Kyodo News

9月23日

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「米国第一」国連で再び主張へ
トランプ大統領、25日総会出席

 【ワシントン共同】トランプ米大統領は23日、国連総会出席のためニューヨーク入りする。25日に大統領就任以来2度目の一般討論演説に臨み、米国第一主義に基づき主権保護を最優先する考えを訴え、イラン核合意離脱や中国との貿易戦争を正当化する見通し。
オバマ前政権が推進した国際協調主義とは異なる姿勢に、グテレス国連事務総長は米メディアで「米国抜きで国際的な問題を解決する方法はないが、米国のソフトパワーは落ちている」と指導力低下に懸念を示した。
ヘイリー米国連大使は20日の記者会見で、トランプ氏の演説では、価値観を共有できる国々との関係構築を訴える、とした。


告発女性、議会証言に同意
最高裁判事の性的暴力疑惑

 【ワシントン共同】米連邦最高裁判事に指名されたブレット・カバノー氏(53)から性的暴力を受けたと告発した女性は、被害について議会証言することに同意した。女性の弁護士が22日、カバノー氏の人事承認を審議する上院司法委員会に伝達した。女性側と委員会は、27日に公開で証言することで暫定合意した。米メディアが報じた。
委員会はカバノー氏と女性の議会証言をいったん24日に設定し打診したが、女性側が「まず事件の捜査を」と主張し拒否。委員会は26日に再設定し、22日午後までの回答を求めていた。カバノー氏は公聴会で証言する意向を既に示している。


正恩氏、大同江の水質に懸念示す
ソウル市長に

 【ソウル共同】北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長が、平壌を流れる大同江の水質に懸念を示していたことが23日までに分かった。18~20日の平壌での南北首脳会談で韓国の文在寅大統領に随行した朴元淳ソウル市長が明らかにした。
平壌での歓迎夕食会の際、朴氏が自己紹介したところ、金氏が水質の問題に言及した。朴氏は「(ソウルを流れる)漢江の水質浄化や上下水道整備の経験があるので(水質改善に)協力する」と伝えたという。
韓国メディアは、下水処理施設が不十分なため平壌市が水質悪化に頭を悩ませているとの見方を伝えた。

北朝鮮の首都平壌を流れる大同江。右岸にそびえるのは主体思想塔=5日(共同)


EU離脱で国民投票再実施を議論
英労働党大会

 【リバプール共同】英国の最大野党、労働党の党大会が23日、中部リバプールで26日までの日程で始まった。英国の欧州連合(EU)離脱交渉が難航する中、交渉結果について改めて国民投票を行うことを正式な党方針とするよう求める声が党内で高まっており、その是非が議論される予定。
コービン党首は、国民の意思は前倒し総選挙を通じて示されるべきだとして国民投票の再実施に否定的な立場。与党、保守党党首のメイ首相も2016年の国民投票の結果を尊重すべきだとして反対を明確にしており、現時点で再実施の可能性は低い。ただ労働党が再実施賛成にかじを切れば大きな後押しになる。

23日、英中部リバプールで始まった英労働党大会(共同)


香港―本土、高速鉄道が開業
中国法執行に民主派反発

 【香港共同】香港と中国本土の広東省広州を結ぶ高速鉄道「広深港高速鉄道」が23日、営業運転を開始した。香港メディアによると、香港側に新設された西九竜駅には早朝、徹夜組も含めた鉄道ファンが集まった。西九竜駅から広東省深センを経由して広州南駅に至る142キロを結び、北京や上海など中国各地の44駅と直結する。
乗客の利便性を高めるためとして、中国本土と香港の出入境手続きなどは西九竜駅に集約された。中国の職員が、同駅構内に設けられた中国側管轄区域で中国の法律を執行するため、香港民主派は香港に高度の自治を約束した「一国二制度」に反すると批判している。


イラン供給減の対策見送り
産油国、6月増産合意確認

 【ロンドン共同】石油輸出国機構(OPEC)加盟国と非加盟の産油国は、協調減産の状況を点検する会合を23日、アルジェリアで開いた。11月の米制裁再開を前にイランの供給が落ち込んでおり、対策を議論したが、ロイター通信などによると具体策の決定は見送った。
会合では原油高への対応策として、一定程度の増産を実施するとした6月の合意内容を順守することを確認した。
報道によると、8月の生産量は合意した水準に届いていない。イランの生産が落ち込んだためとみられる。23日の会合で踏み込んだ対応策が打ち出されなかったことにより、市場に供給不安が広がって原油高が進む恐れがある。


ポルシェが脱ディーゼルへ
独大手で初、会長が表明

 【ベルリン共同】ドイツ自動車大手フォルクスワーゲン(VW)傘下の高級スポーツカーメーカー、ポルシェのブルーメ会長は、ディーゼルエンジン車の販売から撤退する考えを示した。23日付のドイツ大衆紙ビルト日曜版のインタビューで表明した。同紙によると、ポルシェが実際にディーゼル車から撤退すれば、ドイツの大手メーカーとしては初めてとなる。
ブルーメ氏は、2015年に発覚したVWグループによるディーゼル車の排ガス規制逃れ問題で、ポルシェのブランドイメージが失墜したと指摘。今後はガソリン車やハイブリッド車、電気自動車(EV)の販売に専念する方針を示した。


コムキャスト提示が上回る
英スカイ買収、4・5兆円

 【ロンドン共同】英国の企業買収監督機関は22日、英有料テレビ大手スカイの買収を巡る入札で、米メディア・娯楽大手コムキャストの提示額が米メディア大手21世紀フォックスを上回ったことを明らかにした。コムキャストによると、提示額に基づいたスカイの評価額は306億ポンド(約4兆5千億円)となる。
コムキャストはスポーツや映画などに強みを持つスカイを買収し、欧州での展開を加速する。米ネットフリックスなどによるインターネット動画配信の利用者が拡大しており、競争力強化を狙った既存メディアの再編の動きが今後も出てくる可能性がある。


インドネシア大統領選スタート
来年4月投開票、総選挙も

 【ジャカルタ共同】来年4月17日投開票のインドネシア大統領選と総選挙の選挙運動が23日、始まった。運動期間は約7カ月にわたり、有権者数が1億8千万人を超える5年に1度の一大選挙。現職ジョコ大統領(57)と最大野党グリンドラ党のプラボウォ党首(66)の一騎打ちは、2014年の前回選と同じ構図となった。
この日はジャカルタ中心部の独立記念塔(モナス)周辺広場で、選挙運動開始を告げる式典が開催された。特設ステージに登壇したジョコ氏とプラボウォ氏は平和でデマのない選挙を誓い、ハトを空に飛ばすパフォーマンスを披露。笑顔で握手を交わした。

大統領選開始を宣言する式典に登壇したインドネシアのジョコ大統領(左)とグリンドラ党のプラボウォ党首=23日、ジャカルタ(共同)


香港の枢機卿、危惧表明
中国バチカン合意で

【香港共同】香港民主派の重鎮でカトリック教会香港教区の元司教、陳日君枢機卿は23日までに、バチカンと中国が司教任命権問題で暫定合意したことを受け、中国政府が合意を利用し非公認のキリスト教会「地下教会」の信者らに「服従」を迫るのではないかと危惧する内容の文書を自身のブログで発表した。
陳氏はこれまで、バチカンと中国との協議は「信仰に対する裏切りだ」と繰り返し反対を表明。「バチカンは地下教会の信者を中国共産党に売り渡そうとしている」と批判していた。
陳氏はブログで「地下教会の司教も、中国政府に新たに任命されることになるのだろうか」と懸念を表明した。


ロシアもアサンジ氏の出国画策
リスク高く断念、英紙報道

 【ロンドン共同】22日付の英紙ガーディアンは、ロンドンのエクアドル大使館に籠城中の内部告発サイト「ウィキリークス」創設者ジュリアン・アサンジ氏を英国からひそかに出国させようと、ロシア外交官らが画策していたと報じた。
複数の関係者によると、外交官らは2017年にロンドンでアサンジ氏に近い人々と協議。出国先の最有力候補は、米国に強制送還される恐れがないロシアで、同年のクリスマスイブの実行が検討された。外交官用車両を使う計画だったが、リスクが高いとして断念したという。


「女性の社会進出」へ連携強化
各国女性外相らの国際会議が閉幕

 【モントリオール共同】カナダ東部モントリオールで22日、各国の女性外相らによる国際会議が2日間の日程を終え、閉幕した。主催したカナダのフリーランド外相は記者会見で「意思決定に女性が参加しなければ、活力をもたらす平和と繁栄は達成できない」と述べ、女性の社会進出に向け各国が連携を一層強化していくことで一致したと明らかにした。
フリーランド氏によると、各国の女性外相が一堂に会する公式会議は先進7カ国(G7)の関連会合を除くと初めて。会議にはインドネシア、スウェーデンなどの外相ら女性計16人が出席した。

首相訪米、国連総会出席へ
米韓大統領らと会談予定

 安倍晋三首相は23日、国連総会に出席するため米ニューヨークに向け、政府専用機で羽田空港を出発した。現地時間26日(日本時間27日)にトランプ米大統領と会談する。焦点の貿易問題を巡り、首相は24日の閣僚級による交渉結果を踏まえ「トランプ氏と建設的な議論を行いたい」と羽田空港で記者団に述べた。25日には国連総会で一般討論演説を行う。28日に帰国する。
トランプ氏とは23日に夕食を共にする。南北首脳会談を踏まえ、非核化を目指す意思を改めて確認する。首相は「北朝鮮の問題について認識を共有したい」と記者団に語った。25日には韓国の文在寅大統領と会談する。


日中両政府、AI開発で連携へ
首相、10月訪中時に合意

 日中両政府は、両国の政府関係者らが先端技術分野での協力を話し合う「イノベーション対話」を設立する方向で調整に入った。安倍晋三首相が10月に訪中して合意し、日中関係改善を象徴する成果にしたい考え。人工知能(AI)や自動運転技術の開発、管理などで連携し、両国の経済活性化につなげる狙いもある。複数の日中関係筋が23日、明らかにした。
両政府は、安倍首相の訪中に向けた調整を加速。日中平和友好条約の発効から40年となる10月23日に北京入りし、25日までの滞在中に習近平国家主席らと会談する日程を描く。設立に合意すれば、年内に初会合を開催する運びだ。


小野寺防衛相、根室基地を視察
ロシアへの警戒、大綱に反映を

 小野寺五典防衛相は23日、レーダーでロシア軍機などの警戒監視に当たる航空自衛隊根室分屯基地(北海道根室市)を視察した。「ロシア軍の活動が活発化している。ロシアへの警戒は重要な役目であり、視察内容を防衛計画の大綱、中期防衛力整備計画(中期防)にも反映したい」と記者団に述べた。
ロシア軍は今月、極東やシベリアで冷戦後最大規模の軍事演習「ボストーク(東方)2018」を実施。ロシア軍機の日本周辺での飛行も頻繁に確認されている。防衛大綱と中期防は年末の取りまとめを予定する。


河野外相に核禁止条約参加を要請
ICANフィン事務局長

 【モントリオール共同】ノーベル平和賞を昨年受賞した非政府組織(NGO)核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)のベアトリス・フィン事務局長は22日、カナダ東部モントリオールで河野太郎外相と面会し、日本も核兵器禁止条約に参加するよう働き掛けた。面会後、共同通信の取材に明らかにした。
外務省関係者によると、河野氏は、同条約に参加しないとの日本政府の従来の立場を伝えた。
フィン氏は取材に「(米国の「核の傘」を優先する)日本の立場は分かっているが、条約参加こそが自国の安全保障上の利益になるといずれ理解してくれると確信している」と述べ、将来的な参加に期待を示した。


富士フイルムがiPS治験へ
本年度申請、企業初

 富士フイルムは23日、人工多能性幹細胞(iPS細胞)を使った移植医療の承認を国から得るための臨床試験(治験)を2018年度中に申請する方針を明らかにした。19年に始めたい考えで、実現すれば日本では企業として初めての例となる。22年の承認を目指す。
iPS細胞を使った医療の実用化に向けた取り組みは理化学研究所や大学などが先行しているが、企業の治験が始まれば一段と加速しそうだ。
治験は、白血病の骨髄移植によって重い合併症が起こる「急性移植片対宿主病」の患者が対象。国内では年間千人程度が発症するという。


ロシア人が地震の被災地訪問
北方領土のビザなし交流

 北方領土のロシア人住民と日本人の元島民らが相互に行き来する「ビザなし交流」で、北海道に滞在しているロシア側訪問団のうち5人が22日、地震の被災者を見舞うため、むかわ町を訪れた。色丹島から来た30~60代の男女で、認定こども園で園児に絵をプレゼントしたり、避難所の炊き出しを手伝ったりした。
1994年の北海道東方沖地震で北方領土が被災した際には、日本側が支援した。ビザなし交流の実施団体によると、今回はロシア側から「隣人に恩返ししたい」と要望があった。
認定こども園で歌を披露したアンドレイ・ダネリヤさん(57)は「この町が早く元気になってほしい」と話した。

北海道むかわ町の避難所を訪れ、飲料水を配る「ビザなし交流」のロシア側訪問団の女性=22日午後


北海道地震で官民が緊急協議会
復興へ共同メッセージ

 北海道の地震で農林水産業や観光業などに大きな被害があったことを受け、政財界や各種団体、企業による緊急の協議会が22日、札幌市で開かれた。風評被害の払拭を念頭に、「被災地以外では日常生活に支障のない程度に回復している。より多くの方々にお越しいただけるよう、北海道の元気を発信していく」との共同メッセージを採択した。
出席した高橋はるみ知事は「官民一体となって、北海道経済を元の成長軌道に戻す取り組みを進めたい」とあいさつ。経済界からは「食と観光の素早い復興が必要」との意見が出た。動画やブログなどを通した海外への情報発信の取り組みも紹介された。

官民の緊急協議会であいさつする高橋はるみ北海道知事=22日午前、札幌市


大坂なおみ、東レ初優勝ならず
プリスコバにストレート負け

 女子テニスの東レ・パンパシフィック・オープン最終日は23日、東京・アリーナ立川立飛でシングルス決勝が行われ、四大大会の全米オープンを初制覇して凱旋試合となった第3シードの大坂なおみ(日清食品)は第4シードのカロリナ・プリスコバ(チェコ)に4―6、4―6で敗れ、初優勝はならなかった。
20歳の大坂は2016年大会準優勝以来2年ぶりに進出した決勝でミスが目立ち、日本勢で1995年大会覇者の伊達公子以来23年ぶりの頂点に届かなかった。ツアーを統括するWTAによると、大会後の世界ランキングで大坂はKa・プリスコバと入れ替わり、7位から8位に下がる。
元世界1位のKa・プリスコバは初制覇。ツアーで今季2勝目、通算11勝目となり、優勝賞金13万7125ドル(約1550万円)を獲得した。

シングルス決勝 カロリナ・プリスコバと対戦する大坂なおみ=アリーナ立川立飛


大坂なおみ、武漢オープン欠場
ウイルス性の病気のため

 【武漢(中国)共同】女子テニスの武漢オープンの主催者は23日、シングルスで第7シードに入っていた大坂なおみ(日清食品)が欠場すると発表した。ウイルス性の病気のためという。大坂は2回戦から登場する予定だった。
大坂は今年の全米オープンで日本勢初の四大大会シングルス制覇を果たした。主催者を通じ「欠場しないといけなくなり、本当にごめんなさい。来年、武漢でプレーすることを楽しみにしています」との談話を出した。
大坂は23日までの東レ・パンパシフィック・オープン(アリーナ立川立飛)では準優勝を収めたが、ツアー大会が続き「とても疲れている」と語っていた。


大谷がシルバースラッガー賞候補
ア・リーグDH部門、11月発表

 【ヒューストン共同】米大リーグ、エンゼルスの大谷翔平(24)が22日までに打撃のベストナインに相当するシルバースラッガー賞のア・リーグ指名打者部門で候補入りした。同賞は各監督、コーチの投票で決まり、11月8日に発表される。
同部門ではレッドソックスのマルティネスやヤンキースのスタントンらも候補に入った。イチローがマリナーズ外野手として2001、07、09年と3度受賞している。
大谷はメジャー1年目の今季、投打の「二刀流」に挑んだため打席数は少ないものの、日本選手で松井秀喜(元ヤンキースなど)以来2人目の20本塁打に到達するなど主力打者に定着した。

笑顔を見せるエンゼルス・大谷=22日、ヒューストン(共同)