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学生と企業のネットワーキング
     実社会で成功するための講演も


 コジック氏はセント・チャールズで生まれ育ち、オムロンに22 年間勤めている。地元紙に
掲載された、18 人のオムロンの従業員が駐車場に立って笑っている写真を見たのがレジメ
を出す切っ掛けだった。
 入社した頃、日本人社員がいろいろな日本式のビジネスを教えてくれた。特にトリイさんは週に3日、就業後に時間を取って日本語とひらがなを教えてくれ、当時経理のスーパーバイザーだったコジック氏に会社全体の経営方針や生産効率など、担当以外のことも教えてくれた。また、トリイさんは社員と供に働き、精神的なバリアを素早く取り除く人だった。それは自分の実績のためではなく、会社全体の向上のためだった。
 トリイさんのやり方は20 年経っても生きている。社内の問題を取り上げ、優先順位を決め、解決に当たることが社員の生活に、また会社全体の成長に違いを生む。「他の人の向上になることを探し、会社全体を向上させる。これが皆さんへのアドバイスです」とコジック氏は語った。
 オムロンの年商は75 億ドル。そのうちの70%は海外から来ている。コジック氏が入社した頃は日本国内の売上が全体の80%を占め、海外販売は20%だった。オムロンが掲げる人と社会への投資は成果を出している。
 コジック氏のグローバライゼイションの定義とは、互いのベネフィットのために国境を越えて互いの間に依存関係を作るプロセス。
 コジック氏のグローバライゼイションは家族の中にもある。母方はアイルランド/イングランドから来ており、父はスロバキアの首都ブラチスラバから来ている。また、日本女性の千恵さんと19年前に結婚した。グローバライゼイションは昔からあったが、近年は著しく加速している。
 一方、個人的な信念は、家族、友人、教会、職場の同僚、隣人、国などに影響を受けて形成される。夢を叶えようとするために教育を受け技術を習得し、経験を持ち、結果として変化が起きる。
 個人がグローバル・コミュニティに違いを生むために、どんなことができるのか。それは「ぼちぼち」。象が1日に330 ポンドのエサを食べ11 ガロンの水を飲むのは、一口一口。個人ができることも、関係を一つずつ築いていくこと。
人間関係の基本は:
1.相手に目と耳をもって敬意を示すこと。自分が話すよりも相手の話を4倍聞くこと。
2.自分の言葉に正直であること。
3.自分に誠実であること。
 相手が言うことに分かった振りをせず、訊くこと。理解したことは繰り返して確認すること。
4.忍耐:立腹、落胆させられた時には忍耐力を駆使して状況を確認すること。殆どの場合は意図的でないことが分かる。ゴールを見据えること。
3.と4.は非常に大切。
 グローバライゼイションによる関係は、時として自分の発想外のことを教えてくれる。一方ではリスクもある。恥をかくこともあれば、ぎくしゃくすることもある。また、誤解によりコミュニケーションが途絶えることもある。
 まとめとしてコジック氏は次のように述べた。
・グローバライゼイションが起きるのは、一つの関係があって一つの成功に向けての努力がある時。つまり、一回に一つずつ。
・自分であることに勇気を持つこと。
・敬意は人と人との間で通用する最高のもの。
・自分の価値観に合う会社を見つけること。
・大胆に、機会を逃がさず、手を伸ばすこと。
 ネットワーキング・フォーラムに出席したデュポール大学のマルディ・ロビンソンさんは新
報のインタビューに答え、日本語で「他の世界が分かるために日本語を勉強しています。それ
に私は翻訳家になりたい。でもまだまだですね。実は、私は去年の夏に勉強し始めました。高
校の時、私の友達は秋田市から来た友達でしたから、興味があることになりました。私の日本
語はまだまだです」と語った。
 同じくデュポール大学のリン・ディングさんは「私は小さい頃はずっとアニメやゲームが大好きで、アニメを見ながら日本語をしゃべるのを始めました。そして本格的に日本語を習うのは大学に行った時からです。将来はアニメに関係ある仕事をしたいです」と語った。
 ウィスコンシン大学ミルウォーキー校から来た3人組の1人テス・クラマー・ゲイさんは、
10 歳の時ワシントンDC の桜祭りで沖縄太鼓グループの演奏を見て日本に興味を持った。以後
10 年間日本語の勉強を続けている。また、ウィスコンシン州と千葉県が州県姉妹関係を築いて
いることから、日本文化に触れる機会があった。
 ゲイさんは「将来はグリーン・テクノロジー、消費者の環境に優しいテクノロジー分野で働きたい」と語った。
 同大学のロザンヌ・ミケルソンさんは6年前、兄が結婚した日本女性を歓迎しようと独学で
日本語の勉強を始めた。そして日本語や文化に興味を持つようになったという。
 ミケルソンさんはアニメ・ミルウォーキーのスタッフも務めている。“カフェ・ドット”というサイトを立ち上げるのを手伝い、今ではビジネスになるほど人気が出ているという。
 ミケルソンさんの専攻は日本語とファイバー・アートで「将来は絶対に日本に住んでファッ
ション関係で働くか、何かの活動をしたい。日本のファッションやアート、文化に関する仕事
をしたいです」と語った。
 同校のクリスティン・シュガートさんは、小学6年生の頃に独学で日本語を書き始めた。叔母さんが日本人だったために日本文化については少し親しみがあり、おじいさんも日本語の数字の数え方を教えてくれたりした。ゲームやマンガに出会ってから更に日本語や文化を学びたいと思い、大学で本格的に勉強した。
 6年前に和歌山で2週間ホームステイしたことがある。その時は余り日本語が分からず、知っている言葉を使おうと努力した。ホストファミリーも日本語を教えようと努力してくれたという。
「7月の終わりから8月にかけてだったので、とても蒸し暑かったですね」と想い出を語った。
 シュガートさんは現在、シカゴのビデオゲーム会社でインターンをしており、将来はビデ
オゲーム会社に勤めたいと語った。