第40回エイジアン・アメリカン連合、旧正月を祝う
シモジマ氏とオルシャウスキーさんが貢献賞を受賞
来年のホスト役は日系コミュニティ
アジア系コミュニティが旧正月に一堂に集い、そのプレゼンスを示そうという第40回エイジアン・アメリカン・連合・シカゴ(AACC)が2月18日、ハイアット・リージェンシー・オヘアで開催され約1,000人が参集した。
今年はヴェトナム系アメリカン・コミュニティがホスト役を務め、午後には教育とビジネスについてのフォーラムや異宗教間の祈りが行われた。夕方には旧正月を祝う夕食会が行われ、アジア系コミュニティがそれぞれの文化や音楽を披露した。
尚、来年の第41回エイジアン・アメリカン・連合・シカゴの旧正月の集いは、ジャパニーズ・アメリカン・コミュニティがホスト役を務める。皆さんの参加が来年の会への強いインパクトとなる。
挨拶に立ったJ.B. プリツカー州知事は「この祝賀会は他のアジア系のメンバーと一緒になるという心躍る機会を皆さんに提供してくれ、未来に向けた新しいプランやアイディアを生み出してくれる。皆さんがイリノイ州をより包括的で楽しい州にしてくれている事を嬉しく思う」と語った。
またプリツカー氏は、今年ホスト役を務めたヴェトナム系コミュニティを称賛すると共に、中西部における各々のアジア系コミュニティの存在を祝賀した。
「どこをホームと呼ぼうと、イリノイ州は全州民が邁進できる所であり、新年は過去を振り返り一年の計を立てる機会。イリノイ州の顕著な多民族性は州の最高の強みであり、貢献するコミュニティの人々を祝う州の知事であることを誇りに思う」とプリツカー州知事は語った。
AACC夕食会では毎年、各々のコミュニティで顕著な貢献をした人が表彰される。今年は日系コミュニティから、アン・シモジマ氏がコミュニティ・サービス模範賞を、マイケル・ジェイムズ(MJ)・イチロー・オルシャウスキーさんがユース優秀賞を受賞した。
アン・シモジマ氏
コミュニティ・サービス模範賞
アン・シモジマ氏は40年間、プロフェッショナルな物語者として、また小学校図書館の司書として、日本や日系アメリカ人の文化や歴史を生徒や大人達に紹介して来た。
シモジマ氏の家族の移民史や強制収容の物語「Hidden Memory: An American World War II Story(隠された記憶:一人のアメリカ人の第二次世界大戦物語)」は2007年より米国9州、ワシントンDC、東京で紹介されている。東京訪問は日本政府の招聘によるものだった。
シモジマ氏はシカゴ市民協会の「我々の物語委員会」創立時からのメンバーで、同氏の「隠された記憶…」を我々の物語イベントで数回物語っている。
シモジマ氏はまた、「アジア系・アメリカ人物語者の活動団体」のユーチューブ「エイジアン・アメリカン・ストーリートピア」でボランティアとして編集者を務め、アジア系の物語と文化を小学生の子供達に紹介することを通じ、反アジア系の暴力と戦う努力を続けている。
シモジマ氏は2020年に外務大臣賞を、2022年には旭日単光章を受章した。
マイケル・ジェイムズ(MJ)・イチロー・オルシャウスキーさん
ユース優秀賞
マイケル・ジェイムズ(MJ)・イチロー・オルシャウスキーさんは周辺からMJと呼ばれ、微笑みながらサッと手を貸してくれる大きな心の持ち主だとしてアメリカ人コミュニティで知られている。
MJさんはジェイムソン小学校の卒業生で、現在はアームンセン・ハイ・スクールの3年生。優等クラスで大量の課題にチャレンジし、日本語のクラスでも2年間学習している。余暇にはバスケットボールを楽しみ、将来はスポーツ・メディアでの仕事に就きたいと望んでいる。
MJさんはボランティアとして「三世-四世アスレチック・アソシエーション」で5歳以上の子供達のためにバスケットボールのコーチをしており、同アソシエーションのファンドレイジングや食事の世話などにも貢献している。
この他MJさんは、メモリアル・デー前にはモントローズ墓地の清掃をしたり、退役軍人の墓に星条旗を立てたり、貧困家庭の子供達のための食糧のパッキングをしたりと、アメリカ人コミュニティに敬意を払いサポートをするためにいろいろな奉仕を行っている。