第44回シカゴ双葉会日本語学校全日校 運動会

一致団結~笑顔あふれる個々の星が集まって輝く銀河となれ!!~

 「一致団結~笑顔あふれる個々の星が集まって輝く銀河となれ!!~」をスローガンに、シカゴ双葉会日本語学校全日校の運動会が6月12日に開催された。前日の11日に予定されていた運動会だが、好天続きだった6月にまさかの雨。1日延期された運動会は少し肌寒くはあったが、大きな空が前日の雨を埋め合わせるかのように眩しい光を降り注ぎ、小学部1年から中学部3年まで運動場に整列した全校生徒の笑顔を輝かせた。

  小学部6年の久保田紗季さんは「みんなが今日のために一致団結して練習を重ねて来ました。運動会はこれまでの努力を他の人に見せることで自分を成長させる場所です。勝っても負けても悔いの無いよう、全力を出し切りましょう」と元気に開会宣言した。

  長谷川雄一校長は「今日までの約1ヵ月間、皆さんは良く練習に励み、仲間と協力して素晴らしい運動会にしようと努力して来ました」と生徒に語りかけ、「思い切り力を出し切って、運動会を成功させましょう。シカゴの大きな青空が皆さんの活躍を待っています」と生徒を励ました。

 来賓の田島浩志総領事は「日ごろ一生懸命練習された成果を存分に発揮されると思いますので、それを楽しみに拝見したいと思います。保護者の皆様は、生徒の皆さんの成長ぶりをご覧いただける素晴らしい日になったと思います」と話し、運動会の準備に携わった人々に感謝の気持ちを表した。

 最後に田島総領事は「ぜひお友達、仲間と励まし合いながら、けがの無いように思い出に残る運動会にして下さい」と生徒を激励した。

  小学部1年の児童達の日本語と英語による可愛らしい選手宣誓行われ、いよいよ競技が始まった。本部席では田島浩志総領事をはじめ、星野元宏領事、岸本まゆみ双葉校事務局長、齋藤晴彦補習校校長、坪井繁幸全日校PTA会長らが競技を見守った。

 最初の競技は小学部3、4年生によるブロック競技「転がせ!~Life is not so smooth~」。テニスボールやフットボールを転がすのはまだ簡単そうだが、家庭用の大型ゴミバケツも登場し、それを悪戦苦闘しながら懸命に転がす生徒に応援の拍手が湧き上がった。ゴミバケツは生徒から出たアイディアで、きれいに洗浄し消毒したものが使われた。

  続くブロック種目(表現)は、小学部1、2年生のダンス「Wing, Wing, Wing」、続いて中学部の二人三脚でリレーするブロック競技「協力!一心同体!友情レース」が行われた。

 小学部5、6年生による「赤白対抗100mリレー」で手に汗を握った後は、幼稚部の園児による「パラバルーン」のパフォーマンスが行われた。続いて小学部3、4年生のブロック種目「ココロ オドル オドラセル 運動会」を表現するダンス、小学部1、2年生の50m走、小学部5、6年生によるブロック競技「Dream shipでGo!!」と続き、力強い中学部のブロック種目(表現)「ソーラン・ベーシック2023」のパフォーマンスが行われた。

 午前中最後の競技は全校生徒による「大玉おくり」。赤組と白組に別れてトラックに並んだ生徒達は、息を合わせて赤と白の大玉をそれぞれのゴールに向けて送った。

 午前中の競技が終わった時点で、赤組115点、白組132点で白組がリード。さて赤組は挽回できるだろうか。


午後の部は赤白応援合戦で火ぶたを切った。赤組も白組もポンポンを振りながら、生徒達だけで創作し練習して来た歌やダンスで、応援パフォーマンスを繰り広げた。

  続いて3、4年生による80m個人走、1、2年生によるブロック競技「ビッグパンツ!~足をそろえて心をそろえて~」が行われ、ずり落ちるパンツを押さえながら2人が心を揃えてゴールを目指した。続いて5、6年生によるブロック種目の表現「29人の軌跡~We will rock you~」が行われ、29人の生徒が一丸となってウェイブを作ったり小旗を振りながら様々な形を作ったりと、目が覚めるような演技を見せてくれた。

  運動会のプログラムも終わりに近づき、中学部の赤白対抗100mリレーでクライマックスを迎えた。みんなが全速で走る大迫力のレースに、張り裂けんばかりの声援が飛び交い、紅白の応援旗がひるがえった。

 いよいよプログラムの最後は全校生徒が赤白に別れて綱を引く「さあ、ひっぱれ!」運命の綱を!!」。みんなが全身の力を込めて歯を食いしばり、勝利に向けて綱を引いた。

  戦いを終えた全校生徒は運動場に整列して結果発表を待った。結果は赤組218点、白組273点で白組が優勝、赤組が準優勝となり、長谷川校長よりそれぞれのチームにトロフィーと表彰状が授与された。

 また、運動会プログラムの表紙絵に選ばれた西脇詩織さん(小学部2年)と、カット絵に選ばれた斎丸咲さん(小学部6年)に長谷川校長より表彰状が授与された。

  坪井繁幸PTA会長は「皆さん、グッド・ジョブ!」と一生懸命に頑張った生徒達を称賛し、「校長先生はじめ協力して下さった皆様、本日はどうもありがとうございました。とても感動することができました」と語った。

  講評で長谷川校長は、優勝した白組を褒め、また赤組も良く戦い「君たちあってこその白組の勝利だった」と勇気づけた。

 長谷川校長は2学年毎にそれぞれの活動について講評を述べ、生徒達の創意工夫や努力、仲間を思う気持ちやリーダーシップなど、総てに真剣に取り組んだ生徒達を称賛した。

 また、長谷川校長は保護者に向かい「子供達はこの行事を通じてまた一つ大きく成長しました。どの子も今日は100点満点です。お父さんお母さんからもぜひご家庭で褒めてあげて下さい」と呼び掛けた。

  閉会宣言で中学部3年の古屋希実さんは、様々な場所から募った今年のスローガンには、みんながそれぞれ全力で頑張り、協力して最高の運動会を作り上げようという思いを込めましたと話し、「このスローガンを達成し、皆さんがそれぞれ成長できたり、友達との仲を深められたりしたのならいいなと思います」と述べた。そして、運動会のために全校生徒が一致団結し、学年を越えて努力して来た想い出を語った。

 そして「この経験を生かして、今後の学校生活も楽しく充実したものにして行きましょう」とみんなに呼び掛け、「この様な想い出に残る最高の運動会を実施できたのは、皆様のお蔭です」と、先生や保護者、来賓各位に感謝の気持ちを述べ、閉会制限を結んだ。

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 長谷川雄一校長は後日、次のように感想を語った。

長谷川雄一校長

-6月12日(月)待ちに待った運動会が開催されました。大勢の保護者のみなさまの応援を背に、園児・児童生徒がシカゴの青空の下、元気に日頃培った練習の成果を発揮しました。開会式では、在シカゴ日本国総領事館から田島総領事様をはじめ多数のご来賓がかけつけてくださいました。多少の肌寒さはありましたが、児童生徒は、世界一を目指すラジオ体操から最終種目の全校綱引き「さぁ、ひっぱれ、運命の綱を!!」まで、力強く、まとまりのあるすばらしい演技を見せてくれました。

 こうした大きな行事では学校の総合力があらわれます。シカゴ双葉会日本語学校全日校では、将来に可能性を大きく秘めた園児や児童生徒が確実に育っています-。

 

長谷川雄一校長自己紹介:

 みなさん、こんにちは。

 4月に着任しましたシカゴ双葉会日本語学校全日校校長の長谷川雄一と申します。よろしくお願いいたします。

 私は埼玉県熊谷市から参りました。ご存じのように日本国内最高気温を記録した場所です。中学校社会科の教員として学校や教育行政の現場で36年間勤めてまいりました。シカゴに来て、飛行機から見えた摩天楼、校庭に広がる見渡すかぎりの青い空と緑の芝生が、とても印象的でした。そして、幼稚園・全日校・補習校の子どもたちのすばらしさ。素直で明るく健やかに育ち、学びの意欲も積極的です。毎日、校内には感動と勇気、希望が満ち溢れています。伝統と歴史ある皆様の学校を大切に受け継いでまいります。 

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