Kyodo News

11月12日

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米大統領再選阻止へ、早くも攻勢
下院奪還の民主、失政追及

 【ワシントン共同】米中間選挙で下院を奪還した民主党がトランプ大統領への攻勢を強めている。党幹部らは11日、ロシア疑惑調査の手を一層強めるほか、権力乱用や言論抑圧などの“失政”を厳しく追及する方針を表明。2020年大統領選でのトランプ氏再選阻止に向け、来年1月開始の新議会を前に対立激化が早くも顕在化している。
新議会では、下院の各委員長を民主党議員が占め、議事の主導権を握る。民主党はトランプ氏が新たに任命したウィテカー司法長官代行をロシア疑惑捜査に関与させないようけん制。モラー特別検察官の解任や捜査介入懸念を巡り、トランプ氏への攻撃を続ける方針だ。


オバマ夫人がトランプ氏に怒り
回顧録で「決して許さない」

 【ワシントン共同】オバマ前米大統領のミシェル夫人が13日発売の回顧録で、トランプ大統領が過去に公然とオバマ氏が米国生まれか疑義を呈したことについて「異常で卑劣。私たち家族を危険にさらした。決して許さない」と怒りをあらわにしていると、米メディアが11日までに伝えた。
回顧録は購入予約が殺到。中間選挙の投票が終わり、2020年大統領選に世論の関心が向かう中、再選を狙うトランプ氏の過去の言動が改めて問題視されそうだ。
トランプ氏は回顧録を金目当てだと非難。記者団に9日「オバマ氏は軍にまともな支出をせず米国を危険にさらした。私は許さない」と述べ、当てこすった。


米長官、サウジ側に説明責任
記者殺害巡り皇太子と電話会談

 【ワシントン共同】米国務省は11日、サウジアラビア人記者ジャマル・カショギ氏殺害事件を巡り、ポンペオ国務長官が、事件への関与が疑われているサウジのムハンマド皇太子と電話会談し、サウジ側に説明責任があるとの見解を示したことを明らかにした。国務省が声明を発表した。皇太子の発言内容は公表されていない。
カショギ氏はトルコ・イスタンブールのサウジ総領事館内で10月2日に殺害された。米政府はトルコから事件に関する録音の音声提供を受けている。
声明によると、ポンペオ氏と皇太子はイエメン情勢の平和的解決に向けた協議も行った。


「ツイッター外交しない」
仏大統領、米と違い鮮明に

 【パリ共同】フランスのマクロン大統領は11日放送の米CNNテレビのインタビューで「私はツイッターを通じた外交よりも、直接話し合ったり疑問に答えたりする方が好ましいと思っている」と述べ、ツイッターを多用して一方的に発信するトランプ米大統領と立場の違いを鮮明にした。
さらにトランプ氏との違いについて「私は愛国主義者であり、異なる人たちが協力し合えると信じている」と強調。「ナショナリストは時として一方的なアプローチや強者の論理に基づき行動する」と指摘し、国内外で強硬策を展開するトランプ氏をけん制した。


日米欧、WTO改革案提示
違反に制裁、中国は反発

 【ジュネーブ共同】日本と米国、欧州連合(EU)は12日、世界貿易機関(WTO)の物品貿易理事会で、WTO加盟国が通知なしに補助金交付など自国産業への優遇措置を続けた場合、ルール違反として制裁を科す改革案を提示した。政府による巨額の産業補助金が批判されている中国を念頭に置いており、台湾とコスタリカ、アルゼンチンも提案に加わった。
通商筋によると、会合では日本代表がルールにのっとった多国間貿易体制構築のためには「透明性確保に向けた義務を順守する努力が必要だ」と強調。これに対し、中国代表は「制裁を科すという方法は良い選択肢ではない」と反発した。


「全ての保護主義と闘う」
APEC首脳宣言草案が判明

 【シンガポール共同】パプアニューギニアで17日から開かれるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議の宣言草案が12日、判明した。トランプ米政権を念頭に「全ての形態の保護主義と貿易をゆがめる手段と闘う」とし、自由で開かれた市場の促進を強調している。米中が貿易摩擦を巡って対立を深めているだけに、首脳宣言のとりまとめには難航も予想される。
共同通信が入手した草案では、今後の経済見通しに関して保護主義の台頭に懸念を表明。「グローバルな成長には貿易の自由化と円滑化が重要」との考えを示した。


ハマスがロケット弾2百発発射
イスラエルは報復、3人死亡

 【エルサレム共同】パレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム組織ハマスなどは12日、イスラエルに向け200発以上のロケット弾や迫撃砲弾を発射した。イスラエル軍はハマスの関連施設など70カ所以上を報復空爆し、ガザ保健当局によると、パレスチナ人3人が死亡した。近年では最大規模の攻撃の応酬とみられる。
イスラエルに向け発射された200発以上のうち、60発はイスラエル軍の対空防衛システム「アイアンドーム」で迎撃したが、数発がイスラエル内のバスや建物に直撃、少なくとも10人が負傷した。


北の秘密ミサイル、13施設特定
米研究所が発表

 【ワシントン共同】米シンクタンク戦略国際問題研究所(CSIS)は12日、北朝鮮が公表していない推定20カ所のミサイル開発施設のうち、13カ所の場所などを特定したと発表した。北朝鮮の完全な非核化を進める過程で「申告、検証、解体の対象としなければならなくなるだろう」と指摘した。
発表によると、これらの施設は短距離弾道ミサイルから大陸間弾道ミサイル(ICBM)まで全てのクラスのミサイル開発に利用できるという。発射施設ではない。このうち、南西部の黄海北道サッカンモルにある施設は、南北間の非武装地帯(DMZ)や韓国の首都ソウルに最も近いミサイル施設の一つ。


ASEAN関連会合始まる
南シナ海、ロヒンギャ問題協議

 【シンガポール共同】東南アジア諸国連合(ASEAN)首脳会議の関連会合が12日、シンガポールで始まった。13日の首脳会議では、中国と一部の加盟国が領有権を巡り対立する南シナ海問題やミャンマーのイスラム教徒少数民族ロヒンギャの迫害問題が主な議題となる見通し。
今年5月の総選挙で首相に返り咲いたマレーシアのマハティール首相が15年ぶりにASEANの舞台に復帰。かつて欧米諸国と舌戦を繰り広げた東南アジアの「ご意見番」の発言が注目される。
15日にはASEANと日米中韓など計18カ国の首脳が集う東アジアサミットが開かれる。


スー・チー氏の人権賞撤回
「失望」とアムネスティ

 【ロンドン共同】国際人権団体アムネスティ・インターナショナル(本部ロンドン)は12日、ミャンマーのアウン・サン・スー・チー国家顧問兼外相に授与していた人権賞を撤回すると発表した。イスラム教徒少数民族ロヒンギャに対する迫害やメディア弾圧を阻止しなかったことに「大いに失望した」と批判した。
同氏を巡っては1991年に受賞したノーベル平和賞の剥奪を求める声も一部で上がっている。
アムネスティは、スー・チー氏が民主化運動指導者として軍事政権に軟禁されていた2009年、人権擁護で活躍した人に贈る「良心の大使」賞の授賞を決め、軟禁解除後の12年に手渡していた。


米西部の山火事、計31人死亡
30万人避難、火勢衰えず

 【ロサンゼルス共同】米西部カリフォルニア州で多発する大規模な山火事で、地元当局は11日、少なくとも計31人の死亡を確認したと発表した。米メディアによると、約30万人が避難。消防隊員らが懸命の消火活動を続けているが火勢は衰えず、空気が乾燥して風が強い天気が今後も数日続くことから、さらなる被害拡大が懸念されている。
大規模な山火事はサンフランシスコ北方のビュート郡パラダイスと、ロサンゼルス郊外ベンチュラ郡周辺で発生。焼失面積も合計で東京都の約半分の千平方キロに広がった。
ブラウン州知事は11日の記者会見で「地球温暖化がわれわれの生活を脅かしている」と述べた。


米山火事、焼失面積は千平方キロ
加州知事が大統領に緊急支援要請

 【ロサンゼルス共同】米西部カリフォルニア州で多発する大規模な山火事は11日も強風にあおられて火勢はおさまらず、焼失面積は合計で東京都の約半分の千平方キロに上った。米メディアによると、約30万人が避難したが、被害はさらに広がりそうだ。
サンフランシスコ北方のビュート郡パラダイスでは100人以上が行方不明となっている。ブラウン州知事は11日、トランプ大統領に緊急支援を要請した。
被害を広げているのはビュート郡の火事と、ロサンゼルス郊外ベンチュラ郡周辺の二つの計三つの山火事。8千人以上が消火作業に当たっている。


アフガンで自爆テロ、6人死亡
首都のデモ隊近く、20人負傷

 【イスラマバード共同】アフガニスタンの首都カブールで12日、自爆テロがあり、地元メディアによると少なくとも6人が死亡、20人が負傷した。現場近くでは、反政府武装勢力タリバンの激しい攻撃を受けている東部ガズニ州などで政府支援が不十分だと抗議するデモが行われていた。
デモ警戒のため、現場周辺の道路では車両規制が敷かれ、自爆犯は徒歩で近づいた。
ガズニ州の一部地域には、同国で少数派のイスラム教シーア派を信仰するハザラ人が主に住んでおり、スンニ派のタリバンや過激派組織「イスラム国」(IS)の双方から標的とされてきた。攻撃は7日ごろから続き、多数死傷者が出ている。


インド5州で議会選の投票始まる
来年の下院選前哨戦

 【ダッカ共同】インド中部チャッティスガル州で12日、州議会選の投票が始まった。12月7日にかけて中部マディヤプラデシュなど計5州で投票が実施され、結果は12月11日に一斉に判明する。インドでは来年に下院選が行われる予定で、今回の州議会選は国政与党インド人民党(BJP)のモディ政権の行方を占う「前哨戦」と位置付けられている。
インドメディアによると、5州議会の議席は計679で、有権者は計1億4千万人を超える。
議会選が実施されるのは他に西部ラジャスタンと南部テランガナ、北東部ミゾラムの各州。2013年の前回州議会選では5州のうち3州でBJPが勝利した。


ナチス帽着用でBTS非難
米ユダヤ系団体

 米ユダヤ系団体「サイモン・ウィーゼンタール・センター」は11日、原爆のきのこ雲がプリントされたTシャツを過去に着用したことで日本のテレビ出演が中止になった韓国の男性音楽グループ「BTS(防弾少年団)」が、過去にナチス親衛隊(SS)の記章をあしらった帽子をかぶったり、コンサートでナチスを想起させる旗を掲げたりしていたとして非難した。
同センターのエーブラハム・クーパー副所長は「原爆被害者をあざけるTシャツの着用は、過去をあざけるこのグループの最新の事例にすぎない」と指摘。「BTSは日本の人々とナチスの被害者に謝罪すべきだ」と強調した。


第1次大戦終結百年、仏で式典
ナショナリズム台頭に警鐘

 【パリ共同】1914年から4年以上にわたり世界に殺りくと破壊をもたらした第1次大戦が18年11月11日に終結してからちょうど100年となる11日、関係した60カ国以上の首脳らがパリの凱旋門に集まり、記念式典が開かれた。フランスのマクロン大統領は演説で「愛国主義はナショナリズムと正反対のものだ」と強調。ポピュリズム(大衆迎合政治)などに基づく自国優先的な考え方の台頭に警鐘を鳴らし、国際協調の擁護と強化をアピールした。
マクロン氏が呼び掛け、トランプ米大統領やロシアのプーチン大統領、日本の麻生太郎副総理兼財務相らが参加した。


ポーランド独立から100年
政府と右派団体25万人行進

 【ベルリン共同】第1次大戦後、ポーランドが独立を回復して100年となる11日、政府首脳や一般市民、国内外の右派団体メンバーら約25万人が首都ワルシャワ市内を行進し、愛国主義の高揚を訴えた。ポーランドの保守政権は司法や報道の統制を強化し、民主主義の退潮を懸念する欧州連合(EU)との対立を深めている。
ドゥダ大統領は行進前「われわれの先人は国旗のために血を流した」と演説し、参加者は白と赤の国旗を手に市内を歩いた。極右団体のメンバーも交じり、反EUのスローガンを訴えた。


「マーベル」スタン・リー氏死去
「スパイダーマン」などの巨匠

 【ロサンゼルス共同】「スパイダーマン」など数多くのスーパーヒーローを創作し、米コミック界の「巨匠」と呼ばれたスタン・リー氏が米西部ロサンゼルスで死去した。95歳。映画誌ハリウッド・リポーターなどが12日報じた。これまで体調不良が伝えられていた。
1922年、ニューヨーク生まれ。39年にマーベル・コミックの前身の出版社に入社。第2次大戦中は陸軍通信部隊でイラストレーターなどをした。60年代に「ファンタスティック・フォー」がヒット。その後、原作者として「ハルク」「アイアンマン」「スパイダーマン」など米ポップカルチャーの代表的キャラクターを次々生み出した。

ベルギーに「日本の鐘」
大戦百年、平和のカリヨン

 【アールスコート共同】第1次大戦終結から100年となった11日、ベルギー中部アールスコートで平和を願う51個の鐘からなるカリヨン(組み鐘)が披露された。制作関係者が「日本の鐘」と呼ぶ鐘には日本語で「永遠の平和」と記されたほか、アールスコートに縁が深いファンロンパイ前欧州連合(EU)大統領のオランダ語俳句も刻まれた。
カリヨンは中世以来の教会の鐘楼に設置。「日本の鐘」は51個中、最大のものの一つで、高さや直径は70センチほど。カリヨン制作に協力した林肇・駐ベルギー日本大使は「日本が、この町で戦争に関わったわけではないが、将来の平和を共に祈りたい」と話した。

11日、ベルギー・アールスコートの教会に設置された「日本の鐘」(共同)


首相、13日に米副大統領と会談
北朝鮮や貿易議題

 安倍晋三首相は13日午前、ペンス米副大統領と官邸で会談する。北朝鮮の非核化に向けた連携や日米間の貿易問題が議題となる見通し。14日にシンガポールを訪れ、ロシアのプーチン大統領と会談。オーストラリア北部ダーウィンとパプアニューギニアも訪問し、18日に帰国する予定だ。
ペンス氏との会談では、トランプ米大統領の与党共和党が下院選で敗れた中間選挙の結果にかかわらず、日米同盟は揺るがないと内外にアピールする。菅義偉官房長官は12日の記者会見で「対北朝鮮政策を含む共通課題について、日米の連携を確認する絶好の機会だ」と強調した。


RCEP、年内妥結厳しく
閣僚会合、重要分野で隔たり

 【シンガポール共同】日中韓やインド、東南アジア諸国連合(ASEAN)など16カ国による東アジア地域包括的経済連携(RCEP)の閣僚会合が12日午後、シンガポールで開かれた。一定水準での合意となる「実質妥結」に向けて閣僚らが詰めの議論を交わしたが、意見の隔たりが大きく、目標としていた年内の妥結は厳しい情勢だ。
交渉筋によると議長国のシンガポールが一連の協議の後で出す共同声明で「実質妥結した」と記載する代わりに「実質的な進展があった」とするよう提案。年内の実質妥結を見送ることで一致したという。


米政権「来春、米韓演習再開も」
日本側に伝達、非核化進まぬ場合

 トランプ米政権が、中断している大規模な米韓合同軍事演習に関し「北朝鮮の非核化に進展がなければ、来春にも再開する可能性がある」と日本政府に伝えていたことが分かった。米当局者が9月以降、数回にわたり伝達した。対北朝鮮圧力の維持を訴える日本側からは、北朝鮮の核保有を認めない米国の姿勢の表れとみて評価する声が出ている。複数の日本政府筋が12日、明らかにした。
大規模演習を巡り韓国国防省は、再開に踏み切るかどうかを12月1日までに判断する考えを明らかにしている。米国はこの期限を前に、北朝鮮に軍事的圧力を加えるための演習再開はあり得るとの考えを日本に説明した形だ。


外国人受け入れ本格論戦へ
衆院、13日審議入り

 外国人労働者の受け入れを拡大する入管難民法などの改正案は13日午後、衆院本会議で審議入りする。趣旨説明と安倍晋三首相らに対する質疑を実施し、本格的な論戦が始まる。政府は12月10日の会期末までに成立させ、来年4月1日の制度導入を目指すが、詳細な内容は先送りで、野党は反発。「安易に成立させれば、将来に禍根を残す」と徹底抗戦の構えだ。
改正案は人手不足に対処するため、幅広い業種で外国人を受け入れる内容で、高度な専門人材に限っていた従来政策の大転換だ。安倍首相は12日の政府与党連絡会議で「丁寧な説明を尽くし、成立を期す」と強調した。

入管難民法などの改正案の主な論点


玉城知事「日米は沖縄と対話を」
NY大で講演、辺野古反対

 【ニューヨーク共同】沖縄県の玉城デニー知事は11日、米国を訪問し、ニューヨーク大で講演した。米軍普天間飛行場(宜野湾市)の名護市辺野古移設について、沖縄の反対の民意を受けて9月の知事選で圧勝したとし「日米両政府が強行する新基地はいらない」と表明した。その上で「沖縄との対話」を両政府に働き掛けるよう、参加者に協力を呼び掛けた。
玉城氏の訪米は就任後初めて。15日までにニューヨークとワシントンで、辺野古移設に反対する考えを米政府や議会関係者、米世論に直接訴え、移設計画の再考を促す狙いがある。講演には約140人が参加した。

11日、ニューヨーク大で講演する沖縄県の玉城デニー知事(共同)


安倍首相、豪の戦没者慰霊へ
大戦でダーウィン空襲

 安倍晋三首相は今週のオーストラリア訪問に合わせ、第2次大戦時に旧日本軍の空襲を受けたオーストラリア北部ダーウィンの戦没者慰霊碑をモリソン首相と共に訪れる方向で最終調整に入った。複数の外交筋が12日、明らかにした。日本の首相による訪問は極めて異例。両国による「和解の力」をアピールし、過去を乗り越えて「戦略的パートナー」になったと訴えたい意向だ。
安倍首相は2016年12月、太平洋戦争の発端地となった米・ハワイの真珠湾を訪れ、戦争犠牲者を慰霊。同年5月のオバマ米大統領(当時)の被爆地・広島訪問と合わせ、日米の和解を強調した。


携帯のソフトバンク、7兆円上場
12月19日、3年ぶり大型案件

 ソフトバンクグループの携帯電話子会社ソフトバンクは12日、東京証券取引所から上場の承認を受けたと発表した。上場予定日は12月19日。企業価値を示す時価総額は7兆1807億円と想定しており、初値ベースで7兆3395億円だった日本郵政に次ぐ約3年ぶりの大型上場案件となる。
新規上場に伴う資金調達額は1987年のNTTを上回り、過去最大とみられる。孫正義氏が会長兼社長を務める親会社のソフトバンクグループは一部のソフトバンク株を売却し、市場から最大約2兆6千億円を調達する見通し。今後は投資事業に専念して、調達した資金を先端企業への投資に振り向ける方針だ。


武田薬品が12月5日に臨時総会
欧州大手買収、最速で新春

 武田薬品工業は12日、欧州医薬品大手シャイアーの買収手続きに必要な臨時株主総会を12月5日に大阪市で開くと発表した。買収に必要な新株発行についての承認を求める。一部株主は買収に反対しており、総会は紛糾も予想される。
その上で、武田は最速で来年1月8日に買収の完了を目指していると明らかにした。既に日本や米国、中国など各国の規制当局の承認を得ており、欧州連合(EU)当局は今年11月20日までに判断を下す見通し。
武田は株主への招集通知で、買収により重点領域と位置づける消化器系や神経疾患分野の同社の地位が強化されると呼びかけた。


日本規格の軽自動車、海外生産へ
スズキ、パキスタンで来年

 スズキが日本独自の規格である軽自動車をパキスタンで来年春にも生産することが12日、分かった。軽ベースの車両は海外でも生産しているが、規格ごと一括での生産は初めて。車種を増やして主力の南アジア市場の販売をてこ入れする。「ガラパゴス」と言われる軽をグローバルモデルとしてアピールする狙いもある。
パキスタン南部カラチの工場で、排気量660ccのエンジンを積んだ車種を製造、販売する計画だ。パキスタンは年間通して多くの中古車を輸入しており、既に軽が走っているため、日本の独自規格が通用すると判断した。


訪日観光クルーズ客、伸び悩み
20年500万人の目標に黄信号

 政府が成長戦略の柱に掲げる訪日観光で、クルーズ船利用者が伸び悩んでいる。今年はほぼ前年並みで推移し、年間300万人には届かないペース。このままでは「2020年に500万人」の目標達成に黄信号がともる状況だ。
クルーズ船客は過去4年間、年25万~87万人増え、17年は253万人に達した。だが今年1~9月は、昨年同期比で5万人増の197万人(速報値)止まり。1~5月は計15万人増と堅調だったものの、6~9月が計10万人減となった。
主因は台風、豪雨で相次いだ欠航や寄港中止など。

横浜港に停泊するクルーズ船


「現代の名工」に150人
京都の鋳金家ら、厚労省

 厚生労働省は11日、工芸や工業、調理など各分野で卓越した技能を持つ150人を2018年度の「現代の名工」に選んだと発表した。表彰式は12日に東京都内のホテルで開かれる。
選ばれたのは、古代の鋳造技術を踏まえた銅鐸の復元製作などを手がける京都府の鋳金家、小泉武寛(本名・正弘)さん(73)、金箔を使った独自の技法を用いびょうぶや立体作品を創作する富山県の表具師、出町睦子さん(82)、高級機械式腕時計の組み立てや調整で高い精度の技術を持つ岩手県の「盛岡セイコー工業」社員、伊藤勉さん(46)ら。

「現代の名工」に選ばれた鋳金家の小泉武寛さん=京都府大山崎町