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アニメ・セントラル、
ローズモントで開催
自己表現、人との出会いが魅力

• アニメやポップ・カルチャーの祭典「アニメ・セントラル2015」が5月15日から17日までの3日間、ローズモントにあるドナルド・スティーブンス・コンベンション・センターとハイアット・リージェンシー・オヘアで開催された。1997年に始まったアニメ・セントラルは中西部最大、全米第3位にランクされるアニメ・コンベンションとなっている。
• 開催者の発表によると、2年目の1998年のコスプレイヤーは1,203人だったが、2014年には29.675人に膨れあがり、総入場者数は81,325人を数えた。
• 2会場を行き交う参加者はアニメやビデオゲームのキャラクターのコスチュームを着たコスプレイヤーが殆ど。同コンベンションに参加するために1年をかけて企画し、コスチュームを手作りするファンも多い。また、中西部以外からやって来るファンも少なくない。好天に恵まれ気温も上がった今年は、昨年を上回る参加者が予想された。
• アニメ・セントラルによると中心的なコスプレイヤーの年齢層は18歳から25歳で全体の52%を占める。10年以上アニメ・セントラルに参加しているコスプレイヤーも多く、26歳から39歳までが24%を占める。また、アニメ・セントラルが始まった頃に生まれた17歳とそれ以下の13歳までの年齢層も13%を占め、アニメ・セントラルは新規参加者を取り混み続けている。

• アニメ・セントラルの魅力はコスプレイを楽しむだけでなく、日本のアニメやマンガのキャラクターのクリエイターやアーティストと触れ合うことにもある。今年は人気のガールズバンド「SCANDAL」やファッションデザイナーのミカ・タケウチ、ボーイスタイルのモデル「アキラ」、アニメディレクターの大地丙太郎、竜騎士07や同人サークル07th Expansionの3人のメンバーなどがゲストとして参加した。

コスプレイの人々

• シカゴ地区から来たサラ・マデュラさんはファイナル・ファンタジーXIVのキャラクター、サルダのコスチュームを2ヶ月掛かりで手作りした。サルダのキャラクターを自分自身で解釈し、ウェアハウスで総ての材料を調達したという。
• コスプレイを始めた切っ掛けについて「13歳の時に初めてコンベンションに行って、みんなキャラクターのコスチュームでドレスアップしているのを見ました。凄くかっこよくて、私も当時好きだったメイプル・リーブスになろうと一生懸命作りました。もうすぐ25歳になるので、12年前です」と話す。
• マデュラさんは展示会場にアーティスト・テーブルも出している。「コスプレイは毎年しないと! 毎年新しいコスチュームを作るんですよ」というマデュラさんはアニメ・セントラルの魅力について「人、ここに来る人ですよ。毎年新しい人に出会って話を分かち合って友達になる。ずっと連絡を取り合っているんですよ」と語った。

• エレン・ムラーキーさんはミシガンからやって来た。アニメ・セントラルには一昨年に初めて参加し、今年で2回目。
• ムラーキーさんはミシガンのコンベンションに参加した友人の誘いでコスプレイを始めた。「以来雪だるまのようです」というムラーキーさんは既に15着のコスチュームを持っている。今回のファイヤー・エンブレムのレッサーのコスチュームは1年をかけて手作りした。

• アレキサンドラさんとエリザベス・シュットさん姉妹は、ロックフォードからやって来た。
• 友達に誘われて3年前にコスプレイを始めたというエリザベスさんは「たくさんのビデオゲームに触発されました。コスチュームでドレスアップするのは本当にマジックのようです。特に自分でコスチュームを作ると特別です」と語る。
• アレキサンドラさんはエリザベスさんに触発されて始めた。「コスプレイは年に1、2回、(日常から)離れてしばらくの間誰か違う人になるという方法だと思います。人からお金をもらったって、こんなことはしませんよ。とても好きだからやっているんです」と語った。
• アンダーソン・ガーデンが大好きだという姉妹は、サマーフェスティバルがあるんだったら絶対にコスチュームを着けて行きたいと語った。

• RWBYシリーズのルビー・ローズのコスチュームで決めていたアーサー・ガルシアさんは、アニメ・セントラルに参加するのは11回目。「ベテラン・ステイタス」だと自称する。友人に誘われて2005年から本格的にコスプレイを始めた。
• コスプレイについてガルシアさんは「私の場合は、自分の興味あることをみんなに対して表現するということでしょうか。それにコスプレイを通じて学ぶものが驚く程たくさんありますね。学ぶことは個々によって違うと思いますが。また、人と人の繋がりもありますね。とても素晴らしい経験です」と語った。

• ベス・シューウィンさんはスタークのサンサのコスチュームを全て手作りした。ゲームのコスチュームを着けたグループの一員として来たシューウィンさんは、仲間に誘われてコスプレイを始め、11年になるという。「私はコスチューム作りの構成に焦点を当てています。多くの人がそれぞれのキャラクターに変身するのを楽しんでいるんです。だから、正直に自分のなりたいものになる、これがコスプレイの醍醐味ですね」と語った。

インタビュー:スキャンダル

• スキャンダルは大阪のダンス&ヴォーカルスクールの生徒4人で2006年に結成され、2008年3月にインディー・デビューし、同年10月には正式デビューを果たした。ギター、ベース、ドラムという構成で、全員が歌うガールズバンド。アニメ・ソングも演奏し、自らの楽曲がアニメのテーマソングとして採用されるなど、ユニークなバンドとして人気が上昇した。デビューから5年7ヶ月という異例の早さで武道館を満席にした。全てオリジナル曲のアルバム「ハロー・ワールド」をリリースし、世界ツアーも活発に行っている。アニメ・セントラルのプレス・ルームで行われた共同会見には多くのアメリカのメディアが集まった。

• Q:ワールドツアーは?

• スキャンダル:デビュー前にパリでアニメのイベントに参加したことがあります。それ以来のヨーロッパで、ライブハウスでは初めてでした。私達のファンもたくさんいましたが、日本のガールズバンドがどういう演奏をするのか、ライブハウスのお客さんが興味を持って来ている感じが印象的でした。それに最新作を聞きに来た人が多く、最近の曲で盛り上がることが多かったのが嬉しかったですね。

• Q:アメリカ・ツアーで、楽しいことは?

• スキャンダル:ヨーロッパとアメリカは初めてのワンマンライブで、とても新鮮な気持ちで回っています。
• 今までと違うのは、ハローワールドというアルバムリリースして、ジャパンツアーから繋がって海外ツアーにも行くことができたことです。念願が叶いました。

• Q:日本とアメリカでのオーディエンスはどう違う?

• スキャンダル:昨日のコンサートもそうでしたが、アメリカのお客さんは私達がステージに上がる前から凄く盛り上がっているのが嬉しかったですね。日本では自分たちが出て、見て、音を感じてから反応することが多いんです。

• こちらは会場の空間の使い方がもの凄くうまいな、好きなように音を感じて音楽に乗っているなと思います。その表情や姿を見ていると、こっちもすごくテンションが上がって、一緒にライブできている、一緒に空間を作っていると実感します。

• Q:日本の音楽業界で成功したブレイクスルーは?

• スキャンダル:自分たちで乗り越えたなと思うのは、デビュー前のストリートライブをやっていた頃かなと私は思いますね。結成した頃のお客さんは全然いませんでしたし、その中で私達を見て欲しいという気持ちと、もっともっとライブや楽器が上手くなりたいという気持ちが交差して、踏ん張っていた時期だなと思います。

• もっと新しい話で言うと、私達は自分たちで曲を作っていませんでした。私達は純粋にバンドに向かっているという気持ちで活動していたんですけど、やはりバンドとして見られていない時期が正直、最初の方にあったと思います。
• それで自分たちで音楽を作りたいという気持ちが膨らんで行って、ハローワールドというアルバムで形にできました。
• 全員が作詞作曲、そしてリードボーカルをとるというバンドになれたというのは、4人が同じ気持ちで前を向いてずっと続けていたからこそ、成し得たことだと思っています。それが一つ最近乗り越えられたことかなと思います。

• Q:ガールズバンドということで業界で障害になることは?

• スキャンダル:日本で活動していて肩身が狭い思いをしたことはありません。毎年海外に出て来てガールズバンドというものが存在しないというのに驚いています。
• 何十年も続くガールズバンドが誕生していない。女の子だけでバンドをやるというのは難しい部分もたくさんありますが、それを理解した上で、海外の皆さんも私達のバンドを見て、ガールズバンドを組みたいというのなら、ぜひやって欲しいと思います。一緒にいい時代を作って行きたいと思っています。
• 今日本で、ガールズバンドというシーンが盛り上がってきて、ガールズバンドというものが日本の文化になりつつあるのかなと思います。海外でライブする度に、自分のやりたいことを、好きなことを、自分が生きている間にいっぱいやって欲しいなと、特に今回のワールドツアーで強く思っています。


Sarah Madura


Sisters Alexandra and Elizabeth Schut

Arthur Garcia

The SCANDAL