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明日へ向かって、双葉会全日校卒業式

• 明るい日差しが降り注ぎ、絶好の卒業式日よりとなった3月12日、シカゴ双葉会日本語学校全日校の卒業式が厳粛な雰囲気の中で行われた。この春、小学部の卒業生は22人、中学部の卒業生は11人。全員日本の高校に進学する中学部の卒業生は受験のために帰国中の生徒もおり、6人が卒業式に出席した。
• 卒業生には澤田岩男校長から一人一人に卒業証書が手渡され、証書を受け取った卒業生はその場で各々が決意表明を述べた。卒業生は一人ずつ、これまで支えてくれた先生や保護者、友人に感謝の言葉を述べ、「これから立派な成人に向かって歩んで行きます」、「将来世界に出て活躍できる社会人になるために、高校では英検准一級の取得を目標とし、勉強と部活の両立を目指します」などと、毅然とした姿で決意を述べた。
• 澤田岩男校長は式辞で、小学部卒業生には「小学部最高学年としてお手本になるためにアイディアを出し合い、思いやりや協力することの大切さを培って来た」と話し、卒業生の努力をねぎらった。また、中学部の卒業生には「いつも学校全体のことを考え、行事や学習に取り組んで来た。諦めず粘り強く頑張ることや思いやりの心を学校全体に育んでくれた」と話し、卒業生を指導力を賞賛した。
• また、澤田校長は夢を実現した3人について話したいと述べ、自分のスタイルを貫き最後まで全力を尽くすことが大切だというテニスの錦織圭選手、立ちはだかる壁を乗り切るためには爪の先で引っかいても上りきる心の強さが必要だというフィギュアスケートの羽生結弦選手、今できることを考え実行していく毎日の積み重ねた大切だという宇宙飛行士の若田光一氏をあげた。
• 澤田校長は「3人に共通するのは目標を持ち、それに向かって諦めずに最後までやるということ。それは全校の目標であった挑戦力や全力と同じ。この学校で培ったことを生かし、自信を持って自分の道を進み、時代の変化に対応できる人間になって欲しい」と卒業生に言葉を贈った。

• 柳井啓子首席領事は、夢に向かって具体的な目標を立て、毎日少しずつ実現していくというアドバイスに加え、①外国にいる時こそ日本について学ぶこと、②国際感覚を持ち続けることの2点について話した。
• 外国にいると日本の良さや改善点がよく見える。その気持ちを忘れず、日本について多くを学び、外国の人々や友人に日本のことを正しく伝えて欲しいと卒業生を励ました。
• 外務省で世界平和の推進や軍縮の仕事に就いて来た柳井首席領事は、文部科学省が推進している欧米有力大学と連携するスーパー・グローバル大学に触れ、「まさに皆さんの時代が来た。民族、宗教、価値観の違いを越えて、相手の存在を尊重できるグローバル・マインドを持ち続けて欲しい」と卒業生にはなむけの言葉を贈った。

• シカゴ双葉会会長の川合敏生氏は、今まで支えてくれた先生、両親、友人への感謝の気持ちを忘れないようにと卒業生にさとし、最上級生として下級生を指導して来た卒業生の努力を賞賛した。
• 川合氏は「特に運動会では勝負のこだわりの中で、チームをまとめて仲間を思いやるリーダーシップを見せてくれた。双葉フェスティバルでは劇やコーラスの中で友情や結束を見せてくれた。皆さんの頑張りで全員の思い出になるフェスティバルになったことに、ありがとうの拍手を贈りたい」と述べ、熱い拍手を贈った。
• 最後に川合氏は「辛いことがあったり悩んだ時には、双葉校で学んだことや仲間と一生懸命に取り組んだことを思い出して欲しい。経験と友情が心の柱となって、これからの皆さんをしっかりと支えてくれる」と卒業生を激励した。

• PTA会長の吉澤亘氏は、全日校での思い出を大切にすると共に3つのことにチャレンジして欲しいと話した。
• 一つは、今まで支えてくれた親、先生、友達など周囲の人に感謝すること。
• 二つ目は、将来進みたい道を考え、そのために必要なことを具体的に考えること。
• 三つ目は、人から言われたことをやるだけでなく、自らの判断で行動し、責任を持つこと。
• 吉澤氏は「分からないことは人に相談し、一つずつ階段を登ってみよう。特に中学部の卒業生は新しいことにチャレンジしよう。得られるものがあるはず」と卒業生を鼓舞した。

• 送辞で小学部5年の中村光希君は「下級生がどうすればやる気になるかを考え、いつもリードしてくれた」と卒業生の思い出を話し、「卒業生のようなリーダーシップ、団結、優しさを兼ね備えた6年生になりたい」と語った。
• 中学部2年の岡本咲来さんは「先輩達がいつも全力で明るく学校を盛り上げてくれた。私達をいつも気にかけてくれる、信頼できる先輩達に憧れ、尊敬し、良き手本として過ごして来た」と話し、運動会や双葉フェスティバルでは楽しみながら努力することの大切さを教えてくれたと別れを惜しんだ。そして「リーダーとして必要なものを受け継ぐことができました。先輩が築いた名誉と双葉校の伝統を受け継ぎ、学校をより良くするために日々精進することを誓います」と述べた。

• 答辞で小学部卒業生の芳池珠美さんは、1年半の短い間にも密度の濃い経験ができたと述べ、「運動会で敗北し、力を尽くしても届かないことを知る一方、その悔しさが次のエネルギーになることを学んだ」と話した。また、転校生が多い中で「出会いでは変化を受け入れ違いを認め合う心の柔軟性を育ててくれた。別れは悲しさを乗り越え良い思い出を支えに先へ進む強さを与えてくれた」と話し、「友達と別れる卒業の淋しさに負けずに踏み出す勇気が今の私達にはあると信じています。これから次に挑戦し、何事にも全力で取り組むことを誓います」と語った。

• 中学部卒業生の牧花恵さんは答辞で数々の思い出を語り、特に双葉フェスティバルの合唱「走る川」では「一体感が生まれ、互いの声が美しく響いて行くことを実感しながら練習を重ね、私達の宝物になった」と話した。また、最高学年として後輩達を引っ張るのは想像以上に大変だったが、仲間がいたから乗り越えられたと話し、「一番大変でしたが、一番大切なことを学んだ1年でした。次は皆さんの番です。この学校の良い伝統を引き継いで行って下さい」と在校生を励ました。

• 全日校では複数の現地校と活発な交流プログラムを実施している。生徒の交流だけでなく、教員の研修プログラムもあるという。卒業式にはドライデン小学校のアケミ・セスラー校長が出席した。

• 尚、午後からはシカゴすみれ幼稚園の卒園式も行われ、14人の園児が卒園した。


澤田岩男校長から卒業証書を授与される卒業生


一人一人決意表明を堂々と発表した卒業生


別れの歌を共に歌う卒業生と在校生