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天助マーケット
巨大本マグロ解体ショー
マグロについてのレクチャーも


• 620ポンドの巨大本マグロの解体ショーが9月26日、エルクグローブにある天助マーケットで開催された。これはボストン沖合で釣り上げられたもので、冷蔵車でNW郊外まで運ばれて来た新鮮な本マグロ!  解体には特別な技術を必要とするため、解体に50年の経験を持つ池田ヒデミ氏(エヴァンストン・シーランチ・日本レストランのチーフ寿司シェフ)が巨大マグロの解体に当たった。
• 池田氏が黙々と解体を進める間、天助マーケットの杉山孝社長が興味深い本マグロについて話してくれた。

• 千ポンド級の本マグロは時速100キロという猛スピードで泳ぐことができる。長さ2m、340ポンド級の本マグロでも時速83キロを超えるスピードで突進することができる。猛スピードが出せるのは尾びれの強さ。また、猛スピードで泳ぐ時は背びれが身体の中に収納され、脇びれはぴったりと身体に密着し、魚雷にも似た形となる。

• 1980年に捕獲された大西洋本マグロは600ポンドから800ポンドで、時には1,000ポンドのマグロが釣り上げられた。2014年の平均は437ポンドだった。
• 800ポンドの本マグロは体長約267センチで年齢は約20歳。今回の解体ショーにお目見えした本マグロは約15歳。
• 今までに捕獲された最大級の大西洋本マグロのは1,496ポンド。これは1979年にカナダのノヴァ・スコシアで捕獲された。

• 大西洋本マグロは8年で成魚となる。体長は約175センチで体重は約235ポンド(米National Marine Fisheries)。10歳になると体長は約2m、体重は341ポンドとなる。大西洋本マグロはメキシコ湾で放卵する。一匹が3,000万個を放卵するが、成長するのは1匹か2匹だという。

• 本マグロの幼魚はフロリダ沿岸で育ち、エビ、イカ、タコや小さな魚を食べる。成魚になると、鰯、アンチョヴィ、ニシン、イカナゴ、サバ、ブルーフィッシュなどを食べる。
• 2、3歳になると、80センチから1mとなり、体重は22から44ポンドとなる。これぐらいになると、メキシコ湾流に乗ってフロリダからニュージャージー、ロングアイランドへと夏場は北に向かう。9月になるとまたフロリダに戻って来る。

• 10歳になるとマサチューセッツ辺りまで北上し、冬になるとフロリダに戻る。20歳以上になると267センチ、800ポンドとなり、カナダのノヴァ・スコシア、ニュー・ファウンド・ランド、グランド・バンクス辺りまで北上し、冬になるとまたフロリダに戻る。

• 本マグロのスピード

• National Marine Fisheriesが衛星を使って調べたところ、北に向かう大西洋本マグロのスピードは時速約74キロ。大陸棚の端に沿って、水深約120mのところを泳いでいる。ちなみにメキシコ湾流の速度は時速9キロ。

• 大西洋本マグロは体温を調整することができるため、北方の冷たい海でも体温を維持できる。また、マグロは口から海水をエラに送って酸素を取り込むため、眠っている時でも泳ぎ続けなければならない。更に、浮き袋を持たないため、水深100mから水面まで急激な上昇ができるという特徴がある。時には3mから4m、水上にジャンプすることがある。

• 杉山社長は1970年代からマグロの買い付けに従事したその道のプロ。杉山氏自身でも1986年には640ポンド、1989年には965ポンドの本マグロを釣り上げている。