柳淳総領事が平和テラス訪問、居住者の歓迎を受ける

平和テラスのロビーで居住者と雑談する柳淳総領事

 柳淳在シカゴ総領事と岸直哉首席領事が4月23日、シニアのアフォーダブル・アパートメント「平和テラス」を訪問し、居住者の人々と交流の場を持った。

 シカゴ市ノースサイドのミシガン湖近くにある平和テラスは、元々米国に移住以来働き続けて来た日系一世が、安心して老後を過ごせるようにと日系社会によって1980年に建設された。現在も平和テラスはJapanese American Service Committee Housing Corporationが所有している 

 時の流れと共に一世の人々は永眠し、現在の平和テラスの住人は日系だけではなく、韓国系、中国系、ヨーロッパ系、アフリカ系と多民族化している。しかし、平安時代を描いた大きな絵画や住人ボランティアによる生花の展示など、日本の風合いが感じられる。

 

 柳総領事と岸首席領事は、平和テラスの運営団体のエバーグリーン・リアル・エステイト・サービスのリージョナル・スーパーバイザーのカリナ・ダーレン氏やビルディング・マネージャーのトニー・ジャクソン氏の歓迎を受けた。また、平和テラス理事会のプレジデントのジャニス・オーマチ氏を始め、理事会ディレクターの6人、リンクス・チャン氏、メアリー・ドイ氏、ヒデタロー・カシマ氏、アリス・ムラタ氏、マイケル・タカダ氏、ミーガン・ナカノ氏が出席した。

シカゴ市ノースサイド、ローレンスAve.とシェリダンRd.の角にある平和テラス

 総領事と首席領事は、上記マネージメントや理事会メンバーとミーティングを持ち、平和テラスについての説明を受けた後、居住者ユニットを見学した。

 

 平和テラスは2021年から22年にかけて、大掛かりな改築工事が行われた。13階建てのビルには204の居住ユニットがあり、総てワンベッドルーム。グランドレベルはガラスのパーティションを使い、明るく広々とした空間にロビーやラウンジ、メールルームやランドリールームが設置されている。

 

 ラウンジに集まった居住者に歓迎された柳総領事は挨拶に立ち「平和テラスを初めて訪問して、グラウンドフロアの広々としたスペースがエレガントで機能的にデザインされており、非常に感銘を受けた」と話し、「ここは私の東京のマンションよりもずっといい」と言って居住者の笑いを誘った。

居住者カウンシルのプレジデント、カレン・ウチマさん(中)より、幸運を運ぶ手作りの凧をプレゼントされる柳淳総領事。写真左は、居住者サービス・コーディネイターの矢内麻衣子氏。

 そして柳総領事は「日系人の皆さんの米国での人生や歴史、そして皆さんの米国コミュニティや米国社会への重要な貢献がいつも私の心の中にあります。現在は日系居住者の割合がそれほど大きくなくなっていると聞いていますが、日系コミュニティが他のアジア系の人々と協調して生活されているのを非常に嬉しく思います。皆さんがこの美しい平和テラスで、楽しい生活を続けられることを願っています」と語った。

 

 総領事と首席領事の平和テラスの訪問を歓迎し、居住者カウンシルのプレジデント、カレン・ウチマさんより、幸運を運ぶ手作りの凧が贈られた。

 

 挨拶を終えた柳総領事は、日系のお年寄りと雑談を交わし、韓国のお年寄りとも韓国語で話し、喜ばれていた。

 最後に総領事は手芸品や出作りアートの展示を観覧し、平和テラスを後にした。

居住者による手芸品やアート作品の展示を観覧する、柳総領事(右2)

 

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