カブス球場前でJapan Culture Day、日米野球伝来150周年を祝う
会場には総領事館広報文化センターがテーブルを設置し、鎧兜の展示や日本文化紹介のパンフレットを配布した。また、アンケート調査を実施し、協力してくれた観衆の先着300人に野球伝来150周年ロゴ入りのバッチを贈呈した。
カブスのルフラノ氏は「150年前、ホーレス・ウィルソンというアメリカ人英語教師が東京で、初めて野球を日本に紹介した。そして日本の野球は発展を続け、150年後の今、我々はここに立ち、最も人気の一つである野球と言うスポーツを祝っている」と日米野球の歴史に触れた。
またルフラノ氏は、カブスと日本人選手の歴史にも触れた。カブスには福留孝介選手が2008年から2011年まで、田口壮選手が2009年、藤川球児選手が2013年から2014年まで、高橋尚成選手が2013年、和田毅選手が2014年から2015年まで、川崎宗則選手が2016年、上原浩治選手が2017年、ダルビッシュ有選手が2018年から2020年まで在籍し、そして今、鈴木誠也選手が活躍している。
田島浩志総領事は集まった観衆を歓迎し、カブスの協力、パフォーマンスを提供してくれる司太鼓と秀舞会に感謝の言葉を述べた。
田島総領事は「今日は野球を通じた日米間の友情を祝う日。振り返れば1872年に、アメリカ人教師のホーレス・ウィルソン氏が東京の学校で生徒達に野球を教えたのが全ての始まりだった。以後、野球は日本で最も人気のあるスポーツとなり、野球を愛する相互関係により日米間に更なる交流を生み出した」と語った。
田島氏は日本とシカゴ間の野球の繋がりにも触れ、1910年から1936年の間、シカゴ大学の野球部と早稲田大学の野球部が5年毎に互いを訪問し合う交流があった事、その交流によりシカゴ大学マルーンズのチームカラーを早稲田大学が公式な大学カラーとした事などを語った。
また田島氏は、来年の大阪-シカゴ姉妹都市関係50周年、2008年の福留選手を皮切りに現在の鈴木誠也選手まで9人の日本人選手を歓迎してくれたカブスが、過去に日本に遠征したことがある事などを話し、「今日は、野球を通した150年の日米間の友情に敬意を示す小さな式典ですが、皆さん、日本文化の一つをお楽しみ下さい」と観衆に呼び掛けた。
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日本では、野球伝来150周年を記念してプロアマ記念試合が行われている。この記念試合は日本野球機構と全日本野球協会が主催し、プロアマ両側の様々な野球協会や連盟が協力している。
このプロアマ記念試合は、150年に亘る日本野球の歴史を知ることで先陣達の偉業に敬意を表し、野球が今日本にあることに感謝し、その思いを将来へ繋げて未来の「野球人(野球を愛するすべての人を含む)」を育成する事を目標にしている。
スピード感溢れる野球伝来150年のロゴは、墨絵イラストレーターの茂本ヒデキチ氏のデザインによるもの。
日本野球伝来150周年の記念行事やその他の情報は:https://baseball-museum.or.jp/