Kyodo News

8月14日

日本語メインに戻る
米、国防権限法が成立
トランプ氏「軍再建」を強調

 【ワシントン共同】トランプ米大統領は13日、2019会計年度(18年10月~19年9月)に戦費を含め計7160億ドル(約80兆円)の国防予算を計上する国防権限法案に署名し、同法は成立した。米メディアによると、国防予算はこの9年間で最大規模。東部ニューヨーク州のフォートドラム陸軍基地で大勢の兵士を前に署名式を開き、巨額の予算確保で「米軍再建」を重視する姿勢を強調した。
演説でトランプ氏は今回の予算で77機のステルス戦闘機F35など最新鋭の戦闘機や軍艦を導入し、兵力を増強すると表明。
また、兵士の給与や福利厚生を充実させるとアピールした。


米大統領、元側近と泥仕合
録音テープ暴露に激怒

 【ワシントン共同】トランプ米大統領が元側近の黒人女性オマロサ・マニゴールト氏と非難し合う泥仕合を演じている。マニゴールト氏は大統領補佐官を事実上解任されたことが不満で、暴露本を出版予定。トランプ氏や政府高官との会話の録音テープも次々と公開し、トランプ氏はツイッターに怒りをぶつけた。
マニゴールト氏「みんなが私に辞めてほしいと思っているとケリーさんに言われたんです」
トランプ氏「なんてことだ。聞いてない。君に去ってほしくないよ」
マニゴールト氏は13日、NBCテレビの番組で、昨年12月にトランプ氏に電話した際の録音テープを公開した。


ロシア疑惑捜査官を免職
「大統領が圧力」主張

 【ワシントン共同】米連邦捜査局(FBI)は13日までに、2016年大統領選のロシア疑惑を捜査していたベテラン捜査官のピーター・ストロック氏を免職処分とした。弁護士が同日、声明で明らかにした上で「トランプ大統領がFBIに圧力をかけた」と主張し、処分は不当だと訴えた。
疑惑捜査に関わったFBI幹部が辞めさせられたのはコミー前長官を含め3人目。ストロック氏は選挙中にトランプ氏を酷評するメッセージを知人とやりとりしたことが発覚し、政権側は疑惑捜査は不公正などと非難していた。


イラン「米と交渉しない」
最高指導者が表明

 【テヘラン共同】イランの最高指導者ハメネイ師は13日の演説で、トランプ米政権との関係について「米国と戦争もしないし、交渉をする考えもない」と述べ、現時点では「対米交渉は禁じる」と表明した。ハメネイ師が明確に対話を拒否する考えを示したことで、両国の対立が一層深まる恐れがある。
トランプ政権はイラン核合意離脱に伴って7日に対イラン制裁の一部を再発動するなど強硬姿勢を続ける一方で、トランプ大統領とイランのロウハニ大統領との首脳会談開催を呼び掛けていた。
ハメネイ師は演説で、核合意から一方的に離脱したトランプ政権の姿勢を「詐欺的だ」と批判した。


米、3・1%成長を予測
18年、議会予算局

 【ワシントン共同】米議会予算局(CBO)は13日、2018年の実質経済成長率が3・1%になるとの予測を発表した。トランプ米政権は3%以上の成長を目指しており、予測通りなら目標を達成することになる。
CBOは「高成長は主に政府支出の増加や減税、民間投資の伸びによるものだ」と説明した。
ただ、19年は2・4%に成長が減速し、20~28年は1%台にとどまると予想している。CBOは米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げなどの影響を見込んでいる。


トルコ、米電化製品ボイコット
大統領が強硬姿勢

 【イスタンブール共同】トルコのエルドアン大統領は14日、トルコが米国の電化製品を「ボイコット」すると語った。地元メディアが伝えた。対米強硬姿勢を改めて示した。米国との関係悪化を要因にトルコ通貨リラへの売り圧力が強まっている。両国の対立が続けば、対ドルでリラの動きが一段と不安定になる恐れがある。他の新興国通貨にも波及し、世界経済の圧迫要因となる懸念がある。
リラは13日のアジアの外国為替市場で一時1ドル=7リラ台前半まで売り込まれ、最安値を更新。その後は買い戻され、14日は6リラ台で推移した。


新興国の通貨、軒並み急落
トルコが震源、日米欧動揺

 【ワシントン共同】トルコの通貨リラの急落が新興国全体に波及し、アルゼンチンやインド、南アフリカなどの通貨が対ドルで軒並み大幅下落している。震源地トルコの対応が後手に回り、投資家に不安が広がった。アルゼンチンは政策金利を年45%まで引き上げる緊急事態に。通貨下落の根底には米国の利上げがあり、リラ・ショックを契機に資金を新興国から米国に移す動きが強まっている。
リラ急落の影響で日米欧の金融市場に動揺が広がった。13日には日経平均株価の終値が約1カ月ぶりの安値をつけたほか、米欧の株式市場も下落した。日経平均は14日、割安感が出たとして買い戻され大幅に反発した。

新興国通貨を巡る状況


中国、投資が最低水準
政府は景気下支えへ

 【北京共同】中国国家統計局は14日、1~7月の固定資産投資が前年同期比5・5%増だったと発表した。伸び率は1~6月と比べ0・5ポイント縮小し、記録が確認できる1998年以降で最低となった。米中貿易摩擦もあって景気減速への懸念が強まる中、政府は公共事業の拡大などで経済を支える構えだ。
地方政府などの債務増加を抑えようとしてきた中国政府の方針が影響し、投資が減速したとみられる。政府は7月下旬、財政政策の強化でインフラ投資を活性化させる方針を打ち出し、景気を下支えする姿勢を見せ始めている。


国連分担金、中国が2位に
日本は3位転落、19~21年

 【ニューヨーク共同】国連分担金委員会は14日、2019~21年の国連通常予算の国別分担率の試算結果を公表した。中国の分担率が2位に上昇し、代わりに日本は3位に転落するのが確実となった。平和維持活動(PKO)予算でも日本は中国に16年から抜かれており、予算面で存在感が低下。国連安全保障理事会常任理事国入りも一層厳しさを増す。
通常予算分担率は各国の国民総所得(GNI)など経済指標を基に算定し、3年に1度改定する。最大の拠出国は米国で、日本の今年の拠出金は約2億3500万ドル(約260億円)。1980年代に当時のソ連を抜いて以降、2位を維持してきた。


慰安婦問題、国連委で再び焦点に
4年ぶり対日審査

 【ジュネーブ共同】国連人種差別撤廃委員会は16、17の両日、ジュネーブで約4年ぶりの対日審査会合を開く。日韓両国間の懸案である旧日本軍の従軍慰安婦問題が前回審査に続き議論の焦点となる見通し。ヘイトスピーチ対策や沖縄の人々の権利保護を巡る問題も取り上げられそうだ。
審査会合は委員が日本政府に質問、日本側が回答する形で実施。韓国の政府や非政府組織(NGO)も参加できる。委員会は会合を踏まえ今月30日に日本への勧告を公表する予定だ。

2014年8月、ジュネーブで開かれた国連人種差別撤廃委員会の対日審査(共同)


韓国、初の慰安婦記念日
法制化、全国で行事

 【ソウル共同】韓国は14日、旧日本軍の従軍慰安婦問題に絡み、韓国政府が同問題を「国内外に広く知らせ、被害者を記憶するため多様な行事と広報を行う」と法で定めた初の記念日を迎えた。全国各地でこの問題を後世に伝えるための行事が企画され、被害に対する意識が高まっている。
朝鮮半島にとっては73回目の日本の植民地支配からの解放記念日である15日を翌日に控える。韓国政府が認定する同国内の元慰安婦の女性は27人にまで減っている。

ソウルの日本大使館前にある従軍慰安婦問題の少女像=14日(共同)


文大統領、慰安婦記念の式典出席
日韓の「外交紛争望まず」

 【ソウル共同】旧日本軍の従軍慰安婦問題を巡り、韓国政府が被害の記憶を国内外に伝える記念日と定めた14日、同国中部の天安で政府主催の式典が開かれ文在寅大統領が出席した。文氏は演説で、慰安婦問題は日韓間だけでなく、戦時の女性への性暴力で人類の普遍的な人権問題とした上で「韓日間の外交紛争につながらないことを望む」と述べた。
文氏は、慰安婦問題が「韓日間の外交交渉で解決する問題とは考えていない」と指摘し、「韓日を含む全世界が反省し、二度と起こさないと固く誓ったときに初めて解決される。記念日に指定した趣旨もそこにある」と述べた。


台湾に初の慰安婦像設置
国民党・馬英九前総統が出席

 【台南共同】台湾南部、台南市内で14日午前、旧日本軍による従軍慰安婦問題を象徴する銅像の除幕式が行われた。台湾の野党、国民党の馬英九前総統が出席してあいさつした。台湾には元慰安婦が存命しているが、慰安婦像の設置は初めて。日台関係に影を落とす可能性もある。
一方、台北市内の日本の対台湾窓口機関、日本台湾交流協会台北事務所の前では14日午前、女性団体が慰安婦問題への日本政府の謝罪などを求めて抗議の座り込みを行った。
馬前総統は「日本政府は謝罪と賠償を行うべきだが、民主進歩党(民進党)は政権党になって2年余り、この問題に触れていない」と政権を批判した。

14日、台湾南部、台南市内で除幕された従軍慰安婦問題を象徴する銅像と、国民党の馬英九前総統(共同)


南北首脳会談、9月中旬有力
大統領訪ロは見送りか

 【ソウル共同】韓国の文在寅大統領の外交ブレーン、文正仁・統一外交安保特別補佐官は13日、韓国のJTBCテレビに出演し、9月中に平壌で行うことで南北が合意した首脳会談の日程について「(9月)12日か13日になる」との見通しを示した。韓国では、北朝鮮の建国記念日の9月9日以降で、国連総会が始まる同18日までが有力視されている。
一方、聯合ニュースは14日、9月11~13日にロシア・ウラジオストクで開かれる国際会議「東方経済フォーラム」に李洛淵首相の出席が検討されていると報じた。文在寅氏が招待されていたが、南北首脳会談の日程が考慮されている可能性がある。


韓国、BMW走行を制限
出火事故相次ぎ、2万台超対象か

 【ソウル共同】韓国でBMWの車両の出火事故が相次いでいることを受け、韓国国土交通省は14日、現地法人のBMWコリアがリコール対象としながら安全性が確認されていない車両の運行停止命令を出すよう、関連法に基づく権限を持つ自治体の首長らに要請した。約2万7千台が対象となる可能性がある。
韓国での出火事故は今年30件以上発生。BMWコリアは7月に約10万台のリコール(無料の回収・修理)を行うと発表している。
BMW側が欠陥を把握しながら隠蔽していた疑いも浮上し、警察が捜査に乗り出している。


英議事堂前で車突っ込み3人負傷
テロ容疑で20代後半の男逮捕

 【ロンドン共同】ロンドンの英国会議事堂前で14日午前7時半(日本時間午後3時半)すぎ、車が通行人らをはねた上、テロ防止用の障害物に突っ込んだ。警察によると、男女3人が重軽傷を負った。警察は運転席にいた20代後半の男をテロ容疑で逮捕した。具体的な背景や動機などは不明。
負傷した男女2人が病院に運ばれたが、いずれも命に別条はなく、男性は既に病院を離れた。ほか男性1人が現場で手当てを受けたという。
警察によると、男は「(捜査に)協力していない」といい、黙秘しているとみられる。英情報機関の捜査線上に浮かんでいた人物ではないという。車内から武器は見つからなかった。


リーマン、債務13兆円返済
米好景気追い風、計画の2倍

 【ニューヨーク共同】2008年9月に経営破綻した米証券大手リーマン・ブラザーズが、債権者に累計1246億ドル(約13兆8千億円)を支払っていたことが14日、分かった。米国の景気拡大を追い風に、返済額は当初計画された約650億ドルの約2倍に達した。保有する資産価格の値上がりが要因だが、金融緩和など官製バブル頼みの危うさも漂う。
「リーマン・ショック」から10年。一時10%近くまで上昇した米失業率は3%台に改善し、ニューヨーク株式市場のダウ工業株30種平均は2・3倍になるなど、米国は日本がバブル崩壊後に直面した「失われた10年」に陥ることは回避した。


伊の高速道で橋崩落、35人死亡
北部ジェノバ、車30台落下

 【ローマ共同】イタリア北部ジェノバの高速道路の高架橋が14日、約100メートルにわたって突然崩落、35人が死亡した。死者には子ども1人が含まれるという。30台近くの乗用車と数台のトラックが巻き込まれた。行方不明者の捜索が続いており、死傷者数はさらに増える恐れがある。防災当局者の話などとして地元メディアが報じた。
地元テレビは、道路が橋桁ごとなくなり、鉄筋がむき出しになったがれきの山にトラックや車が押しつぶされた様子を伝えた。
橋は1960年代に建設されたといい、何度か補修工事が行われていた。老朽化による崩落とみられ、政府は原因究明に当たる。


豪州、記録的な干ばつ続く
農畜産業の被害深刻

 【シドニー共同】オーストラリアで記録的な干ばつが続いている。特に最大都市シドニーがある東部ニューサウスウェールズ州は14日までに、日本の国土の2倍以上に当たる約80万平方キロの州全土が干ばつに見舞われていると発表。ターンブル首相は13日、連邦議会で「干ばつの被害はじわじわと進行し、長引き、広範囲にわたる」と懸念を示した。
農畜産業への被害が深刻化しており、連邦政府は5日、農家への緊急救済措置として1億9千万豪ドル(約150億円)の拠出を表明した。
同州では7月に、降水量が10ミリに満たなかった地域が多くでた。乾燥状態は今後3カ月程度続く見通し。


中国、ウイグル百万人収容を否定
国連委で「完全に虚偽」

 【ジュネーブ共同】ジュネーブで開かれた国連人種差別撤廃委員会の会合で、中国政府代表は13日、新疆ウイグル自治区に少数民族ウイグル族ら100万人以上を思想改造する秘密の収容施設が存在すると訴える委員の指摘に対し「完全に虚偽だ」と否定した。
米著名人権活動家のマクドゥーガル委員は10日の会合で「ウイグル族やイスラム教徒ら推計100万人以上が政治キャンプに強制的に送り込まれているという確かな情報が数多くある」などと説明し、これらのキャンプは秘密裏に運営されていると批判した。
ウイグル自治区では2009年にウルムチで大規模暴動が発生した。

中国の国旗が掲げられた通りに座る男性=7月、中国新疆ウイグル自治区ウルムチ(共同)


「モンハン」の中国販売停止に
政府の要請を受け

 【北京共同】中国のIT大手、騰訊控股(テンセント)は13日までに、カプコンのゲーム「モンスターハンター:ワールド」の中国での販売を停止したと発表した。ゲーム内容に、政府の政策や法規に合致しない部分があったと説明している。
政府の要請を受けて販売を停止した。どのような問題があったのかは不明。購入代金の払い戻しに応じる。中国ではゲームの内容は政府の審査対象となる。


「ソウルの女王」が危篤
アレサ・フランクリンさん

 【ロサンゼルス共同】AP通信などは13日までに、「ソウルの女王」と呼ばれる米音楽の伝説的な黒人女性歌手アレサ・フランクリンさん(76)が12日からミシガン州デトロイトで危篤状態にあると報じた。家族らが見守っており、インターネット上ではミュージシャンやファンが回復を祈るメッセージを書き込んでいる。
報道によると、フランクリンさんは2017年11月を最後に舞台に立っていない。これまでにも体調悪化が伝えられており、今春、医師の診断でコンサートなどがキャンセルされていた。
フランクリンさんは、グラミー賞を計18回受賞。オバマ前大統領らの就任式などでも熱唱した。


パリの男性公衆便所で論議
歩道に設置、住民ら反感

 【パリ共同】パリを流れるセーヌ川に浮かぶサンルイ島の歩道に、覆いのない真っ赤な男性用公衆便所が設置され、「下品だ」と地元住民らに反感が広がるなど論議を呼んでいる。地元メディアが13日までに伝えた。
フランス語で「小便所」と「歩道」を掛け合わせた「ユリトロトワール」は、悪臭被害をもたらす「立ちション」対策としてパリ市が導入した。上部に草花を植えられるほか、内部に入っているわらが堆肥になるため「エコ」が売りとされる。
ただサンルイ島の設置場所はセーヌ川沿いで周囲から丸見えの状況。近隣の住民や商店主らは「品がない」「醜悪だ」などと反感を強めている。

パリ中心部サンルイ島の歩道に設置された男性用公衆便所=13日(共同)


遊歩道崩壊、300人超けが
スペイン北西部

 【パリ共同】スペイン北西部の港町ビゴで12日深夜、コンサートで多くの人が集まっていた港の遊歩道の板敷きが一部崩壊し、下の海に滑り落ちるなどして316人がけがをした。うち5人が重傷という。スペインメディアが13日報じた。
当時、遊歩道上で多くの若者が、音楽と都市型スポーツを融合したフェスティバルの閉幕コンサートを楽しんでいた。長さ約40メートル、幅約10メートルにわたって崩れ、現場はパニック状態となった。地元当局者は原因として重さに耐えられなかった可能性を指摘。捜査当局が詳しい原因を調べる。


米墜落機操縦の男は無免許
「ゲームで経験」と交信

 【ロサンゼルス共同】米シアトル郊外で起きた航空機墜落で、捜査当局は11日に記者会見し、空港から機体を盗み操縦した男(29)は航空会社で約3年半の勤務歴があったが、操縦士免許を持っていなかったと明らかにした。米メディアによると、男はリチャード・ラッセル容疑者。
米メディアは12日、容疑者が管制塔と交わした詳細な交信記録を報道。容疑者は「ビデオゲームで操縦したことがあるので助けはいらない」と説明し、危険な飛行を繰り返した後に「これで終わりにしようと思う」「誰も傷つけたくない」と話した。当局は自殺を図ったとみて調べている。


ワシントンで白人至上主義集会
衝突から1年、数千人抗議

 【ワシントン共同】米首都ワシントンのホワイトハウス前で12日、白人至上主義者や極右団体の二十数人が集会を行った。南部バージニア州シャーロッツビルで反対派と衝突した集会から同日で丸1年となったのを機に実施。すぐそばで人種差別に反対する数千人が抗議デモを行い、厳戒警備態勢を敷いた警察当局との間で小競り合いも起きた。
白人団体は星条旗を掲げて行進し、ホワイトハウス前の鉄柵で囲まれた区域に集合。メンバーが演説し白人団体の「言論の自由が守られた」と主張したが、反対派の規模に圧倒され、天候も悪化して予定より早く集会を終えた。


映画で白人至上主義を糾弾
スパイク・リー氏、話題に

 【ロサンゼルス共同】米南部バージニア州シャーロッツビルで死傷者が出た2017年の衝突事件から1年に合わせ、白人至上主義やトランプ米大統領を激しく糾弾した映画「ブラッククランスマン」(原題)が13日までに封切られ、全米で大きな話題となっている。
作品は西部コロラド州で1970年代に白人至上主義の秘密結社クー・クラックス・クラン(KKK)に潜入捜査した黒人警官の実話に、シャーロッツビルの事件映像を加え、変わらない米国社会の人種問題を描いた。
作品を手掛けた社会派のスパイク・リー監督は米メディアに、「ホワイトハウスのあいつにも見てほしい」と訴えている。

平成最後の戦没者追悼式、15日
高齢化、戦争体験の継承課題に

 終戦から73年となる15日、東京都千代田区の日本武道館で、政府主催の全国戦没者追悼式が開かれる。来年4月30日の退位を控える天皇陛下は最後の参列となる。安倍晋三首相や約5千人の戦没者遺族も列席し、先の大戦で犠牲となった約310万人を悼む。戦前、戦中世代の高齢化が進んでおり、戦争体験の継承や平和の在り方が問われる中での平成最後の追悼式となる。
安倍首相は2012年12月の第2次政権発足後、歴代首相が触れてきたアジア諸国への加害と反省に言及せず、近隣諸国の反発を招いており、式辞の内容に関心が集まっている。

終戦の日を前に、千鳥ケ淵戦没者墓苑で手を合わせる男性=14日午後、東京都千代田区


李首相、日中学生友好行事出席へ
月末に北京で、異例対応

 日中両政府は、北京で今月29日に開かれる日中友好に関する学生交流行事で双方の来賓に関し、李克強・中国首相らが出席する方向で調整に入った。日本側は林芳正文部科学相が参加の意向。日中学生のイベントに中国首相が出席すれば極めて異例で、関係改善の流れがより鮮明となる。安倍晋三首相が目指す10月の訪中につなげる狙いだ。複数の日中関係筋が13日、明らかにした。
行事は、李氏の母校でもある北京大に日中の学生計約千人を集めて開かれる大規模な交流会。平和友好条約締結40周年に当たる今年、中国は首相、日本は閣僚を送り込むことで友好をアピールする方針だ。

李克強・中国首相


日中両首相が祝電交換
「正常な軌道に戻った」

 安倍晋三首相と中国の李克強首相は、日中平和友好条約調印40周年に当たる12日付で、互いに両国関係改善への意欲を表した祝電を交換した。安倍氏は、5月の李氏来日を高く評価した上で「日中関係が正常な軌道に戻ったことを大変うれしく思う」と記した。
この条約に関する日中首相間の祝電交換は、30周年を迎えた2008年に当時の麻生太郎首相と温家宝首相が交わして以来。安倍氏は祝電を通じて「手を携えて協力を深め、国際社会が直面する諸課題の解決に貢献し、期待に応えたい」と呼び掛けた。
李氏も自らの訪日の成果を「中日関係を再び正常な発展の軌道に戻すことができた」と強調した。


日エクアドル外相が会談
防災、経済分野で連携

 【キト共同】河野太郎外相は13日午前(日本時間14日未明)、エクアドルの首都キトでバレンシア外相と会談し、今年が両国の外交関係樹立100周年であることを踏まえ防災や経済分野での連携強化で一致した。日本の現職閣僚が同国を訪問したのは初めて。
両外相は、日本がエクアドルに地震体験車や避難用テントなど3億円相当の防災資材を提供する無償資金協力の文書に署名した。北朝鮮やベネズエラを巡る情勢についても意見を交わした。
会談後の共同記者発表で河野氏は、昨年5月に就任したモレノ大統領が進める政治経済改革への支持を表明した。

会談後、共同記者発表する河野外相(右)とエクアドルのバレンシア外相=13日、キト(共同)


東京医科大、国会議員通じ相談か
宇宙飛行士講演で、文科省汚職

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)の業務を巡る収賄容疑で逮捕された文部科学省の前国際統括官川端和明容疑者(57)のあっせんで実現したとされる宇宙飛行士の講演について、東京医科大側が立憲民主党の衆院議員を通じて元コンサルタント会社役員谷口浩司容疑者(47)=贈賄の疑いで再逮捕=に相談を持ち掛けていたとみられることが13日、関係者への取材で分かった。
宇宙飛行士は訓練優先のため、JAXA理事らによる選考を経て断るケースも多く、東京地検特捜部は講演が実現した経緯を調べている。勾留期限の15日に収賄罪で川端容疑者を、贈賄罪で谷口容疑者をそれぞれ起訴する見通しだ。


「庭園観光」10地域選定へ
地方誘客目指し、19年度に

 国土交通省は13日、庭園や植物園などを巡る「ガーデンツーリズム」を広げるため、2019年度に全国約10地域を選び、観光ルート化の支援に乗り出す方針を固めた。19年度予算の概算要求に関連経費を盛り込み、訪日外国人旅行者の地方への誘導を図る。
ガーデンツーリズムは、観光客を地方に呼び込む手段として欧米で普及している。国交省は盆栽が世界的人気を集めていることも好機と捉え、旧家の日本庭園なども含めてルート化し、情報発信を強める考えだ。


経産省、自動運転や空飛ぶ車推進
19年度主要施策案

 経済産業省がまとめた2019年度の産業や通商分野の主要施策案が13日、分かった。データの利活用を柱の一つに掲げ、自動運転技術や空を移動できる「空飛ぶ車」の開発を後押しする。引き続き自由貿易体制を推進するほか、西日本豪雨のような大規模災害への対応も強化する。必要な予算を19年度予算の概算要求に盛り込む。
産業施策では、開発に向けたデータ活用のために必要となる人材育成をカリキュラムの策定などを通じて支援。先進のITを手掛けるベンチャー企業を資金や制度面で支え、事業育成を目指す。
通商戦略では、多国間の貿易枠組みの整備を進め、保護主義的な動きに対抗する。

昨年9月の自動車ショーで展示された、スロバキアの新興企業エアロモービルによる「空飛ぶ車」の試作車=ドイツ・フランクフルト(共同)


年末の景気拡大、8割が予想
共同通信の113社調査

 共同通信社は13日、主要企業113社を対象としたアンケート結果をまとめた。年末の国内景気の見通しについて82%が「拡大」(「緩やかに拡大」を含む)と回答。1年前に実施した同様調査の70%を上回り、戦後最長をうかがう景気の拡大基調は続くとの見方が大勢を占めた。一方で東京五輪後は慎重な見方が強く、保護主義台頭への警戒感も見られた。
2020年の東京五輪後の景気見通しは「横ばい」が50%、「後退」(「緩やかに後退」を含む)が22%に達した。「拡大」はゼロで「緩やかに拡大」も18%にとどまった。

東京都心(共同通信社ヘリから)


企業39%に「メール詐欺攻撃」
責任者アンケート

 取引先や上司に成り済まして偽メールを送り、金銭などをだまし取る「ビジネスメール詐欺」と呼ばれるサイバー攻撃について、情報セキュリティー企業のトレンドマイクロは14日、企業のIT部門や経理部門の責任者計1030人を対象にしたアンケートの結果を発表した。39%に当たる406人が、この種のメールを受け取ったことがあると回答した。
攻撃を受けた企業責任者のうち5%に当たる22人が実際に送金する被害に遭った。被害額は1千万円以上2千万円未満との回答が最多で、1億円以上も2人いた。
従業員規模別では、5千人以上の企業が攻撃を受けた比率が48%と高かった。


三菱UFJ、ATM2割削減検討
23年度までに、収益環境厳しく

 三菱UFJ銀行が、全国に配置する現金自動預払機(ATM)を2023年度までに全体で2割程度減らす検討に入ったことが13日、分かった。人口減少や長引く低金利で収益環境は厳しさを増しており、利用率の低いATMを減らしコスト削減を図る。他の大手銀行や地方銀行でも同様の動きが進みそうだ。
同行のATMは今年3月時点で約8100台あり、運用コストが重荷になっている。近年はスマートフォンなどによるインターネットバンキングが普及。現金を使わずに支払いを済ませるキャッシュレス化を官民が推進していることもあり、ATMの利用が今後さらに少なくなると見込む。


トヨタ、再雇用者の給与改善へ
「実質65歳定年」目指す

 トヨタ自動車が、60歳の定年後に再雇用されて工場の生産ラインで働く技能系の従業員に対し、給与水準を改善した雇用形態の新設を検討していることが13日、分かった。再雇用制度の充実を進めて、全員が60歳以降も働く「実質65歳定年」を目指す。人手不足が深刻になる中、熟練の人材を確保して若手へ技能伝承も図る。
ホンダやサントリーホールディングスなどは定年を65歳に引き上げており、政府も国家公務員の定年延長を検討している。官民でベテランを活用する取り組みが加速しそうだ。
トヨタが設けるのは「SP(スキルド・パートナー)―A」(仮称)という雇用形態だ。


霧島酒造、6年連続で首位
17年、焼酎大手で減収鮮明

 帝国データバンク福岡支店が13日発表した全国の焼酎・泡盛メーカーの2017年売上高ランキングによると、霧島酒造(宮崎県都城市)が前年比4・9%増の682億円で、6年連続の首位となった。売上高上位50社では、うち約6割が減収。ハイボールや缶チューハイに押される形で、大手でも成長が簡単でない状況が鮮明になった。
芋焼酎の人気ブランド「黒霧島」を抱える霧島酒造は16年に続き、2位との差を拡大。麦焼酎「いいちこ」シリーズを展開する三和酒類(大分県宇佐市)が続いた。「木挽BLUE」がヒットした雲海酒造(宮崎市)も3・5%増の169億円と好調さが目立った。


知らぬ間に高額スマホ購入
ドコモ、不正アクセスで

 NTTドコモは14日、契約者向けの通販サイトに不正アクセスがあり、利用者の名義を使って米アップルの高額スマートフォン「iPhone  X(アイフォーンテン)」を購入される被害が約千件あったと明らかにした。利用者への代金請求はしない方針で、既に支払ってしまったケースがないか調べている。
通販サイトでの「iPhone X」の販売価格は12万円超。不正に購入された商品の一部は、販売店やコンビニエンスストアを受け取り先に指定するなどして何者かに持ち去られたという。警察に被害届を提出する。


「世界かんがい遺産」に4施設
山形・北楯大堰など

 農林水産省は14日、国際かんがい排水委員会(ICID)が歴史的価値のある農業用水利施設を登録する「世界かんがい施設遺産」に日本国内から北楯大堰(山形県庄内町)など4施設を選んだと発表した。登録は2014年から始まり、国内の登録は計35施設となった。
登録が決まったのは北楯大堰のほか、五郎兵衛用水(長野県佐久市)、大和川分水築留掛かり(大阪府柏原市、八尾市、東大阪市)、白川流域かんがい用水群(熊本市、熊本県菊陽町、大津町)。
世界かんがい施設遺産の対象は、かんがい農業の発展に貢献した水路やせき、ため池などで、建設から100年以上の施設に限られる。

2015年、「世界かんがい施設遺産」に登録された岐阜県の曽代用水(農水省提供)


台風15号、九州上陸へ
通過後も大雨警戒を

 台風15号は14日、四国の南の海上を北西に進んだ。15日は九州にかなり接近して上陸し、昼ごろには対馬の近海まで移動する見通しだ。気象庁は、九州や四国で、暴風や高波、大雨への警戒を呼び掛けている。台風の通過後も湿った空気が入り、雨が続く可能性があるとしている。雲の広がりや強風域が小さいため、天気の急変に注意が必要だ。
気象庁によると、風は15日昼にかけて強まり、海上もしけとなる。15日にかけての予想最大風速(最大瞬間風速)は九州南部25メートル(35メートル)、九州北部、四国20メートル(30メートル)。

台風15号の予想進路(14日18時現在)


東京で元従軍慰安婦追悼の集い
「真の意味で解決を」

 慰安婦問題の実態解明に取り組む「女たちの戦争と平和資料館」(東京)で14日、この1年間に亡くなった被害女性を追悼する集いを開いた。支援者らが黙とうし「日本政府はきちんと事実を認定し、真の意味での解決を図ってほしい」と訴えた。
資料館には被害者179人の写真パネルが飾られている。うち、昨年8月14日以降に死亡が確認された韓国やインドネシアなどの計5人について、支援者らが被害の背景を語り、パネルに白い花を添えた。
池田恵理子名誉館長は「どの国の被害者も、本当の意味での解決を願っている。その思いを実現すべく活動したい」と話した。


市に反発「総踊り」決行
徳島阿波おどり、対立激化

 徳島市で開催中の夏の風物詩「阿波おどり」で、千人以上が一斉に踊る恒例の「総踊り」を市を中心とする実行委員会が中止したことに反発し、有力踊り手団体が13日夜、演舞場近くの道路で独自に総踊りを決行した。旧主催者の赤字問題で揺れた阿波おどりは、運営方法を巡り市と踊り手団体が激しく対立する異例の事態となった。
団体は14の踊り手グループが所属する「阿波おどり振興協会」。交通規制され車の立ち入りができない演舞場近くの広い道路を使い、踊りを披露した。千数百人の踊り手が参加したとみられる。
遠藤彰良市長は「再三の(中止)要請を無視し、誠に遺憾だ」とのコメントを出した。

阿波おどり振興協会が独自に決行した「総踊り」=13日夜、徳島市


小室圭さん、米大に通学
弁護士資格の取得目指す

 【ニューヨーク共同】秋篠宮家の長女眞子さま(26)との婚約が内定している小室圭さん(26)が13日、留学先の米ニューヨーク州のフォーダム大ロースクールに通学した。3年間、法律を専門的に学び、将来は同州の弁護士資格取得を目指す。
小室さんは2016年から東京都内の法律事務所で弁護士の補佐をする事務職「パラリーガル」として勤務。事務所が資格取得を支援し、留学中の生活費を貸与する。大学の奨学金を得たため、初年度の授業料は全額免除となった。
宮内庁は今年2月、準備不足などを理由に今年秋に予定していた結婚式など一連の関連儀式を20年まで延期すると発表した。

13日、留学先の米ニューヨークのフォーダム大ロースクールに通学する小室圭さん(右)(共同)


大谷、捕手座らせ33球
右肘故障後初めて

 【サンディエゴ共同】右肘の内側側副靱帯損傷からの投手復帰を目指す米大リーグ、エンゼルスの大谷翔平(24)が13日、サンディエゴでのパドレス戦の試合前に故障後初めてブルペンで捕手を座らせて投球練習を行った。直球にカーブ、スライダーを交えて33球を投げ「一つステップを踏めた。感覚も良かったし、きょうは良かった」と納得の口ぶりで話した。
大谷がブルペンで投球するのは2度目。11日に本拠地アナハイムで捕手を立たせたまま23球を投げていた。今後は球数を増やし、打者を相手に実戦形式の登板に臨む見込みで「気持ちとしては今すぐ投げたい」と順調な調整ぶりを語った。

右肘の故障後初めて、ブルペンで捕手を座らせて投球練習するエンゼルス・大谷=サンディエゴ(共同)