係者はIDバッジを持参。

2.検査を受ける人は窓が開くシートに座っている事。

3.順番を待つ間、車の外へ出ない事。

4.必ず車に乗って行く事。(検査所では検査スタッフの安全を護るため、徒歩による検査は受け付けていない)

5.長い待ち時間が予想されるため、心と時間にゆとりを持つこと。症状がひどく急を要する人は、医師や緊急病院に連絡し、列に並ばない事。

その他の検査所は、https://coronavirus.illinois.gov/s/testing-sitesで見ることができる。問診や予約を必要とする所が殆どなので、事前に連絡を。

 COVID-19に関する情報はhttp://www.dph.illinois.gov、ホットラインは
1-800-889-3931、e-mailによる質問はDPH.Sick@Illinois.gov。

プリツカー州知事はCOVID-19感染のピークは5月半ばで来ないと見ており、4月30日が期限となっている自宅滞在令は延期の可能性が高い。しかし、州立公園や緊急以外の手術の実施の再開は思案中だと言う。
6月への自宅滞在令延期については「それはないだろう」とコメントする一方、「今ははっきりしたことは言えない」と述べている