日米の絆と共に天皇誕生日を祝う
天皇誕生日の祝賀レセプションが2月23日、在シカゴ総領事館広報文化センターで行われ、日米関係、文化交流、教育などの功労者が集まり天皇陛下64歳の誕生日を祝った。
祝賀レセプションは伊藤彩さんによる日米国歌斉唱で始まった。
会場ではインディアナ州務長官のディエゴ・モラレス氏やシカゴ市長首席助役のケニヤ・モラレス氏が、誕生日の祝賀と良好な日米関係を祝って挨拶した。
また、ウィスコンシンのトニー・エヴァンス州知事、カンザスのローラ・ケリー州知事、ネブラスカのジム・ピレン州知事が祝賀のビデオメッセージを寄せた他、イリノイのクワミ・ラウル司法長官の祝賀メッセージが会場で読み上げられた。
挨拶に立った柳淳総領事は、祝賀会に集まった出席者を歓迎した。在シカゴ総領事館管轄の10州の中で、名誉領事として日米関係に尽力してくれている7氏を柳総領事は「7人の侍」と呼び、特に感謝したいと述べ各々の名誉領事を紹介した。
7人の名誉領事は:
-ピーター・A・モース Jr. 氏(インディアナポリス)
-ジェイムズ・サトシ・カンキ氏(カンザス・シティ)
-アンドリュー・シュリング氏(オマハ)
-ロン・リーアンハート氏(ミネアポリス)
-アンドリュー・シーボーグ氏(マディソン)
-スティーブン・B・ナップ氏(セントルイス)
-キャロル・グラント氏(デモイン)
柳総領事は、昨年6月に即位後初の海外親善訪問として令和天皇と皇后のインドネシア訪問があった事や、1994年の平成天皇と皇后の米国訪問から今年で30年になる事、そして令和天皇と皇后が2024年元旦早々に起きた能登半島地震の犠牲者を悼み、早期復興を祈り続けていることなど、日本と日本国民のシンボルとしての天皇と皇后の近年の活動について語った。
また総領事は、能登半島地震に対するお見舞いの温かいメッセージや援助の申し出がバイデン大統領を始め各州の州知事、姉妹都市関係を持つ各都市の市長、全米各地の日米協会などから送られた事に触れ、今までの親善が日米両国民の友好関係の屋台骨となっている事に感謝の念が堪えないと語った。
そして総領事は、日米関係が今までになく堅固な同盟国となっている時に、米国に奉仕することは光栄だと話し、バイデン大統領の招待により4月の岸田文雄首相の米国公式訪問について語った。
岸田首相は米国で、日米二か国が結束し自由で開かれた国際秩序のために立ち上がる事を世界に示す、またとない機会についてプレゼンテーションをすることになると柳氏は示唆した。それに関して「この絆によるグローバル・パートナー、堅固な結び付きと友情による二か国の人々の結束、これは皆さん各々が人と人との繋がりのために、皆さんの大変な努力によって培われたものだ」と語った。
また総領事は、米国における日本の貢献について、総領事館管轄の10州において、35,000人の日本人が現地コミュニティに打ち解けて暮らしており、州県姉妹提携と姉妹都市提携は既に72に及んでいると語った。
更に、日本は対米投資において4年連続で世界一位であり、米国内に100万の雇用を創出しており、中西部だけでも1,500の日本ビジネスの事業所が15万以上の雇用を生み出し、地元コミュニティの繁栄に貢献していると語った。
そして、これらの貢献は「我々の堅固なグローバル・パートナーシップが基礎になっている」と述べ、全米の日米協会、日本商工会、日本人、日系人、JET同窓会、JETRO、そして幾重にも重なる人と人との繋がりを構築している多くの人々のパートナーシップのお陰だと述べた。
その後、シカゴ日米協会のスティーブン・ポッター会長が登壇し、天皇と皇后、日米の国民の健康を祈念して乾杯の音頭をとった。
会場では酒ソムリエで広報文化センターの小島佐和子氏による日本酒の紹介と、公邸シェフの西村晃子氏による和食の披露が行われた。