Kyodo News

12月1日

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父ブッシュ元米大統領死去
94歳、冷戦終結うたう

 【ワシントン共同】米国の第41代大統領で、1989年の米ソ首脳会談でゴルバチョフ共産党書記長と共に冷戦終結をうたい、91年末のソ連崩壊を見届けたジョージ・H・W・ブッシュ氏が11月30日、死去した。94歳だった。親子2代で大統領を務めたブッシュ父子の父。長男で第43代大統領だったジョージ・ブッシュ氏が、広報担当者を通じて発表した声明で明らかにした。
長男のブッシュ氏は声明で「高潔な人格の持ち主であり、望みうる最良の父だった」と悼んだ。ブッシュ家は次男ジェブ氏もフロリダ州知事を務めた政治家一家。妻バーバラさんが、今年4月に92歳で亡くなったばかりだった。


トランプ大統領、記者会見中止
理由は「父ブッシュ氏の死去」

 【ブエノスアイレス共同】アルゼンチンで開催中の20カ国・地域(G20)首脳会合に出席しているトランプ米大統領は1日、会合閉幕後に予定していた記者会見を中止するとツイッターで発表した。ブッシュ元大統領の死去を理由に挙げた。
ツイッターには「(ブッシュ氏の)葬儀後まで記者会見を待つ」と書き込んだ。


冷戦や核軍拡終結の功績を評価
ゴルバチョフ元ソ連大統領

 【モスクワ共同】死去したジョージ・ブッシュ(父)元米大統領と共に1989年に地中海マルタ島で冷戦終結を宣言したゴルバチョフ元ソ連大統領は1日、「彼は本物のパートナーだった。重大な責任を負った激動の時代を共に働き、その結果として冷戦や核軍拡競争を終結させた」と述べて歴史的功績を評価し、遺族や米国民に深い哀悼の意を示した。インタファクス通信が報じた。
現在病床にあるゴルバチョフ氏は「ブッシュ氏の記憶は政治家としても人間としても多くの人の心に長く残るだろう」と表明。ブッシュ氏らが、ゴルバチョフ氏らに示してくれた親切心やざっくばらんな交流に感謝していると語った。


疑惑捜査は米ロ関係損ねると批判
大統領報道官が声明

 【ブエノスアイレス共同】サンダース米大統領報道官は11月30日、2016年大統領選でトランプ陣営とロシアが共謀した疑惑に対するモラー特別検察官の捜査は「でっち上げの魔女狩り」で「ロシアとの関係をおそらく損ねている」と批判する声明を発表した。
トランプ大統領は20カ国・地域(G20)首脳会合に合わせて予定していた米ロ首脳会談を、ロシアによるウクライナ艦船銃撃事件を理由に急きょ中止した。だが、ロイター通信によると、ロシア側は疑惑捜査を巡る「米国の国内問題」が理由ではないかと疑っている。


サウジ皇太子と短時間会話
トランプ氏、ロ大統領も

 【ブエノスアイレス共同】トランプ米大統領は11月30日、アルゼンチンの首都ブエノスアイレスで始まった20カ国・地域(G20)首脳会合の会場で、サウジアラビアのムハンマド皇太子と短時間会話した。米政府高官が明らかにした。サウジ資本の衛星テレビ、アルアラビーヤは、友好的な話し合いだったと伝えた。
一方、ロシアのプーチン大統領も会場で席が隣り合った皇太子に気付くと、笑いながら手を大げさに振り回して握手した。その様子がテレビで中継された。
皇太子は米国在住だったサウジ人記者カショギ氏殺害事件への関与が疑われ、各国首脳とのやりとりが注目されていた。

G20首脳会合を前に、アルゼンチンのマクリ大統領(右)の出迎えを受けるサウジアラビアのムハンマド皇太子=30日、ブエノスアイレス(共同)


中国の習主席が米批判
「独りよがり」、G20で発言

 【ブエノスアイレス共同】中国の習近平国家主席は11月30日、アルゼンチンで開催の20カ国・地域(G20)首脳会合で「開放と協力を堅持し、多角的な貿易体制を守る必要がある」と訴えた。同時にトランプ米大統領を念頭に「各国が幅広く協議すべきで、独りよがりはいけない」と批判した。新華社が伝えた。
習氏は、今年で10年目を迎えたG20首脳会合について「われわれは一致団結して世界経済を回復軌道に戻した」と指摘した上で、この先も「手を取り合って協力することが唯一の正しい選択肢だ」と訴えた。
習氏は1日、現地でトランプ氏と会談し、貿易摩擦の緩和に向けて協議する予定。


米大統領元側近、また訴追も
司法取引後に偽証か

 【ワシントン共同】米大統領選にロシアが介入した疑惑で、モラー特別検察官側は11月30日、トランプ大統領の陣営の元選対本部長マナフォート被告が捜査協力を約束した司法取引の合意に反し、虚偽証言を繰り返したとして、新たな訴追を検討していると明らかにした。捜査班の担当検事が首都ワシントンの裁判所で開かれた審理で語った。米メディアが伝えた。
裁判所は来年3月5日にマナフォート被告に判決を言い渡す日程を仮決定した。


G20開催反対デモに数千人
ブエノスアイレス、混乱なし

 【ブエノスアイレス共同】アルゼンチン・ブエノスアイレスで11月30日、20カ国・地域(G20)首脳会合開催に反対する市民団体らが数千人規模のデモを実施。「G20は出て行け」などと書かれた横断幕を掲げ、参加者らが市内を行進した。近年の国際会議に付きものの過激派と治安部隊の衝突などの大きな混乱はなかった。
地元メディアによると、政府は公共施設や外国要人らが宿泊するホテルなどがある地区をバリケードで封鎖して多数の治安部隊を配置、地下鉄も止めるなど徹底した対策を取った。また主催団体と事前に交渉し「平和的な行進をする」との約束を取り付けた。

ブエノスアイレスでG20首脳会合開催に反対するデモの参加者ら=11月30日(共同)


アラスカでM7の地震、道路崩落
一時津波警報も

 【ニューヨーク共同】米地質調査所(USGS)によると、11月30日午前8時29分(日本時間12月1日午前2時29分)、米アラスカ州南部を震源とするマグニチュード(M)7・0の地震があった。CNNテレビは、道路が大きく崩落した映像を伝えた。米津波警報センターは一時、一帯に津波警報を出した。
ジンキ内務長官はツイッターで「道路や橋、水道設備に深刻な被害が出た」と明らかにした。地震の影響で地元テレビの放送が一時中断した。
震源はアンカレジの北13キロ、震源の深さは40・9キロ。その後も余震とみられる揺れが断続的に続いた。

安倍首相「日米関係強化に貢献」
父ブッシュ氏死去、談話で弔意

 安倍晋三首相は1日、米国のブッシュ(父)元大統領の死去について「良好な日米関係のさらなる強化に大きく貢献された。日本政府と国民を代表し、ご冥福を心よりお祈り申し上げます」との談話を発表。その業績に「旧ソ連との冷戦を終結させ、湾岸戦争でもリーダーシップを発揮するなど、まさに歴史に残る偉業を達成された」と高く評価した。
海部俊樹元首相もコメントを発表。首相として訪米した際、現職大統領だったブッシュ氏の住居に招かれたとして「さまざまなことを語り合い、有意義な時間を過ごせた。朝食のクリスピーベーコンが本当においしく、今食べても当時を思い出す」と振り返った。


安倍首相の「おべっか」が拡散
米中間選挙「歴史的勝利」

 【ワシントン共同】安倍首相がブエノスアイレスでのトランプ大統領との会談で、米中間選挙に触れ「歴史的な勝利にお祝いを申し上げたい」と述べたことに、CNNテレビは11月30日、「各国の指導者がどれだけトランプ氏におべっかを使っているかの証左だ」と指摘した。
11月の中間選挙では、実際には与党共和党が下院の多数派を民主党に奪われていた。
発言はネット上でも拡散し、オバマ前大統領の選対幹部を務めたアクセルロッド氏はツイッターで「安倍氏は中間選挙についてほとんど説明を受けていないか、トランプ氏の精神構造についてしっかり説明を受けてきたかのどちらかだ」と皮肉った。


安田さん解放で謝意伝達
首相、トルコ大統領に

 【ブエノスアイレス共同】安倍晋三首相は1日、トルコのエルドアン大統領とアルゼンチンのブエノスアイレスで会談し、トルコの隣国シリアで拘束されたジャーナリスト安田純平さんの解放への協力に謝意を伝達した。「長年の友人として互いに助け合う良き伝統を続けたい」とも述べた。
エルドアン氏は「トルコ側関係機関の尽力で解放に協力できたのは喜ばしい」と応じた。
両首脳は、来年6月の大阪での20カ国・地域(G20)首脳会合にトルコも参加することを踏まえ、経済連携協定(EPA)の早期合意による貿易の促進など、幅広い分野で2国間関係を発展させることを確認した。


安倍首相、中国の習主席と会談
来年の来日に向け調整加速

 【ブエノスアイレス共同】安倍晋三首相は11月30日午後(日本時間12月1日未明)、アルゼンチン・ブエノスアイレスで中国の習近平国家主席と会談した。首脳往来の重要性を確認し、日中関係の安定的な発展について議論。来年の習氏来日に向けた調整を加速させる。
首相は会談冒頭で「首脳同士の間断のない相互往来を通じ、あらゆる分野の交流、協力を一層発展させていきたい」と強調。「そのことが両国国民に大きな安心感を与え、世界の平和と繁栄のために共に責任を果たしていく姿を示すことになる」と述べた。
両首脳の会談は、今年10月に首相が訪中して以来。

中国の習近平国家主席(左端)との会談に臨む安倍首相(右端)=11月30日、ブエノスアイレス(代表撮影・共同)


G20、米中摩擦に自制促す
安倍首相「利益にならず」

 【ブエノスアイレス共同】20カ国・地域(G20)首脳会合が11月30日、アルゼンチンのブエノスアイレスで開幕し、同日午後、初日の討議を終えた。米中の貿易摩擦を巡り、安倍晋三首相は「保護主義や貿易制限的措置の応酬は、どの国の利益にもならない」と自制を促し、各国首脳からもG20として多国間の協調体制を改めて確認すべきだとの意見が相次いだ。
中国からインフラ投資で多額の融資を受けた途上国の一部が、過剰債務にあえいでいる問題にも議論が及んだ。自国第一主義的な政策は世界経済にとってマイナスだとして、安倍氏は「自由で公正な経済ルールを推進する必要がある」と指摘した。

G20首脳会合で記念写真に納まる安倍首相(前列左から7人目)、トランプ米大統領(同6人目)、習近平中国国家主席(同9人目)ら=30日、ブエノスアイレス(共同)


日産の報酬名目文書、毎年作成
ゴーン前会長側近

 日産自動車の前会長カルロス・ゴーン容疑者(64)=金融商品取引法違反の疑いで逮捕=が報酬の一部を有価証券報告書に記載せず、退任後に受け取るとした計画に関し、側近の前代表取締役グレゴリー・ケリー容疑者(62)=同=が2010年ごろからの数年間、報酬名目を記した複数の文書を毎年作成していたことが1日、関係者への取材で分かった。
文書の一部では、日産だけでなくルノーを含む3社連合の統括会社の会長を同時に退任したケースも想定。東京地検特捜部は、退任後の報酬支払いが確定し、有価証券報告書に記載する義務があったことを示す証拠の一つとみている。