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2015 Japanese American Leadership Delegation


Richard Morimoto enjoys cool beer and okonomiyaki in Hiroshima
日本と日系アメリカ人を繋ぐ
訪日プログラム
リチャード・モリモト氏が体験報告


• 2015年度日系アメリカ人リーダーシップ派遣団の一員として訪日したリチャード・モリモト氏による報告会が5月22日、総領事公邸で行われた。モリモト氏はノースウェスタン大学の分子生物科学部でビル・アンド・ゲイル・クック教授を務める。
• 同派遣団の訪日は外務省がスポンサーとなり、米日カウンシルが組織しており、今年で15回を数える。

• モリモト氏とシカゴ地区の日系アメリカ人リーダーらを歓迎した岩藤俊幸総領事は「日米友好をより促進するために一緒にやろう」と呼び掛け、その一つが日系アメリカ人リーダーシップ派遣団プログラムだと述べた。また、「派遣団の日本での経験は、帰国後に派遣団員の組織にベネフィットがある」と話した。

• モリモト氏ら一行は3月6日から14日まで訪日し、安倍晋三総理、河野洋平元外務大臣、二十数人の国会議員らとミーティングを持ったほか、高円宮、経団連、シンポジウム、大学とのディスカッション、広島平和公園訪問など多くのスケジュールをこなした。モリモト氏によると、一行の中には新二世が3人、日本語を流暢に話す人が4人含まれており、例年にない構成だったという。 

• 派遣団はいくつかのグループに分かれ、祖父が広島県出身のモリモト氏はまず、一団と共に広島に向かった。雨の平和公園を訪れ、湯崎英彦・広島県知事とミーティングを持った。広島の将来像として湯崎県知事は、広島を世界平和の中心地として確立する一方、起業精神を育み海外投資を促進し、空路・海路の交通網を生かし、革新技術を持つワールドクラスの町として発展する構想を語った。
• 広島では広島城や賀茂泉酒造を見学、日本酒とお好み焼きで度の疲れを癒やした。
• また、広島では「日系アメリカ人リーダーシップ・シンポジウムが開かれ、認知症治療に関わる分子生物学研究に携わるモリモト氏はパネリストとして様々な発表と提案を行った。 

• モリモト氏の提案は:
・ 老化の生物学、加齢による健康状況変化の検出、認知症やアルツハイマー病の予防について、日本が世界的なリーダーシップを取ることの推奨。
・ 6万人を越える日本の100歳以上の高齢者と、1890年代から1900年代にかけて米国に移住した日系人の子孫の比較研究。DNAは変わらないが、遺伝子と生活環境の相互関係による健康状態の変化や病気のリスクを研究するもの。
・ 日本の高齢者用スマート・ホーム技術やロボット工学を世界の高齢化が進む国々と分かち合うことなど。

• モリモト氏は京都で、日本学術振興会と類似のディスカッションを持った。厚生労働省の数字によると、日本の2050年の人口ピラミッド予想は:
• 65歳以上が39.6 %
• 15歳から64歳が51.8 %
• 0歳から14歳が 8.6 %
• ミーティングのゴールは広島でのシンポジウムに加え、
・ 日米合同のベイシックとクリニカル研究者間で日本国内・外の複数のインスティテュートを設立する予算取りをすること。これにより、高齢者や100歳以上の健康的な脳や筋肉の生物学上のメカニズムを解明する。
・ 100歳以上の高齢者が6万人もいる日本の貢献要素を探る
・ 上記の要素から、認知症や神経変性から来る病気の予防を探る。
・ 日本人と日系アメリカ人の比較により、遺伝子-環境の関係が病気のリスクを変えられるかどうかを見極める。
• 日本人と日系人の比較についてはモリモト氏も興味を持っており、自身がボランティアとして貢献すると語った。

• 安倍首相とのミーティングは、70年の日米友好関係における日系人の役割と将来に向けた友好維持。
• 当時訪米を控えていた安倍首相は、その話題とその後の成果についてが主な話題となった。
• 経団連とのミーティングは女性の活用が主な話題となった。モリモト氏らはボーイングやマイクロソフト内での女性進出例を挙げ、実情を聞くことを奨めた。また、保育支援や助言者の重要性についても語った。

• 河野洋平氏とのミーティングでは米軍基地、TPP、慰安婦問題解決などが討議された。
• 厚生労働省とのミーティングでは100歳以上の高齢者の生物学的・臨床的データを共有するグローバルなプログラムの設定が討論された。モリモト氏は「科学分野では各国が協力し合うことがなく各々でやっている。だからこそグローバルなプログラムが必要だ」と語った。
• 東京では5日間に20を越えるイベントをこなし多忙を極めたが、河野氏らとのカラオケ、ラーメン、築地の喧噪などを楽しむこともできた。

• モリモト氏は京都産業大学とのディスカッションも行った。
• そこでは、留学してもキャリアに役立たないという学生の声を聞く一方、国際的な経験や英語習得の重要性、米国に点在する経団連との協力によりインターンシップを可能にするなどの必要性を主張した。また、派遣団参加者らや地域の日経組織、領事館が助言者として支援する学校間の交流プログラムの推進も提案した。

• 最後にモリモト氏は発表会に参加した日系アメリカ人に対し、70年の日米友好関係ちなむワークショップをこの秋に開催することを宿題として出した。モリモト氏は仮題として、敵意から両面感情、将来に向けた日米パートナーシップの支援、米国の人権運動の訓示などを挙げた


Richard Morimoto