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映画特撮美術家・ 寒河江弘さんに訊く 「怪獣の明日」

• アメリカでは5月16日にゴジラシリーズをリメイクしたレジェンダリー・ピクチャーズ製作の“GODZILLA”が封切られて人気を博している。
• アメリカ製ゴジラ映画が世界のゴジラファンを目覚めさせてくれたが、果たして日本の怪獣熱は戻ってくるのか。

• 7月11日から13日にかけてローズモントで開催されたゴジラファンの集い“G-FEST”に、怪獣のフィギュア(造形)や街のミニチュア・セットで知られる映画特撮美術家の寒河江弘さんが戻って来た。
• 寒河江さんによると、怪獣は限られたファンのものだったり、全くの子供向けになっており、ターゲットの幅が狭くなっている。このため、大きな予算を組む怪獣映画が作れないのが現状。怪獣のオモチャは数社が販売しているが昔のキャラクターなど過去の遺産に頼っており、新しい映画が出て来なければ新しい怪獣が作れないのだと言う。

• そこで寒河江さんは、2年前からある計画を進めている。それが地域各々の伝統・風習・名産品などを生かしたご当地怪獣プロジェクト。47都道府県、あるいは市町村の特色を生かした怪獣を地元と話し合いながら創作し、地元の支援を受けながら怪獣を広げていこうというものだ。
• 例えば東京の上野動物園と言えばパンダだが、これが怪獣になったらどうなるのか。
• 大阪と言えばバイタリティ溢れるおせっかいなオバチャン。このオバチャンを怪獣にすればどうなるのか。納豆嫌いのオバチャン怪獣と水戸の納豆怪獣が対決するゲームができたらどうだろうか。ストーリーができて行けば、地方都市同士の連帯もできて面白くなる。怪獣のフィギュアから映画になっていく事も夢ではない。

• 新潟県の魚沼市では火焔式土器が出土している。炎のようなイメージの土器に手足や頭が着くと古代怪獣になる。この怪獣を使って何かを作っていこうと魚沼市も支援し、実際のコラボレーションとして動き出している。

• フィギュアから映画へ。この発想を2年間温めて来た寒河江さんは広告代理店と協力し、ビジネスとして成立させていく仕組みを考案中だという。
• 寒河江さんは映画のミニチュア・セットやフィギュア製作の仕事の他に、大阪芸術大学の短期大学部でフィギュア製作を教えている。これは文部科学省の認可を受けた世界初のフィギュア・コースだという。

• 怪獣映画を自主製作している大阪芸術大学の前畠慎悟君と大谷公亮君は怪獣映画「怪獣戒厳令ゼラ(Zella Monster Marshal Law)を紹介するために自費でG-FESTに参加した。タイトルで検索すれば紹介ビデオを見ることができる。

• (フルストーリーはシカゴ新報8月8日号でお読み下さい。)

 


左より前畠慎悟君、寒河江弘さん、大谷公亮君、寒河江由美子さん


水戸のナットウ怪獣Bchillking (c Ittsu)


大阪のオバチャン怪獣ヒョウガラヤン (c Ittsu)

火炎土器怪獣ドキラ(c Ittsu)


東京の怪獣パンダン(c Ittsu)


名古屋の怪獣シャチコホン(c Ittsu)