「努力の光は宝物 燃えろ 心よ、あきらめないで 全力で挑め!」第43回 シカゴ双葉会日本語学校全日校 大運動会

最後まで走りぬきゴールを切る白組と、最後の力を絞って走る赤組。赤白対抗100mリレーで

「努力の光は宝物 燃えろ 心よ、あきらめないで 全力で挑め!」をスローガンに、シカゴ双葉会日本語学校全日校の大運動会が6月12日に開催された。前日の雨で開催が心配されたが、午前中に肌寒さはあったもの好天に恵まれ、全校生徒は元気いっぱいに競技に臨んだ。

 田村穣校長は「全日校の年間計画に基づいて、来賓や保護者の方々にも来て頂いて、春に運動会ができるのは3年ぶりで大変喜ばしい」と話し、「皆さんはこの日のために一生懸命練習を重ねて来ました。今日はその成果を出し切って欲しい。怪我をしないように気を付けて、良い思い出になるようにしっかりと頑張りましょう」と生徒を激励した。

 挨拶に立った山本真理双葉会会長は「入学式で皆さんに会いましたが、この2か月で皆さんが大きくなったように見える」と話し、「勝っても負けても友達と頑張った事が心に残る、運動会は特別な日。練習を通じて友達と仲良くなり、今日まで一緒にやって来た友達に感謝し、両親や先生たちへの感謝の気持ちを忘れないで、怪我に気を付けて頑張って下さい」と励ました。そして「寒いから頑張るぞ!」と呼び掛けると、「オーッ!」生徒達が声を上げた。

 選手宣誓に続き、いよいよ競技が始まった。本部席では田島浩志在シカゴ総領事を始め、同じく来賓の星野元宏領事、山本真理双葉会会長、松永和久PTA会長、岡本哲哉補習校校長、辻亮平JCCC会頭、三谷哲郎JCCC事務局長、岸本まゆみ双葉校事務局長らが運動会を見守った。

懸命に走る、小学部3、4年生による70m個人走

 最初の競技は小学3、4年生によるブロック競技「Run Run Run ~友と越えろ 共に運べ~」。続いて1、2年生によるブロック種目「みんなでつむごうABC!」、中学部のブロック競技「破RUNの人生ゲーム2022」と続いた。そして5、6年生による「紅白対抗100mリレー」が始まり、大きな声援が上がった。 

 走りぬいた後には幼稚部の演技「パラバルーン」が行われ、可愛らしい演技に拍手が沸いた。その後はブロック種目や個人走などが続き、中学部によるブロック種目「ソーラン・ベーシック2022」で午前中のプログラムを締めくくった。

 この時点でのスコアは赤組146点、白組96点。さて、午後のプログラムで白組は挽回できるのか。

 午後の部は応援合戦で火ぶたを切った。赤組も白組もポンポンを振りながら、生徒達が創作し練習して来た歌やダンスで応援パフォーマンスを繰り広げた。 

 ここで生徒による、田島総領事直撃インタビューが入った。

 

生徒達が創作した歌とダンスで応援を競う、赤組と白組による応援合戦

 田島総領事は「とても楽しかったです。特に、赤組も白組も、それぞれ違う応援の振り付けで、びっくりしました。何よりも小学部1年から中学部まで9学年、みんなの振り付けが一致団結していて、びっくりしました」と全校生徒の練習成果を称賛した。

全校生徒が赤組と白組に分かれて競う「大玉おくり」

 続いて全校種目の「大玉おくり」、3、4年生による個人走、1、2年生によるブロック競技「とれとれ わんだふる」、5、6年生のブロック種目「In the Class!」とプログラムが進み、最後は中学部赤白対抗100mリレーでクライマックスを迎えた。みんなが全速で走る大迫力のレースに、張り裂けんばかりの声援が飛び交い、紅白の応援旗がひるがえった。  

田村校長より優勝カップを受け取る赤組

 スコアの集計を待つ間、運動会プログラムの表紙絵に選ばれた大庭直之さん(小学部2年)と、カット絵に選ばれた和田陽彩さん(小学部5年)に田村校長より表彰状が授与された。

 運動会の結果は赤組245点、白組227点となり、赤組が優勝した。白組も追い上げて頑張ったが及ばず、準優勝となった。

  松永和久PTA会長は「本当に素晴らしい運動会を見せて頂き、ありがとうございました」と生徒達の成果を称賛した。そして、2学年ごとに各々のパフォーマンスの感想を述べた。特に全校生徒が一致団結して取り組んだ応援合戦や「大玉おくり」に触れ「本当に皆さんの力が結集されたと思います」と称賛した。そして、「この力を今後の学校生活にも生かして頂きたいと思います」と生徒を鼓舞した。

 田村校長は講評で「優勝した赤組の皆さんおめでとう。残念だった白組の皆さんも本当によく頑張りました。両方を称え合いましょう」と、対戦相手への拍手を促した。

 また田村校長は「このアメリカ中西部の大地で、こうして運動会ができたという事、皆さんも本当によく頑張ったこと、多くの方々の準備やご尽力や地域のこういう施設をお借りしてできていることも忘れないで、感謝の気持ちを持って皆さんの思い出にして下さい。そして、また次の教育活動、授業に頑張って行きましょう」と呼び掛けた。

 閉会宣言で北原舞さん(中学部3年)は、「練習中に皆さんがいい運動会にしようと努力する姿、工夫を凝らす姿をたくさん見て来ました。仲間との絆や経験、努力の光は一生の宝物。この経験を生かして今後の学校生活を楽しく充実したものにして下さい」と生徒に呼び掛けた。

 そして、保護者や運動会関係者の皆さんに感謝の言葉を述べ「一生の思い出に残る運動会を開催することができました。今日一日頑張った自分自身にも大きな拍手を送りましょう」と開会宣言を結んだ。

全プログラムを観戦し声援を送った来賓。前列左より、山本真理双葉会会長、田島浩志総領事、田村穣全日校校長。後列左より、星野元宏領事、岡本哲哉補習校校長、岸本まゆみ双葉校事務局長、松永和久PTA会長、辻亮平JCCC会頭

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