Kyodo News

9月13日

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米中、貿易協議再開へ
新たな制裁回避を模索

 【北京共同】中国政府は13日、米国から貿易協議を再開する提案を受けたことを認め、再開に応じる姿勢を示した。米中両国は新たな制裁関税の発動回避に向け、6月を最後に中断している閣僚級協議を再開させる方針とみられる。
中国外務省の耿爽副報道局長は13日の定例記者会見で、米国の提案を「歓迎する」と表明した上で「双方で詳細について話し合いを進めているところだ」と述べた。
一方、トランプ米大統領は13日、ツイッターの投稿で「われわれには中国と取引しなければならないプレッシャーはない」と述べた上で、近く多額の関税を中国製品に課す考えを表明。中国側に揺さぶりをかけた。


米「介入なら経済制裁発動」
中間選挙控え中ロに警告

 【ワシントン共同】トランプ米大統領は12日、米国の選挙に介入したと判断した外国の政府や個人、組織に対して経済制裁を発動する大統領令に署名した。米政府はロシア、中国、イラン、北朝鮮が介入しようとしていると分析しており、11月の中間選挙を前に警告する狙いがある。
ボルトン大統領補佐官(国家安全保障問題担当)とコーツ国家情報長官が電話会見で明らかにした。ボルトン氏は「米国の選挙システムに対する外部からの介入を阻止するための抑止力だ」と説明した。トランプ氏は声明で「米国は外国からの選挙介入を決して容認しない」と訴えた。


トランプ氏集会「参加費1千万」
次期大統領選へ、政治資金の寄付

 【ワシントン共同】トランプ米大統領は12日、ワシントンにある「トランプ・インターナショナル・ホテル」で、2020年の次期米大統領選に向けた政治資金パーティーに出席した。参加者は1人当たり10万ドル(約1100万円)を寄付するのが条件になっている。
7万ドルを追加で寄付すればトランプ氏との記念撮影が可能で、さらに3万5千ドルを支払うとトランプ氏が演説する夕食会に参加できるオプション付き。
米メディアによると、参加に必要な寄付金額は通常の政治資金パーティーよりも高額だが、突出して高いわけでもないという。


アップルが新アイフォーン発表
最上位12万円超、21日発売

 【クパチーノ(米カリフォルニア州)共同】米アップルは12日、主力製品のスマートフォン「iPhone(アイフォーン)」の新型を発表した。6・5インチの高精細画面を備えた「XSマックス」と5・8インチの「XS」、価格を抑えた6・1インチの「XR」の3機種。健康管理の機能を高めた腕時計型端末「アップルウオッチ」の新製品も発表した。韓国や中国勢に対抗する。
税別価格は、最上位の「XSマックス」が12万4800円から。「XS」が11万2800円から。日米などで21日に発売する。画面は有機ELパネル。
「XR」は液晶画面で、8万4800円から。10月26日発売。

米アップルのスマートフォン「iPhone」の新型「Xs(テンエス)マックス」(右)と「Xs」=12日、米カリフォルニア州クパチーノ(共同)


米グーグル配信に使用料要求
欧州議会が改正案を可決

 【ブリュッセル共同】欧州連合(EU)欧州議会は12日、米グーグルや動画投稿サイトを手掛ける同社傘下のユーチューブなどの巨大インターネット企業が通信社のニュースにリンクを張ったり、音楽、動画などのコンテンツをネットで配信したりする場合、「公正な使用料」を著作権を持つ提供者に支払うことを柱とした著作権法令の改正案を可決した。
コンテンツの不正配信を防ぐ責任を、巨大ネット企業にも負わせるのが狙い。欧州議会とEU欧州委員会、加盟国は早ければ今年末までに法令改正の最終案をまとめ、欧州議会で承認を求める。


ロシア大統領、大規模演習視察
中国国防相らと合同で

 【モスクワ共同】ロシアのプーチン大統領は13日、冷戦後最大規模の軍事演習「ボストーク(東方)2018」が行われている東シベリア・ザバイカル地方の演習場で、ロシア、中国、モンゴルの各国軍による合同演習を視察した。
中国の魏鳳和国務委員兼国防相やモンゴル軍高官らと共に視察したプーチン氏は、3カ国の兵士らを前に「われわれの軍の友好関係は揺るぎない伝統がある。ユーラシアの安定と安全保障が共通の課題だ」と演説した。
極東、シベリアで11~17日の日程で行われている同演習には、兵員29万7千人、航空機・ヘリコプターなど千機以上、艦艇80隻が参加する。


北朝鮮、ICBM関連施設解体か
米分析サイト

 【ワシントン共同】米国拠点の北朝鮮分析サイト「38ノース」は12日、商業衛星写真に基づき、首都平壌近郊の平城にある自動車工場「3月16日工場」敷地内で、大陸間弾道ミサイル(ICBM)「火星15」用発射台付き車両の試験で使われた施設が解体されたとの分析を発表した。
38ノースによると、火星15が発射される前の昨年11月21日の衛星写真では、発射台付き車両の稼働試験で使用された覆いなどが確認されたが、今年8月8日の衛星写真では解体準備が始まっており、9月1日にはなくなっていた。

9月1日に撮影された北朝鮮・平壌近郊の自動車工場の衛星写真。(1)一時的な覆いが解体、取り払われた(2)強化パッドとみられる黒い跡(プレアデス(C)CNES  2018、エアバス・ディフェンス・アンド・スペース/38ノース提供・共同)


仏、貧困対策に1兆円投入へ
大統領、支持率浮揚図る

 【パリ共同】フランスのマクロン大統領は13日、パリで政府の新たな貧困対策について演説し、子供への支援拡大のほか、2020年に「ベーシックインカム」制度の法制化を目指す考えを表明した。政府は今後4年間で80億ユーロ(約1兆円)を貧困対策に投入する。
労働市場改革などを進めてきたマクロン氏の経済政策は左派の野党から「金持ち優遇」と批判され、支持率は30%台に低下している。マクロン氏は新たな政策でイメージ転換を図り、政権を浮揚させたい考えで「誰も置き去りにしない」と演説で訴えた。
生活に必要な最低限の額を配るベーシックインカム制度は国が給付する考えを表明した。


ロシア神経剤事件への関与否定
英当局が特定の2容疑者

 【モスクワ共同】英南部で3月にロシア軍参謀本部情報総局(GRU)の元大佐セルゲイ・スクリパリ氏らが神経剤で襲撃された事件で、英当局が容疑者として特定したロシア人の男2人が13日までにロシア政府系テレビ局「ロシア・トゥデー(RT)」のインタビューに応じ、事件への関与を全面否定した。
13日放映の番組で2人は、事件が起きた3月4日に現場の英南部ソールズベリーに聖堂などを見るため観光で訪れたが「偶然の一致だ」と主張。職業はスポーツ栄養剤などの取引・研究で、英当局が指摘するようなGRU職員ではないと述べた。


英王子が日本文化拠点視察
ジャパン・ハウスで式典

 【ロンドン共同】ロンドンに今年6月オープンした日本文化の新たな発信拠点「ジャパン・ハウス・ロンドン」で13日、英王室のウィリアム王子と、訪英した麻生太郎副総理兼財務相らが出席して開館を祝う式典が開かれた。王子らは金物で知られる新潟・燕三条地域のものづくりに関する企画展「燕三条  金属の進化と分化」など館内を熱心に視察した。
王子は鶴岡公二駐英大使やマイケル・フーリハン館長の案内に熱心に耳を傾け、関係者らと談笑。来年日本で開催されるラグビーW杯、再来年の東京五輪・パラリンピックに合わせてさまざまな文化交流行事を行う「日英文化季間」についても説明を受けた。


祖国ガーナでアナン氏国葬
協調外交の功績たたえ

 【ナイロビ共同】西アフリカ・ガーナの首都アクラで13日、先月18日に80歳で死去した同国出身のアナン元国連事務総長の国葬が執り行われた。国連トップとして協調外交を推し進めた功績をたたえ、遺体を墓地に埋葬。ガーナは8月20日から1週間を服喪期間と定め、国民が半旗を掲げるなど追悼ムードに包まれている。
国際会議場で開かれた式典には、アフリカ各国の首脳やグテレス国連事務総長らが出席。ガーナ国旗で覆われたひつぎが壇上に安置され、ガーナのアクフォアド大統領は「アナン氏は法の支配の確立に尽力した。ガーナ、アフリカ、そして世界が彼の死を嘆いている」と弔辞を読み上げた。


猛烈台風22号、比に接近
警戒態勢、住民避難も

 【トゥゲガラオ(フィリピン北部)共同】猛烈な台風22号は13日、フィリピンの東の海上を時速約20キロで西に進んだ。15日にも北部ルソン島に上陸する見通し。フィリピン政府は13日に緊急の災害対策会議を開き、関係当局に警戒を指示。沿岸の住民の一部は避難を始めた。
日本の気象庁の観測では、中心気圧は905ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は55メートル、最大瞬間風速は80メートルで中心から半径220キロ以内で風速25メートル以上の暴風域になっている。国際呼称はマンクット。
ルソン島を横断した後、香港方面に向かうとみられる。台湾南部にも被害が出る恐れがある。


中国、車突入の死者11人に
男を拘束、「悪質な事件」

 【北京共同】中国湖南省衡陽市で12日に車が広場に突入した事件で、地元政府は13日、11人が死亡、44人が負傷したと発表した。中国メディアによると、公安当局は運転していた地元出身の男(54)を拘束した。地元政府は「悪質な事件」として処理のため省幹部が現地入りしたことを明らかにした。
男が運転していたのはスポーツタイプ多目的車(SUV)で、広場でくつろいでいた市民に突っ込んだ。市民らを次々とはねた上、刃物で切りつけたという。当局は男が社会に不満を持っていたとみている。
ネットメディア「澎湃新聞」は、男が傷害などの罪でたびたび実刑判決を受けていたとしている。


東日本大震災とテロの犠牲者追悼
NYでコンサート開催

 【ニューヨーク共同】米中枢同時テロと東日本大震災の犠牲者らを追悼するコンサートがニューヨークで12日開かれた。NPO法人「9・11  風の環メモリアルコンサート」(白田正樹代表)が主催した。2008年から毎年開催しており、今年で11年目。11年以降は震災犠牲者への追悼の思いも込めてきた。
ニューヨーク在住の日本人女性で構成する舞踊グループ「鼓舞組」は力強い和太鼓の演奏や踊りを披露。スペイン南部アンダルシア州の「トマレス少女合唱団」は「赤とんぼ」などを熱唱した。
会場では宮城県石巻市を拠点に子どもの心のケアを支援しているプロジェクトへの寄付金も集められた。

12日、ニューヨークで和太鼓の演奏を披露する「鼓舞組」(共同)


パレスチナ、失業率27%超に
援助減少で経済悪化と国連

 【ジュネーブ共同】国連貿易開発会議(UNCTAD)は12日、2017年にパレスチナ自治区の失業率が27%を超え、農業生産も11%減少するなど経済状況が悪化しているとする報告書を発表した。イスラエルによる自治区ガザの経済封鎖や国際援助の減少などが要因で失業率は世界最悪。
米国は今年8月に国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)への拠出の中止を発表。UNCTAD当局者は「他の国や地域の拠出に期待するが現実は厳しい」と懸念を示した。


ローマ法王「来年訪日したい」
実現なら1981年以来

 【ローマ共同】ローマ法王フランシスコは12日、バチカンで宮崎市の一般社団法人「天正遣欧使節顕彰会」の関係者と面会し「来年、訪日したい。実現できることを願いましょう」と述べた。法王はこれまでも訪日の意向を示していたが時期について言及したのは初めて。バチカンのメディアが報じた。
実現すれば、1981年2月の故ヨハネ・パウロ2世以来の法王訪日となる。安倍晋三首相が2014年にバチカンで法王と会談した際、来日を招請していた。

年内の日ロ平和条約締結求める
プーチン大統領「前提条件なし」

 【ウラジオストク共同】ロシアのプーチン大統領は12日、極東ウラジオストクでの東方経済フォーラムで、安倍晋三首相に対し、一切の前提条件を抜きにして今年末までに日ロ間で平和条約を締結するよう求めた。さらに「その後、全ての係争中の問題を解決しよう」と呼び掛け、北方領土問題を事実上先送りする姿勢を見せた。
菅義偉官房長官は12日の記者会見で、10日の日ロ首脳会談では提案はなかったとした上で「北方四島の帰属問題を解決し、平和条約を締結する日本の方針に変わりはない」と述べ、要求は受け入れられないとの認識を示唆した。


首相、日ロ国民の理解重視と強調
平和条約、北方領土巡り

 【ウラジオストク共同】安倍晋三首相は13日午前、ロシア極東ウラジオストクでの企業関係者との懇談会で、北方領土問題の解決とロシアとの平和条約締結について「両国民の理解が進み、環境が整備されることが大切だ」と強調した。北方領土での共同経済活動などの経済協力で成果を出し、信頼醸成を進めて条約締結を実現させたいとも指摘。12日に前提条件なしの年内の締結を提案したプーチン・ロシア大統領と認識のずれが露呈した形だ。
首相発言は、日ロ平和条約締結には時間をかけて一定のプロセスを踏む必要があるとの立場を示唆した内容だ。

 
日ロ平和条約交渉再開へ調整
首相、プーチン氏と駆け引き

 日本政府は13日、ロシアが言及した平和条約締結交渉の再開について、正式な提案があれば応じる方向で調整に入った。「条約締結は北方領土の帰属問題解決が前提」との原則を維持する安倍晋三首相の意向を受け協議に臨む。外務次官級以上の高官レベルでの交渉を想定している。複数の政府関係者が明らかにした。
帰属問題の棚上げを念頭に前提条件なしの年内締結を提起したプーチン大統領との駆け引きが本格化する。
首相は13日、公明党の山口那津男代表と会談し、プーチン氏の提案を「条約締結への意欲の表れだ。北方四島の帰属を解決し平和条約を締結するという基本に変わりはない」と述べた。


河野氏「文句言う筋合いでない」
プーチン大統領発言

【ハノイ共同】河野太郎外相は13日、日ロ平和条約締結交渉の年内締結を求めたロシアのプーチン大統領の発言に関し「『条約を結ぼう』と向こうも思っているわけだから、文句を言う筋合いのものでは全くない」と述べ、問題視しない考えを強調した。ベトナム・ハノイで記者団に語った。
日本が「領土交渉」と位置付ける平和条約締結交渉については「確かに時間がかかる。交渉が大変だから、プーチン氏が焦るのはよく分かる」と強調。プーチン氏の発言はいらだちの表れだとの認識を示唆した。
これに関し、菅義偉官房長官は同日午後の記者会見で「わが国の立場はロシア側も承知している」と述べた。


北方四島開発、日本の決定待つ
ロシア副首相、極東会合を総括

 【ウラジオストク共同】ロシアの極東開発を統括するトルトネフ副首相は13日、北方四島の開発について、日本と交渉中の共同経済活動に関する政治決定を待っており、ロシア独自の開発は「意図的に遅らせている」と述べた。極東ウラジオストクで開かれた「東方経済フォーラム」を総括する記者会見で述べた。
共同経済活動の具体化は遅れており、トルトネフ氏は「われわれは(独自に)クリール諸島(北方領土と千島列島)を開発できるが、日本との共同活動が始まるのを待っている」と述べ、日本側に早期の決定を促した。


ロシア、「平和友好条約」念頭か
過去に提案

 【ウラジオストク共同】ロシアのプーチン大統領が安倍晋三首相に12日示した「年内に前提条件なしの平和条約締結」との提案は、かつてロシア政府が提案し、日本政府が拒否した「平和友好条約」に近いものであることがロシア側の説明で分かった。
プーチン氏は提案について「今、思いついた」と述べたが、ロシア側が以前から検討していた案を改めて持ち出し、日本側の反応を探った可能性もありそうだ。
ロシア政府はエリツィン大統領時代の1998年に「領土問題解決の義務を明記した『平和友好条約』」を提案した。
日ロ双方は領土問題で原則的な主張を崩さず、妥協を見いだすことができなかった。

12日、東方経済フォーラムの全体会合に臨む(左から)安倍首相、中国の習近平国家主席、ロシアのプーチン大統領=ロシア・ウラジオストク(代表撮影・共同)


安倍、習氏が首脳往来進展へ協議
北朝鮮、一帯一路で協力

 【ウラジオストク共同】安倍晋三首相は12日、中国の習近平国家主席とロシア極東ウラジオストクで会談した。首相は日中平和友好条約の発効40周年となる10月23日に訪中する方向で調整中で、首脳間の相互往来進展に向けて協議。習氏の来日につなげたい意向だ。北朝鮮の非核化への連携を申し合わせるほか、中国の巨大経済圏構想「一帯一路」に関し、第三国で日中協力を進める方針を確認するとみられる。
北朝鮮問題で首相は、国連安全保障理事会による制裁決議の履行の重要性を訴え、非核化実現へ中国の役割が重要だとの認識を伝達する見通し。


習氏、日中関係「大きく発展を」
歴史や台湾問題でけん制

 【ウラジオストク共同】中国国営通信の新華社は12日、日中首脳会談で、習近平国家主席が「中日関係は正常な軌道に入った。双方が歩み寄りを続けて、両国関係を大きく発展させていく必要がある」と述べたと伝えた。
習氏は1972年の日中共同声明など日中間の四つの政治文書を順守する必要性に触れた上で「日本は歴史認識、台湾などセンシティブな問題を適切に処理する必要がある」と述べ、安倍晋三首相をけん制した。
中国が主導の現代版シルクロード経済圏構想「一帯一路」については「中日が協力を深めるための新たなプラットフォーム。日本と共に実務協力の新たな道を切り開きたい」と述べた。


日米欧貿易相会合開催で最終調整
25日にもニューヨークで

 日本政府が米国と欧州連合(EU)3極の貿易担当相会合を、25日にもニューヨークで開催する方向で最終調整していることが12日、分かった。通商筋が明らかにした。トランプ米政権は日本に対して抱える貿易赤字に不満を示し、日米2国間の自由貿易協定(FTA)締結を求めているが、日本側はEUも含めたより大きな枠組みの話し合いを模索している可能性がある。
米EUは7月、工業品の関税撤廃を目指す通商協議で合意。EUはトランプ政権が検討している輸入車への追加関税発動の適用除外を受けたとされる。日本はEUを巻き込むことによって通商協議で車関税の適用を避けたい思惑もありそうだ。


トヨタ、世界生産過去最高へ
18年1059万台、一転増

 トヨタ自動車がグループのダイハツ工業と日野自動車を含む2018年の世界生産計画を前年比1・2%増の1059万4千台に引き上げたことが13日、分かった。中国の販売が好調で、前年比0・7%減の1039万7千台としていた従来計画から一転し、2年連続で過去最高を更新する。
中国の現地生産を増やし、日本では中国向けの輸出車両を増産する。中国政府の輸入車関税引き下げも追い風となる。トヨタが主力としてきた米国はトランプ政権の保護主義的な貿易政策で不透明感が強まり、中国での成長が業績を引っ張る構図となっている。


EV向け次世代電池2兆円市場へ
17年後を予測

 電気自動車(EV)の充電時間を短縮でき、走行距離も伸ばせるとして注目される次世代電池「全固体電池」の世界市場が、17年後の2035年に2兆7877億円に拡大するとの予測を、調査会社の富士経済(東京)が13日までにまとめた。海外メーカー主導による21億円だった17年の1327倍に急成長する。
全固体電池は正極、負極、電解質が全て固体のため、現在主流のリチウムイオン電池に比べ、液漏れの恐れがなく安全性が高いとされる。トヨタ自動車など国内の大手メーカーも開発を急いでおり、富士経済は「20年代にはEVに搭載されるとみられる」と指摘した。


樹脂製フロント窓のスポーツEV
GLM、帝人と共同開発

 京大発ベンチャー企業のGLM(京都市)は13日、帝人と共同で樹脂製の自動車用フロント窓を開発したと発表した。開発したスポーツ型の電気自動車(EV)「トミーカイラZZ」に搭載して来年春に発売する。樹脂製フロント窓を採用した市販車は現時点ではなく、世界初を目指す。
新開発の樹脂製窓はガラスの200倍割れにくく、樹脂表面を保護する特殊加工でガラス並みに傷つきにくいという。枠に相当する外側部分の厚みを工夫するなどして窓枠を無くしたため前方が見やすく、従来のガラスと窓枠を使用するよりも6・6キログラム(約36%)軽くなる。

GLMのスポーツ型EV「トミーカイラZZ」の樹脂製のフロント窓(上)


関空ターミナル21日全面再開へ
連絡橋鉄道も

 関西空港を運営する関西エアポートの山谷佳之社長は13日、同社で記者会見し、台風21号で浸水し閉鎖が続いていた第1ターミナルビルの南側エリアとA滑走路の運用を14日に再開すると発表した。北側は21日をめどとしており、第2ターミナルビル・B滑走路と合わせて旅客輸送に関わる施設の全面再開を目指す。また破損した連絡橋の鉄道部分を保有する新関西国際空港は、鉄道施設に大きな損傷が認められなければ、21日にも運転が再開されると明らかにした。
関空の施設やアクセス復旧が進むが、国土交通省は、運航便数が被災前の水準を回復するにはなお時間がかかるとしている。

関西空港の第1ターミナルビルで運航再開に向け作業する関係者=13日午後


国内の象牙取引、ヤフオク主流に
環境団体、運営会社に規制要望

 国際的に批判される日本国内での象牙取引について、環境保護団体の世界自然保護基金(WWF)ジャパンが13日、インターネット市場の調査結果を公表した。ショッピングサイトでの出品禁止が相次ぐ中、オークションサイト「ヤフオク!」が主流の取引手段になっているとして、運営会社のヤフーに規制を求める要望書を出した。
調査は6~7月、ヤフオクのほか、大手通販サイトなどを対象に実施。ヤフオクでは、4週間で3780万円の取引があり、取引総額の88%は、合法的に入手したと証明されない加工品や半加工品だった。


麻薬運搬罪の邦人、死刑回避へ
中国、75歳以上は適用せず

 【広州共同】中国広東省広州市で麻薬運搬罪に問われ、2014年8月に死刑を含む求刑をされた愛知県稲沢市の元市議、桜木琢磨被告(75)について、75歳以上には原則死刑を適用しないという中国の規定に基づき、死刑が回避される見通しになった。被告は9月11日に75歳になった。弁護人が明らかにした。
桜木被告の判決言い渡し期限は、事件が複雑で証拠確認の必要があるとして3カ月ごとに延長され、約4年にわたり判決が出ない異例の事態となっている。
桜木被告は13年10月、広州から上海経由で帰国する際、手荷物検査でスーツケースの中から覚醒剤約3・3キロが見つかり拘束された。