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ブロードウェイのスター、ソノを描くSono’s Journey初上演

• 14歳でバレリーナとして一流バレエ団に採用され、第二次世界大戦中に日系人でありながらブロードウェイのスターとなったソノ・オオサトを描くダンス・パフォーマンス「Sono’s Journey」が1月9日、オーディトリアム・シアターで初上演された。同劇場は82年前にソノがバレエ・ルース・デ・モンテ・カルロのオーディションを受け、即採用された縁の場所だった。
• Sono’s Journeyはソドス・ダンス・シカゴにより、ソノの両親であるショージ・オオサトとフランシスの出会い、ソノの家族、ソノがパリで初めてレッスンを受けた時の様子、オーディション、華麗なブロードウェイの様子、夫ヴィクターとの出会い、そしてソノが新しい家庭を築いていく様子が素晴らしいダンスで描かれている。

• 上演前には記念レセプションが行われ、96歳になるソノも家族と共に出席した。
• レセプションではソドス・ダンス・ボード・プレジデントのシャロン・リア氏がソノとの出会いや、ダンスとして表現することになった経緯を語った。
• ソドス・ダンスでは以前に1893年のコロンビア博覧会を表す「White City」を上演したことがあり、同博覧会やその時に建てられた鳳凰殿に造詣が深いロバート・カー氏に出会うことになった。カー氏は鳳凰殿跡地や隣接する日本庭園を含むジャクソンパーク一帯を復活させるプロジェクト120のプレジデントを務めている。
• ソノの両親は1935年から真珠湾攻撃が起きるまで、鳳凰殿と日本庭園の管理をシカゴ・パーク・ディストリクトから任されていた。この様な経緯からソドズ・ダンスとカー氏がソノを訪問し、ダンスでソノの驚くべき人生を描くことになった。詳細は新年号に既報の通り。

• またレセプションでは、岩藤俊幸在シカゴ総領事が日本とシカゴの関係が始まるコロンビア博や、強制収容されたオオサト氏と家族の苦難、日系人に対する悪感情の中でのソノの成功について語った。
• Sono’s Journeyを創作し、振付や監督を務めたメリサ・ソドス氏は、Sono’s Journeyは度重ねたインタビューに基づいたもので類い希なものだと述べ「この製作に関われたことは非常に誇りだった」と語った。

• ソノの息子に訊く

• ソノの息子のニコ・エルマリー氏はシカゴ新報のインタビューに答え、若き日のソノの想い出を「とても良い母親で、いつも温かく、そしてとても強く、自制心がありけじめを付ける人でした」と語った。
• エルマリー氏は1947年生まれで、ソノの引退後に生まれた。そのため、ソノの舞台を見ることはなかった。しかし、映画などでその姿を見ることができるという。その一つは1948年のフランク・シナトラ主演の「The Kissing Bandit」で、現在もいくつかのシーンをオンラインで見ることができる。
• エルマリー氏は「母はブロードウェイのスターで、その前はバレエのスターだったんですよ。1943年にトニー賞を受賞しています」と誇らしげに話した。ソノは1943年のミュージカル「One Touch of Venus」で主役のプリマダンサーを演じ、べた褒めの評価をうけた。翌年には「On The Town」でミス・クイーン役を演じ喝采を浴びた。
• エルマリー氏は「母が主役に選ばれたのは、どんなダンスもできるし、とても美しく、迫真の演技ができたからです。母は素晴らしいダンサーとして知られていただけでなく、とても良い女優としても知られていたんです。ダンスの感じをとても良く表現できる人だったんです」と語った。

• エルマリー氏は逸話も話してくれた。ある日、エルマリー氏がパスポートを申請に行くと、書類を見た受付の初老の女性に「ソノ・オオサトってお母さんなの?」と訊かれた。怪訝に思って「なぜ?」と訊ねると、「子どもの頃にソノ・オオサトを見て、とても感激した」と女性が想い出を話してくれたという。

• エルマリー氏は残念ながら、祖父のショージ・オオサト氏の記憶はなかった。祖母のフランシスさんはかすかな記憶が残っているという。祖父母ともエルマリー氏が7、8歳の頃になくなっている。オオサト夫妻はシカゴに住み、ソノとエルマリー氏一家はニューヨークに住んでいた。

• エルマリー氏はソノの弟のティモシー・オオサトの事は良く覚えていた。ティモシーは442部隊に入り、ヨーロッパの激戦地で戦った。ティモシーの娘は現在芸術家となり、名前もソノ・オオサト。エルマリー氏は「ソノ・オオサト2番ですよ」と日本語を交えて話した。

• エルマリー氏は父と同じ、不動産と投資ビジネス分野に進んだ。現在はグリーンエネルギー技術にも投資しており、神戸製鋼との仕事もあると語った。

※ Sono’s Journeyは2月20日と3月5日に上演される。
• 詳細は下記の通り。

• Feb/20 (Sat) at 7:30 pm
• Location: North Shore Center for the Performing Arts
• 9501 Skokie Blvd, Skokie, IL
• Tickets: $28-$50
• Online: NorthShoreCenter.org
• Phone: 847-673-6300

• Mar/5 (Sat) at 7:30 pm
• Location: Harris Theater for Music and Dance
• 205 E. Randolph St., Chicago
• Tickets: $15-$65
• 40% off for students and seniors
• Online: harristheaterchicago.org
• Phone: 312-334-7777


Photo credit: Chloe Hamilton


Photo credit: Chloe Hamilton