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アメリカ人による和紙展覧会 
“American Made in Japan”

• JETプログラムに参加し帰国したデイヴィッド・カンパー氏が9月29日まで、アーリントン・ハイツにあるポーパーズ・アート・ギルドで和紙の展覧会“American Made in Japan”を開いた。
• スタジオには色とりどりの和紙が天井から吊り下げられており、訪問者の目を引いた。また、壁の前に展示された和紙に後ろからライトを当てると、幻想的な和紙の風合いが浮かび上がった。展示された和紙はすべてカンパー氏の手作りによるもの。

• カンパー氏は2008年にJETプログラムに参加し小浜市近郊の町で英語を教えた。その1年後に越前市に移り、英語を教えた。
• 越前に着くとすぐに他の外人の英語の先生と共に、和紙のワークショップに招待された。カンパー氏によると、そこでは和紙のグローバル化を考えており、外国から来た先生達に和紙を紹介することは和紙を世界に広める絶好のチャンスだった。
• ワークショップでは、一人一人に和紙作りを体験させてくれた。芸術専攻でデュポール大学を卒業したカンパー氏は「和紙作りは独特の経験で、またきっと和紙を作るぞと直ぐに決めました」と語る。

• カンパー氏はワークショップの女性に頼んで、和紙作りを教えてもらうことにした。その女性は和紙業界のいろいろな人々を紹介してくれ、その人達と知り合いになることができた。和紙業界は大きなサークルだという。
• しかし、材料の入手には苦労した。和紙を作る地元の人々は材料となるコウゾやミツマタ、ガンピを自ら育て加工する。このためカンパーさんが生の材料を得ることはできなかった。和紙作りの人々は毎日紙を漉き、週末になると材料の余りがでる。カンパーさんが入手できるのは、その余りだった。

• このような環境下ではあったが、カンパー氏はかなりの和紙を作った。今年の4月に帰国する時に、運べるものだけを持ち帰った。大きな作品が50余り、日本にあるという。

• 果たして和紙がアメリカでビジネスになるのだろうか。カンパー氏は「日本人は和紙を芸術品というよりも実際に使う工芸品と見ていて、なかなか買おうとしない」と鋭く監察している。一方、西洋人は芸術品と見て壁に飾ったりする。
• カンパー氏は実際に自分で漉いた和紙を使ってブックカバーや箱などを作ってみた。それらはきれいで、買いたい人も多いかも知れないが、使い切ってしまったら後がない。カンパー氏は情報収集と和紙作りのため、10月には再度日本に行く予定だという。

• カンパー氏は「JETはとても良いプログラムです。JETがなければ越前に行くこともありませんでしたし、ワークショップの女性に出遭うこともありませんでした。和紙を作ることもなかった訳です」と語った。
• (フルストーリーはシカゴ新報9月26日号でお読み下さい

作品の前に立つデイヴィッド・カンパー氏


和紙の後ろから光を当てて幻想的に浮かび上がるカンパー氏の作品


自ら漉いた和紙で作ったブックカバー、ボックス、写真フレーム